うちの娘は今、高校の部活で演劇部に所属しています。僕は音楽のコンサートは何回も観てますけど、生で観劇した経験はこれまで片手で数えるほどしかありません。
小学校に来た劇団ひまわりとか、学生時代に文化祭で演劇部の公演をちょっとのぞいたとか。あとは、一度、旅行のコースで宝塚の公演も観たことがある。ほかは音緖さんと劇団とジョイントしたライブとか。生で観たのはそれくらいですね。
映画やテレビドラマ、お芝居の舞台というのは、観ればもちろん楽しいのですけれども、音楽や活字の本と比べると、僕は進んで接してこなかったジャンルなので、いま娘の活動はとても新鮮で、改めて興味深くはあります。
意外にも周囲の音楽友人から、実は自分は学生時代に演劇部だった、とか、社会人の劇団にいた、などというお話をいくつか耳にしました。身近でこんなに演劇の経験者っているのか。音楽の演奏もお芝居も、人前で自分の芸を、表現を披露する、という意味では通じるものがあるから、お芝居への興味もわかる気がします。
先週の話。高校の演劇部の県大会が静岡市でありまして、娘の学校の応援に静岡市民文化会館へ行って来ました。
娘の学校の演劇部が県大会に行くのは、なんと18年振りだそうで、10月の地区予選を突破した時はなかなか(内輪で)盛り上がっておりました。
僕はジジババを連れて先に会場を出たので、結果発表の瞬間は見ていないのですけど、部長の男の子が表彰式で泣き崩れてたと聞いて、ああ、青春だねーと思いました。実際にその場に居たらグッと来たことでしょう。
娘は表彰式では泣かなかったけど、舞台裏で部活の先輩達にハグされて涙腺崩壊した、と言ってました。先輩たちが出来なかった予選突破を、娘たちが成し遂げて、先輩が祝福してる。いい光景ですね。
7月に佐野元春を観たステージに、娘の学校の演劇部が立つのです。オーそれは大したものだぞと感心し、娘に凄いじゃんと言っておきました。
肝心の舞台ですが、とても良かったです。予選もそうでしたが、県大会でも大いに泣かされました。オリジナルの脚本もとても良いお話だったし、みんなのお芝居も良かった。結果として関東大会は行けませんでしたが、会場のあちこちで《良かった》《感動した》の声が聞こえてきて、こっちまで嬉しくなった。お客さんだったり他校の演劇部の生徒が感動してすすり泣いてくれてたら、それはもう立派に成功した舞台といえるんじゃないでしょうか。
この県大会のおかげで、翌週より始まる期末試験(!)に部員たちが顔を青くしたのは想像に難くないところ。加えてうちの娘は翌週末(昨日)にピアノの発表会があって、舞台が終わったばかりなのに息を付く間もなく、期末の勉強とピアノの練習に追われていて、頭がパンクするんじゃないかと心配になりました。
マシス