近くて見えぬは睫毛 | さてと、今夜はどこ行く?

さてと、今夜はどこ行く?

酒場であったあんなこと、こんなこと。そんなことを書いてます。ほとんど、妄想、作話ですが。

いやはや、近くて見えぬは睫毛とは、良く言ったもんだよ。
実はね、近所にいい店を見つけちゃったんだ。
聞いてくれるかい?
昔良く行った、居酒屋さん、しのぶって店、ほら、カンタくんて猫がいた店、昔、よく行ったじゃねえか、あのしのぶさんの隣なんだけどね、車検で車をディーラーに預けた後、家へトボトボと帰る途中、昼時ってこともあって、なぜか急に鰻が食いたくなっちゃってさ、この辺に鰻屋なかったっけ、ってそしたら、あーた!
しのぶさんのとこに鰻の幟が立ってるじゃないの。
まあ、正確に言やあ、しのぶさんの隣の店の前だったんだけど、まあ、それはどうでもいいじゃねえか。
とにかく鰻屋が見つかったんだよ。
店の前に立ってみりゃあ、暖簾は出てるし、品書きもでてる。
昼から営業って、嬉しいじゃねえか。
渡りにテツヤ、いや船!とばかりに心踊らせ入ってみたっていうわけさ。
結論から言うと、鰻以外のおつまみが、ちょいと乏しい感は否めなかったけど、鰻重はとても美味かった。
鰻は注文がはいってから作る店でさ、出来上がりまで40分ほど時間がかかるんだが、それだけに、目の前に「お待ちどうさま」って重が置かれ、蓋をめくった時の、感動は一入。
食べる前から、あの香ばしい香りに俺はまずやられたね。
鰻重がうまいのは言わず最中、いや、もがな。
いやはや、実にいい店を見つけたよ。
こんな近所にあったとは、これぞ、まさしく東大デモクラシー!

オマイさん、それを言うなら、灯台下暗し。



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