書店の棚を眺めていて、偶然に手にした1冊を買って帰ることは楽しいものです。ネット通販ではこれは味わえない。買わずとも、ボーっと棚を見てるだけで楽しい。今年はあまり行けてないけど、いくつになっても本屋さん(とCD屋さん)に行くのは心躍るものです。

一番最近の衝動買い本が、「蝉かえる」櫻田智也。こちらは初めて読む作家さんの本でした。
素敵な帯の文句に惹かれて手に取ったのですが、これ、続き物の二冊目だと気付いて、それなら一冊目から読みたいけど、残念ながらその時のお店には在庫がなかった。結局、一冊目「サーチライトと誘蛾灯」を後日購入するまで、この「蝉かえる」を読むのを我慢したのです。

で、一冊目「サーチライトと誘蛾灯」、二冊目「蝉かえる」と読んでみまして、感想は一言、

二冊目「蝉かえる」、えらく良かった!

いや、「サーチライトと誘蛾灯」も楽しく読めたけど、その第一作を踏まえた上で、続けて読んだ「蝉かえる」の味わいがマァー良かった。二冊とも連作短編の体裁ですが、「蝉かえる」の収録作は粒揃いで外れなし。どのお話も事件の真相を知った瞬間、胸がキュッと掴まれるラストが用意されてます。

「蝉かえる」だけ読んでももちろん面白い本ですが、できれば一冊目の「サーチライトと誘蛾灯」を前に読んでほしい。一冊目で掴みどころのなかった主人公に、どんどん感情移入してしまいます。

もう一冊、これは先ほど読了したばかりですが、最近ハマっている「Unnamed Memory」シリーズの最新巻です。
ネットのオンライン小説で知って、こんなに面白い本があったか、って感動してシリーズ六冊を大人買い&一気読みして以来、新刊が出るたび毎回楽しませてもらってる「Unnamed Memory」(もう九冊目か)です。

シリーズ本編は六冊で一旦完結して、それからの後日談として書かれているシリーズも今作が三冊目、作者の後書きでは《折り返し地点》とのこと。つまりはあと三冊くらいでこちらも完結させる予定なのでしょう。本編が六冊で、後日談がも六冊なら、冊数が揃ってキレイです。果たしてこの大河物語がどういう結末になるのか、終わってほしくないけど楽しみです。

でも、今作を読んで思ったけど、簡単にハッピーエンドでチャンチャン、とは絶対にならないでしょうね。今作はかなり凝った物語の構成になっていて、僕はもう一回くらい読み返さないと伏線が把握しきれない気がする。

確か僕、前作、前々作を読んだ時に、この後日談シリーズは、もう話のパターンが出尽くしたかも、って感想を持ちました。けど、本作ではまさかの第三のパターンを出してきましたね。それがあったか、そうだわな、と思ったし、そのおかげで話をより一筋縄ではいかなくしてる。きっと来たる最終回への伏線にもなっていると思う。オスカーもティナーシャもこれから大変だろうなと思わせてくれる一冊でした。

さて、マシスの歌予定の一番近いのが、11月4日(土)と迫って来ましたので、告知です。【カタカナな三人】が東山ガレージに再集結しますよ。
東山ガレージはシンガーソングライターのハルノオトさんが手づから開墾して作ったイベントスペースです。

昨日、東山ガレージの場所を写真を撮りに、ちょっと寄って来たのです。この機会に東山ガレージの場所を紹介させてください。

東山ガレージは東名高速袋井インターから、通りを北へ車で走らせます。15分ほど走ると、みつかわ病院が右手に見えますので、そこを左折。みつかわ病院を道に挟んだ西側にあります。

左折すると、駐車場のスペースは十分にありますので、車を停めてください。

車を降りて、トタン屋根の北側に作られた側道を進むと、

東山ガレージ、到着です。

10月29日、日曜日の午後、この日も寄ったらハルノオトさんがガレージに居ました。
連絡もなくいきなり訪ねた僕を、ハルノオトさんは珈琲を煎れて迎えてくれました。ごちそうさまでした。写真撮影の許可をもらって、来週よろしくねって話をしてきました。

11月4日には音の駅さんがお店を出しに来てくれるそうです。
当日の夕飯はバッチリですね。ユンヤオ君とハルノオトさんと音の駅さんとストーブを囲み、田舎汁を啜りつつ、秋の夜長の歌集会に興じております。お時間があったらどうぞ寄ってみてくださいね。


日曜日の夕方、ハルノオトさんのガレージをあとにして、子供の部活の応援にいったのです。静岡県西部地区予選、勝ち抜いてしまった。県大会出場だ。おめでとう。



マシス