ずっとずっと、一階店舗が決まらずに赤字垂れ流しで苦労をかけている割には、採算のあわなかった物件にようやくお好み焼き屋が最近入ってくれた。


契約は済み無事営業を開始したのだが、お好み焼き屋から今さらの要望で、自分の店の前で飲み物販売されちゃかなわんということで、オーナー側にタバコ自動販売機を飲料水の自動販売機の代わりに設置して欲しいと連絡があった。


タバコの販売には免許の取得が必要。


そういう知識を、そういやコンビニ運営のゲームで仕入れていたっけ。


で、まあ、ふと、コンビニゲームの知識がよみがえったもんだから、「そんな簡単なものではないですよー」という意向を伝えたが、しつこく食い下がるので、検討すると一旦引き下がり色々調べてみた。


ちょっと前にタスポでコンビニの売り上げが馬鹿みたいに伸びた話を思い出し、JTに電話をして色々聞いてみた。


まず、タバコの免許は大きく二種類ある。


一般と特定の二種類(正式名称は略します。)ちなみに、免許は「場所」に対して許可がおりる。


一般は不特定多数に向けて販売をする免許であり、外に自動販売機を置く、小売業者が看板を出して販売する時などに必要となる免許。


これに対して、特定は部屋中のみに限定し、外に一切タバコを売っているという情報を漏らさない場合の免許。
わかり易くいうと自社ビルで、タバコ自動販売機を売っている場合などだ。


どちらの免許にも共通なのが、タバコの免許を取得する人が販売を行うことといった点だ。


これに対して、特殊なのが出張販売の免許。


いわゆる免許業者が他人のスペースを借りて販売をするためのものである。


分かり易くいうと、事務所ビルないや駅中の自動販売機などがこれに当たります。


今回のケースでいうと、まず一般は不特定多数に売るため監視できなければ意味がなく、オーナー側で取得は不可、考えられるケースとしてはお店で取得してもらうしかありません。


が、お店で取得するということは、当然お店で自動販売機を用意してもらってそのオペレーション(タバコの補充、金銭の回収等)までお任せすることになりますので、オーナーマージンがほとんど発生しなく不可。


同じような理由で特定も不可。お店の人向けにタバコ自動販売機置いても売れる数が限定されすぎてしまいます。


そこで、出張販売のケースで、免許業者にオペレーションまで全て委託してしまって場所代を請求するケース。これ、飲料水と違ってタバコの自動販売機ではめったにないケースらしいです。


申請などメンドクサイですが、一応可能性としてはこれが当てはまりそーなのですが、そもそも、タバコって利益率販売価格に対して1割とかで、飲料水ですと5割位ありますからオーナーマージンの観点からいうとこれもどうなのか実績がないため不安定。


体に悪く、懐にさびしい、残念ながらタバコ自動販売機設置は所有者側にたつと設置メリットがほとんどないですね。


で、止めとして冒頭のゲームの知識は一部正しかったようで、免許業者が近くにいる場合は、距離によりケースバイケースですが免許がおりない可能性があります。


本物件に関しては、近くにコンビにがいるからだめでした。


また自動販売機の本体価格も高い、高い。タスポ認証機器はやはりその分高いですね。


これでは、タバコの販売場所が増えないのは当たり前です。


自分全く吸わないとはいえ、やはりどんどん喫煙者に厳しくなってきているんだなぁと感じました。