どこぞで聞いたこともある人が多い言葉と思いますが、思うところあったので書いてみます。


この言葉の意味は、「空を見て、雨が降りそうだと思ったから、傘を持っていこう」、つまり、空(事実)を見て、雨が降りそうだと思ったから(解釈)、傘を持っていこう(行動)という一連の行動を指しています。


良く使われるフレームワークで、誰もが同じ事実を見ても、解釈が違えば、取りうる行動は異なるという当たり前の事を指しています。


同じ空(事実)を見ても、雨が振るほど曇ってはないので(解釈)、傘を持って行かない(行動)ということも考えられますよね?


最近あった出来事、また、今まで経験してきた出来事に、ストーリーを作れというのがあります。
今回私が思うところがあると書いたキモはここです。


例えば不動産運営について、同じ事実を見ていても、そこから読み取れる情報は、知識、経験等により左右され、誰もが同じ解釈をし、適切な行動がとれるわけではありません。そこで、知識、経験のある専門家等が、事実を抽出し、問題点を掘り起こして、解決へのサクセスストーリを作って提案し、行動を促していくわけです。


同じ事実を見ていても、解釈がお互いに違ってしまえば、行動にズレが出てしまいますので、サクセスストーリーを作って同じ解釈をもてるようにします。


ここに大変な難しさがあります。


なぜならば、物事が複雑化してくると、情報の共有がしっかり出来ていないと、もっと言ってしまえば信頼関係の構築がしっかりできていないと、同じ事実を見ていても行動が変わってきてしまいます。


特に不動産の場合は、お金の話で、自分の生活がかかってくる事が多いため、緊張の度合いは相当変わってきます。


解釈が歪み、行動が反発しあい、関係が決裂する。


これが最悪なパターンです。


さらに憎しみあってしまったら、かなり虚しい、悲しいこととなります。


最近は、仕事をしていて、改めてキモに命じなければいけないなと思っていることに、「事実なんてない、あるのは解釈だけだ」ということです。


そりゃ法廷で争えば別だと思いますよ?最近は検察の杜撰さなんかで事実を取捨選択し、解釈を歪めて逮捕して罪に答うなんて事が報道されてますけど、まあ、あれは特権階級虐めなので一般ピーポーである私には関係ないと思いたいですが。


でもこの仕事してると、法定での争いといえども、公務員の裁判官が取りやすいストーリー作って勝負している方が勝つというのもまた現実なのかなぁと思いますが。


話戻します。「事実なんてない、解釈だけだ」ということは、人が人を評価し判断するのは取りえた「行動」によってしかできないんだとも思いました。もっと言っちゃえば見えてる「行動」だけですね。


だけど、例えばこの人は経営に失敗した能力のない人だからといって、その人の人柄(どうであるか)を否定し、問題解決の行動を決めることは大変な間違いだと思います。


対応能力のない人に責任(=responsibility(対応する力とも訳します。))をとうことはできません。


好き嫌いで決めることはもっと最悪だと思います。


ただ、それでも取りうる行動を間違え続けてしまい、自分の責任で処理が出来なくなってしまうと、信頼されるわけがないため、かなりきつい結果になるという。その場合は深く反省し、誠意を持って謝罪し、助けを求めるなどの行動をとるしかないのかなと。


ただ、それでもすべてを他人の責任にしてしまうとそれすらできなくなり、自分では何も対応できませーんと言って不貞腐れているのと同じですから、結果不幸になるしかありません。


これは仕方がないなぁと思いますが、やはり虚しいものですね。


まあ、色々考えを整理するときには便利な言葉だと思っています。



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