やっと観た。

評判なのは知っていたけど、最近の宮崎アニメにも失望してしまい、

入れ替わり?時空を超える?「転校生」か「イルマーレ」か。

面白いとは思うけど、まあいつかは見ようかとは思うけど、その程度だった。

裏切られた。

まあ壮大だわ。

 

 

田舎で暮らす女子高生の三葉は息の詰まる人間関係の濃さと、巫女としての務めに辟易し、

来世は都会のイケメン男子に生まれ変わりたいなどと願う。

一方 都会で父と二人暮らしの高校生、瀧はごく普通の男子。

全く接点のない二人は 何故か夢の中で互いの生活を体験するが、日常の記憶が抜け落ちるときがあり、

実は入れ替わっていることに気づく。スマホの日記で互いにやり取りしルールを決め、

入れ替わりを楽しむ余裕もできるが、ある時を境に入れ替わりが無くなってしまう。

いつの間にか三葉を意識していた瀧は、彼女に会いに記憶の中だけにある飛騨の町へ。

 

この辺でちょっとわくわくするも まだ上映1時間。

やっと会えるのかな、どうなるのだろうと思ったら、ここから怒涛の展開。まるでハリウッド映画。

うわー、想像を超えた。

 

うーん、先の読めない展開と、え、今はどっちが入れ替わっているんだ?とちょっとこんがらかる。

も一度観たい、と思わせるのはこの辺のテクか。

なぜか私は3,11が被って見えた。

シン・ゴジラのときもそう。

あれはゴジラという未確認生物(大災害)を前にした政府の対応を3,11になぞらえたけど、

今回は正真正銘の天災だ。

それに、さりげなく縁と結びを象徴する組紐や口噛み酒の神事といった日本の伝統。

不思議ワールド、壮大な叙事詩にもなりうる出会い譚。

出会うべくして出会った二人の恋物語といえばそれまでだけど、とても深かった。

誰もが口にする感想だけど風景が本当にきれいだ。

本物を見ているようで本物より美しかった。

モデルになった神社は聖地巡礼が始まっているそうだけど、糸守は架空の町だ。

でも飛騨古川とか高山とか諏訪湖とか・・・想像できる場所はいくつかある。

いや、日本人の原風景として山奥の町ならどこでもいいか。