良く相手のレディネス(聞き手の特質)を見て、話を選べといいますが、これって凄い重要です。


基本的なのは、職業や過去の経験、現在の置かれている立場、性別、年齢等ですね。


また、相手の気分やお互いの置かれている立場(好意的か敵対的か)、相手が何をこちらに期待しているか、何に不安を抱いているか、何をききたいと思っているか、相手が意思決定に必要とする要素は何か、相手が自分を信頼おける立場だと思ってもらえるためには何を話せばいいか、相手の関心ごとや興味、優先順位、または疲労度なども見ながら話すことが重要です。


相手の聞きたいこと、相手が聴きたくないことを考えてみたり、相手の置かれている立場に立ってみて想像を働かせてみることは重要ですよね。


その際に肝心なのは、自分がどこに話を持って行きたいか、準備を十分に行なうこと。


相手との話の出発点である共通の事実を確認しあうこと。


その事実に対する相手の理解度を計ること。(歪められた解釈をしていないか等)


事実に対しての解釈が歪んでいたら、別の方向から照らしてあげないと話がおかしな方向にいくことがあります。


相手の疑問を確実に解消すること、相手の質問に的確に答えること、ぶれない事実や数字に基づいてはなすこと等々。


こちらの案内に対して、相手が真剣に検討してくれるようになれば、話し合いとしてはかなり進んできていると思っていいと思います。


逆に聞いてくれないと非常に危険な信号ということになります。何か障害があるため聞いてくれないのでしょうから、今度は、相手の話をよく聞いて、上手に質問しながらその障害を取り除くことが重要になるかと思います。


人によっては大事な話の場合に、自分の中でまとまっていないことを話すのが苦手な人もいますが、雑談しながら気分をほぐしながら質問すると意外と本音を教えてくれたりします。


その際に大事なのは相手に対する誠実さじゃないでしょうか、この人になら話しても大丈夫と思って貰えること、雰囲気をつくることは非常に重要です。


完全ガチの交渉ごとの場合は、あまり使われませんけど、(ほとんどが事実確認と主義主張のしあいになるので。)利害調整等のコミュニケーションではとても有効だと思います。


いずれにせよ、聞くことのほうが話すことより重要な場合は、非常にたくさんありますので、話してくれてありがとうという気持ちをもつこともまた重要なことだと思います。


真剣に相手の話を聞ことを繰り返してると、なんとなく、この人は嘘いってるとか、ポジショントークだとか、見えてくるようになります。それを表には決して出してはだめですけどね(* ̄Oノ ̄*)