気になったCDが手に入らない、となると、余計に欲しくなるものです。これまで何回もここの日記にそんな事を書いてきてますが、ここ数年で一番の本命が手に入りました。
『復讐バーボン』友川カズキ。これですよ。ジャケットを実際に手にして感慨すらある。ウワー、ついに手に入れちゃったって。
これまで探しに探しまくったCD、例えば浅川マキの『灯ともし頃』、トニー・コジネクの『Consider The Heart』に続いて、『復讐バーボン』が手に入ったらもう、探してたCDはほぼ全部手に入ったようなもの?。そんなプチ達成感があります。
いや、正確には最大の難敵が残ってる。あとは原田真二の2ndアルバム『Natural High』だけ。でも、『Natural High』は今やYouTubeで全曲聴けるので、内容は知ってるからまだいい。『復讐バーボン』はゲットできて本当に嬉しいですよ。一枚のCDにここまで執着することなんて、今後そうそうないと思う。
(『復讐バーボン』もYouTubeで全曲聴けることを今知った。でも知ってても聴かなかったと思う)
↑これです。このレコーディング風景の動画。これを観て、このアルバムは絶対良さそう欲しい!と思ってしまったのですね。しかし、そう思った時はすでに遅し。CDは再発予定なし、中古CDは万の値がついてた。
僕、一回タワレコで、このCDを発売当時に手に取ってるんです。ジャケットを観て、気になってたけど、お小遣いの事情で買わなかった。後にまさかこれ程入手困難になるとは。あの時なんで買わなかったんだオレと激しく後悔しました。
僕はここ数年の間で、何回《復讐バーボン》と検索したことでしょう。本当に本当に、ぜんぜん出て来ない。再発されないし、どの中古サイトをのぞいても高値がついていたのですよ。
『Natural High』も『灯ともし頃』も『復讐バーボン』も、これまでも今でも中古CD、お金さえ払えば買えます。商品が全然なくて買えない、ってわけじゃない。ただ高い。めちゃ高い。中古CDがいくら待っても安くならないので手が出なかったのです。
『復讐バーボン』なんて2013年発売で、まだわりと最近の新しいアルバムなのに、なんで中古市場でこんなに高いのか?。それは『Natural High』も『灯りともし頃』も『復讐バーボン』も再発されてないから。市場に出て来ないから価値が爆上がってしまったみたい。
希少価値=手に入らない、は解るけど、希少価値=良いアルバム?というと、そこはまた別問題ですよね。手に入らないからスゴイアルバムとは限らない。その点、『復讐バーボン』は期待を裏切らない、なかなかの力作でした。
友川カズキのアルバムを三枚しか聴いていないニワカな僕ですが、これが一番好き。文句なし一番良かった。一曲目の「順三郎畏怖」なんて、僕は詩人の西脇順三郎が大好きだからウォーって思いましたし、アルバムタイトル曲「復讐バーボン」の格好良さなんて最高。ラストの大作「家出少年」まで迫力満点の言霊と歌唱。参った。
一時は定価の十倍まで値が膨らんでいた『復讐バーボン』の中古CD、今はちょっと値下がりしたようです。いまAmazonで、6,900円くらいかしら。
僕は、もう少し安く、ぶっちゃければ5,900円で買いました。定価のニ倍の値段です。CD一枚に5,900円!?と思われそうですが、実は四年前に4,800円で見つけて、躊躇してたら次の瞬間に売り切れて呆然、って経験がありまして、もう今回は、見つけた瞬間ノンストップで指が購入ボタンを押してました。何年も探してたのです。二倍出してこれがついに手元に来てくれたなら元が取れるって。
そうは言いながら、普段は中古CD一枚に1,000円以上の値でも高いなぁと思うシミッタレの僕。これは高すぎただろう、やっちまったなァ、って小市民の想いも、拭い切れずあります。お金に糸目をつけないコレクターには一生なれそうもない(お金ないですしね)。大切に聴きますよ。聴いて聴いて聴き倒しますとも。
サッカーのワールドカップの試合を観て元気になった、という人が多いようですが、僕はこの友川カズキの叫びを聴いたおかげで日常に発破をかけられた気分。スポーツにも音楽にもそんなとこありますね。僕はスポーツ観戦はしないですけど、音楽から貰う。
そう、最近車で音楽を聴くのにUSBを使うようになって(さっそく『復讐バーボン』も取り込んだ)、音は聴けてるのに、なんか物足りないと感じます。何が?と考えてみると、一番慣れないことは、信号待ちの時にちょっと歌詞カードをチェックするとか、ジャケットの曲順を眺めるといった、そういった所作が出来なくなってしまったことが大きいみたい。今まで当たり前に何気にしてたことが、実は以外に大事な儀式だった、バカにならなかったってことでしよう。
いっそ毎日、その日に聴きたいアルバムのCDケースを車に持り込むべきか?、とまで考えたけど、そうまですることかなぁって思い留まってます。が、そのうち本当にやってるかも知れません。CD世代なので、ジャケットや歌詞カードも音楽の楽しみに含まれてるのです。そうなると僕のCD信仰、ジャケット信仰はまだ続きそうです。
日曜日(今日)は朝から地域の奉仕作業で、山に入ります。早いとこ寝ないといけないけど、友川カズキの《かかかかかかかか》の雄叫びが耳に残って、夢に出そうです。かかかかかかかか
マシス
【マシスライブ予定】