東京から帰ってきて、WOWOWで放送されたスライダーズ生中継の録画を観ながら日記を書いてます。テレビで中継されましたし、今宵限りのワンナイトライブですので、終わった今ならネタバレを書いても良い、とさせてください。でもまだWOWOW放送を観てない人は、以下ネタバレありますのでご注意くださいね。





事前にチェックしたWOWOWの番組表では、放送時間が《17時〜20時半》となってたので、3時間はたっぷり演奏してくれそうだな、とほくそ笑んで挑んだのですが、実際はアンコールを含め、およそ90分。全17曲、あっという間のステージでした。帰りの電車の時間に大変余裕ができて助かったけど、もっともっと聴きたかった。もっと聴きたい曲があった。

僕の席はアリーナの17列。ハリーの真正面の位置でした。
開演時間17時になり、さて、もう中継は始まっただろうな、何分押して始まるかしら?、と思った瞬間、いきなり会場暗転。早い!そして一斉に凄い歓声!ヤベー始まる!と鳥肌が立ちました。


2023/05/03 The Street Sliders at 日本武道館 “HALLO!!”

01 チャンドラー

02 BABY BLUE

03 Angel Duster

04 Let's go down the street

05 one day

06 すれちがい

07 PACE MAKER

08 ありったけのコイン

09 曇った空に光放ち(JOY-POPS )

10 ミッドナイト・アワー(JOY-POPS )

-メンバー紹介-

11 天国列車

12 Hello Old Friends

13 SO HEAVY

14 BACK to BACK

15 風の街に生まれ

encore

16 のら犬にさえなれない

17 TOKYO JANK

 


以下、会場で気付いたこと思ったこと。


・リズム隊の音がズンズンと腹にキタ。特にズズのバスドラとジェームズのベースの音の迫力ときたら!これは放送の画面越しでは絶対伝わらない。ズズのドラムが、


ドッ、バァーン、ドッドッ、バァーン!


って、堪らない音してんだ。音に惹かれてズズの動きを凝視しちゃいましたよ。武道館は音が悪いだなんてもう過去の話ですね。バンドの音が気持ち良いったらない。とにかく音にシビレタ!ってのがこの夜の一番。


・そして会場の歓声の凄さも。ひさびさに観客の大歓声ってヤツを浴びました。アリーナの歓声に加えて、そこに二階席、三階席の声が降ってくる。放送を観てて歓声の音量《ぜんぜんこんなもんじゃなかった!》と言いたい。スライダーズ再集結が嬉しくて堪らないって歓声に包まれてジンときました。


・ハリーの白いスーツ、映えてましたね。右手の一本指を高く掲げるポーズ、カッコイイ。「Let's go down the street」(大好き)の歌い出しで腰に手を当てたポーズも堪らない。メンバーの衣装替えはなし。アンコールでも同じ服。ギターはあれだけ替えるのに。


・そう、ハリーも蘭丸も一曲終わるごとに、毎回律儀にギターを交換してました。一回だけ公平は交換なしでそのまんま弾いてたけど、どこだったか忘れた。WOWOW録画を観ると、曲と曲の間はステージが暗くてメンバーが見えませんが、実際に会場にいると照明が落ちていてもステージ上のメンバーが良く見えてました。ローディや公平にハリーはマメに何か話しかけてました。

・07 の「PACE MAKER」の演奏のあと、バックステージのお客さんが《蘭丸ー!後ろー!》と叫んで、一拍置いてからバックステージから歓声があがったのですが、放送を観てるだけだと暗すぎて何が起こったか分からないでしょう。後ろにも客がいるよ構ってーって声に応えるように、蘭丸がバックステージに向かって右手をグッと上げてくれた(アックスボンバーのように)ので、バックステージが喜びの声をあげたのですね。別のタイミングでジェームズも同じように暗転中に客に手を振って歓声を浴びてました。

・僕の前方の席のお客さんが、アンコールでリクエストの看板をずっと掲げてました。「嵐のあと」をがんばって掲げてたけど、受けてもらえませんでしたね。あれだけマメにギターチェンジしてたら、事前にカッチリ予定したセトリなんだろうなーって思うので致し方無し。チューニングの関係もありますものね。つい帰り道に「嵐のあと」聴いてしまいましたよ。

あと、余談ですが、自分のことだからわかるのですけど、放送にチラチラ僕、映ってました(ヤッタ)。アリーナの小さい後ろ姿ですけど、自分だから分かる。あー、オレだーって笑っちゃいました。具体的には開始時の暗転寸前の場面と、「TOKYO JANK」で会場の照明がパッと点いた時に、アリーナ中央でモンキーしてるピンクシャツがよく見えました。

もっと聴きたかった、と思ったけど、MCもなしで90分休みなく演奏を畳み掛けられ、アリーナにて立ちっぱなしで跳ねてたら、終盤は脚がパンパン。聴いていて結構キツイなと思いました。普段の運動が足りません。もう一曲、とは思ったけど、ガッツリ聴いた感ありました(翌日のふくらはぎの筋肉痛が辛いこと)。


個人的に僕はアルバム『Jag Out』がスライダーズとの出会いでして、この夜のセトリ「チャンドラー」で始まって「TOKYO JANK」で終わるってのは、まさに僕のためのセトリ!?と感慨深かった。「one day」「PACE MAKER」も含め『Jag Out』の曲がいっぱい聴けて、あとは「カメレオン」が聴けたら個人的には申し分なしだった。他にもちろん聴きたかった曲ありますけどね。


余談2。入場前に並んでた時、後ろにいたお兄さん達が

《いよいよですねー、日本最高のロックンロールがついに聴けますよ。ああーついに始まっちゃいますよー》

《やべー震える。ハリーだって今ごろ同じでしょ》

と興奮されてました。そして続けて

《スライダーズほどロックンロールが似合うバンド、他にいないでしょ!スライダーズと、せいぜいTレックスくらいしか!》

と聞こえて、思わずプッと吹いてしまいました。Tレックスかい!いやいや、Tレックス格好良いよ。僕も大好きですけどね。ちょっと笑っちゃった。

余談3。心地良い疲れの中、掛川駅に近づく帰りの電車の窓から、ライトアップされた掛川茶の宣伝看板が煌々と光ってるのを目にした途端、ため息と共に、

《ああ、【お茶】と【祭り】の圧がやたら強い街にまた帰ってきてしまった》

というフレーズが頭に浮かび、慣れ親しんだ地元に帰ってきたのに不思議な感慨に襲われました。そんなこと思ったの初めてで、自分でも驚いた。お茶の時期と浜松祭りがいま重なっているせいなのか、自分で思った以上に、お茶と祭りにいつも圧迫感を感じているのか。おそらく両方なのでしょう。


渋谷タワレコのスライダーズコーナー。

渋谷にて。

帰りの電車で食べた駅弁。



余談4。2023/05/05記。 帰ってからWOWOW録画を何回も観てます。時間が長すぎないのでちょっと観返すのに丁度よくて、何度も観てしまいます。

最初こそ、実際に自分の目で観た景色と、生で聴いた音の記憶をテレビの映像とすり合わせて、おおコレだコレ!と楽しかったけど、コレ、あんまり観てると、生で観た記憶が上書きされちゃいそうな気がしてきた。

頭上に広がった武道館の天井、左右の二階席、三階席、揺れる観客、歓声。あの時、実際に肌で感じたライブの空気感は忘れないようにしたいですね。


感想は思い出したら随時追記していきます。とりあえずここまで。僕の連休のお楽しみイベント終了です。明日は親戚の法事だ。



マシス