コロナ以来(この書き出しも飽きてきた)自粛ムードによって行けていなかったコンサート、昨年暮れの友部正人さんを皮切りに少しずつ《行くぞ》《行きたい》の気持ちが僕の日常に戻ってきました。

最近になって、劇的に何が変わったってわけではないのですけど、もうチケット取っても大丈夫、コンサート楽しんでOK、という雰囲気が世間にも出てきたと思います。気のせいじゃなく、コンサートの情報もグッと増えてきた。佐野元春、山下達郎、浜田省吾のツアー発表、そして2020年にコロナで行くのを断念したギルバート・オサリバンの再々来日も決まった。ああいよいよだって感じですね。四月、新年度、出だしの良い雰囲気です

《行ける》の話ですと、一枚、チケット発券済みコンサートがあります。当日までもう一ヶ月をきったので言っちゃいますが、5月3日のザ・ストリート・スライダーズの日本武道館に行ってきます。コロナ以来(この書き出しも略)初の県外移動、連休に東京遠征。

スライダースが一夜限りの復活!との知らせに舞い上がって、抽選に申し込んだらアッサリ当たってしまった。日本武道館に行くのは角松敏生の解凍ライブ以来か。その時はステージより天井の方が近いって上の方の席でしたが、今回はアリーナ席です。武道館でアリーナなんて臨場感は申し分ないでしょう。

あとからWOWOWで生中継されることを知って、抽選に落ちたとしても結局放送で観れたなァとちょっと思いましたけど、実際に会場に行けて生で音を浴びれるのが何より。もちろん留守録予約して出かけます。永久保存版的イベントですから。アリーナでアホみたくノリまくる僕の姿が全国放送されないよう願う。

武道館は帰りの交通の便だけ心配です。角松ん時に駅までの混雑が凄くて懲りたので。ホント、終演後に掛川まで着く新幹線に間に合うのかしら。でもスライダーズの復活を待っていた全国のファンが集う中、同じ時間を過ごせるのです。ああもう来月なんだ。およそ30年前に浜松のフォルテホールで最前列で観た以来のスライダーズです。すごく楽しみ。
《行きたい》の希望筆頭でいうと、これはもう佐野元春ですよ。傑作アルバム『今、何処』を引っさげての「今、何処」ツアー2023がついに始まります。7月8日静岡市民会館の公演決定ヤッターと思ったら中ホールかい。けど、とにかくひさびさの静岡公演は嬉しい。
チケット販売はまだ先ですが、これは是が非でも取りたい。取ります。中ホールは入ったことないですけど、席数がきっと少ないですよね。ファンクラブ抜けちゃったので、チケット確保が少し不安。でも取れたら中ホールは最高でしょう。元春との距離が近いですもの。

とりあえず今何処ツアーは絶対に体験しなきゃダメだ!と、長年元春ファンをしてる僕の勘が告げてます。何がナンでも行きます。先行で静岡のチケット取れなかったら6月25日愛知公演の一般発売を狙う(愛知芸術劇場なら絶対に取れると信じて?)。町内会の集まりをサボってでも行くぞ。

浜田省吾も山下達郎も、今年のツアー、行けるものなら観ておきたい。しかしながらこのお二人はチケットが激戦区すぎて取れる気がしない。衰え知らずのこの集客力は大したものですね。達郎も省吾も静岡公演なしってのは淋しいけど仕方なし。申し込むだけは申し込む。


申し込む、といえば、浜田省吾の渚園のライブ映画、4月17日の先行上映会の抽選に申し込みしてあります。評論家の田家秀樹さんが浜松に来てトークしてくれるとのこと。

来週結果がわかるのですけど、こちらはもしハズレても、映画は5月に一般公開を必ず観に行くので、このくじ運は佐野元春の静岡公演に取っておいてもいい。むしろそうして欲しい。

スライダーズ武道館が当たっちゃって、くじ運尽きたんじゃないか?と心配ですが、行けるものなら全部行きたい。そりゃそうですよ。観たいミュージシャンが現役でいるうちにしっかり観ておきたい。いつまでも観れると思うなミュージシャン。いや、マジで。

新年度になり、今年は僕は町内会の役が二つもあって(部農会長と体協理事)、町内会の行事のせいでコンサートいけないってのはありませんように。切に祈る。マジで。


話が変わりますが、佐野元春の完全予約生産のアルバム『SWEET16』アニバーサリーエディション。高額のため怯んで予約してなかったけど、あまりに世間の評判が良くって、ウワー買っときゃ良かったと思ったところ、タワレコで在庫を見つけちゃいまして、ちょうど会社からもらったVISAカードの商品券もあって、衝動で買ってしまった。

30年前に聴いて聴いて聴き倒して、どの曲も細部まで脳内再生できるくらい繰り返し聴いてきて、近年こそもうさすがにもうお腹いっぱい、と手に取らなかったけど、久しぶりに聴いてみたdisc1『SWEET16』はホントーに格好良かった。この感動は久しぶりに聴くせいなのか、リマスタリングされた音が良いせいか。音の良さってよくわかんないけど、素晴らしいリマスターのおかげなのでしょう。

僕的にアルバムの中で好きな曲ランキングがわりと低かった「レインボー・イン・マイ・ソウル」がまぁービシビシとキタ。今更ですが、こんなに格好良かったっけ?って驚いちゃって、マイッタ。なんて良い音と演奏なんだ!って痺れちゃいました。続けて畳み掛けられる「ポップ・チルドレン」ではあまりにもご機嫌過ぎて、運転しながらウォーッて思わず声をあげてしまいましたよ。さんざん聴いてきたはずなのに、こんなん鼻血が出そうな演奏ですって。褒め言葉ですが、ポップ・チルドレン(の演奏)は狂ってる。頭からケツまで奇跡みたいにぶっ飛んでる。

『SWEET16』で僕が一番好きな曲は「廃墟の街」で、それは今回改めて聴き返しても感動は変わりませんでした。キラキラした音と演奏の多幸感、それに反するかのやるせなさすぎる歌詞と呟くような歌唱、全部のバランスが最強。

「廃墟の街」が終わって「誰かが君のドアを叩いてる」のマンドリンのイントロが、まるでファンファーレのごとく鳴る瞬間のカタルシスがまたいいすね。「君のせいじゃない」のあとに鳴り響く「ボヘミアン・グレイブヤード」のバグパイプも同様のカタルシスあります。

おまけのディスク、disc2アウトテイクはコレクターズアイテムって感じで、興味深いけどこちらは一回聴けばマァ十分。残りのdisc3〜6まで4枚のライブCDはなかなかご機嫌です。僕は実際にSEE FAR MILES TOURのpart Ⅰとpart Ⅱ、浜松と静岡で両方2回ずつ観れたけど、まさに佐野元春 with The HEARTLANDの絶頂期の演奏の記録と言っていい楽しさ。

part Ⅱは『SWEET16』発表後の無敵ツアーで、ファンの間でもずっと評判の良かったライブです。が、CDで比べて聴いてみればpart Ⅰもまた良いのです。雑多なセトリのまとまりなさがかえっていい。元春が叫ぶ叫ぶ、声が上ずるくらいシャウトしてて存外興奮させられます。
Blu-rayのライブは、期待通りでそれ以上でも以下でもなく良品。特筆すべき目玉とすれば「彼女の隣人」の映像でしょう。噂には聴いてたけど、ついに観れたって気持ちです。感極まって歌えなくなる元春の表情は、元春自身は記録に残したくない姿だったかも知れないけど、ファンとしたら堪らないものがあります。泣いてる姿を観てグッとくる、ってのも変な話ですけどね。

出来たらCIRCLEツアーでの元春誕生日の公演、元春に完全サプライズで演奏されたという「二人のバースディ」もぜひぜひ映像化してほしい。

《あんなにステージで泣いてる佐野君は見たことない》by古田たかし。

その時のサプライズでの演奏では古田たかしがヴォーカルを取ったとのこと。しかも、リハーサルすると元春にバレるから本番一発勝負での演奏だったそうです。そんなのチラッとでもいいから観たいですよね。出してくれないかな。


で、最後に私事ですが、6月のイベントのフライヤーをいただきました。ちょっと早いですけど、情報公開。
まだ先の話ですが、お心にお留置きくださると嬉しいです。ツキクズとほし、楽しい夜にしたいです。


マシス