一昨日、昨日と日銀の具体的な政策が発表されました。


日銀はデフレ脱却への強い決意を市場や国民に示すため、物価目標を達成するまでの量的・質的緩和継続を宣言しました。


これは歴史的な大事件です。歴史の教科書に間違いなく1ページは乗るほど重大な内容となります。


今日は、この歴史的な事件による影響について、思ったことを書いてみたいと思います。


3月に就任した黒田総裁と岩田規久男副総裁は2%の物価目標の達成時期について「2年を念頭に大胆な金融緩和を行う」と言及しています。


 もともと長期国債について、金融緩和目的の「資産買い入れ基金」と、通常の資金供給のための購入枠から買い入れを行ってきましたが、分かりにくいという前からの指摘を踏まえて、追加緩和策では、2つの購入方式を統合して緩和規模を拡大しています。


 具体的には、購入対象とする長期国債の保有残高が年間約50兆円に相当するペースで増加するよう買い入れを行い、従来は満期までの期間が3年以内のものに限定してきたが、これを7年程度に延長しました。


これに伴い5日朝から日本国債を買う動きが強まり、10年国債の利回りは午前9時過ぎに一時前日比 0.140% 低下し 0.315% と過去最低を連日で更新しました。


参考:長期金利推移


債権市場は一気に買いが入り、午後から売りが出て、サーキットブレーカーが発動、逆に混乱して0.6%まで戻します。


最終的には0.4%台で落ち着いたみたいですね。それでも相当低い。


株式市場も相当あがりました。大手不動産、金融株が軒並み上がりました。三井不動産は一時期ストップ高になりましたし、相当値動きが荒かったわけです。一日で10%近く上がったみたいですね。


不動産株悪いときに、たくさん買っておけば相当儲かっただろうなーと思います。


これはある意味、当然の結果かもしれません。


日本の中央銀行である日銀が、バブル失敗の経験からか、インフレは異様に恐れていたのに、デフレ脱却に今まで全く動かなかったわけです。彼らは、デフレ脱却については責任を全く負っていませんでした。


識者の中には当然、日銀が動けばデフレ脱却は可能と指摘する方も多かったのですが、それでもずっと動くことはなく、諦めににた雰囲気が、海外の投資家にはあったきがします。外から見た日本の中央銀行は緩和はしないというのがセオリーでした。


それが、数値目標を掲げたというだけでも吃驚され、今度は実際に日銀総裁も変わり、大胆な金融緩和を宣言して、実際にやるといったわけです。


個人的には、このギャップが大きくて、期待が一気に集まっているのかなと思っています。
実際は、緩和の量からすると諸外国と比べた場合、それでも少ないんです。日本の金融緩和って。


金融緩和によって市場にお金が流れると、先ほどの国債のように金利が低下します。


不動産を持っている人にとっては、何時金利が上がるのかは非常に気になる点かと思います。


投資用資金はほとんど変動金利ですので。実際借金が多い人にとっては、金利上昇は本当に恐ろしいです。


なので、何時上がるのかなというのは、色々調べて気にしてます。


日本国内の政策も大事ですが、金利について忘れていけない視点としては、アメリカの政策です。


米国のFOMC声明により2014年までは、金利を上げないといってますので、政策的にも上げられないのではないかという指摘もあります。


足元、雇用統計もここしばらくは良かったので、もしかしたら利上げを前倒しでし始めるのではないかといわれていましたが、直近の雇用統計は大きく予想を下回り、悪化しました。


今のところ、上がりそうな要因はなさそうですね。


他にも、ヨーロッパの信用不安は10年以上のタームをかけないと、本来は回復しない程の傷ですし、色々なバッドニュースが出る不安はあります。そして、相変わらず市場に冷や水が指す可能性は、あるのではないかと思ってます。


ただ、いずれにせよ、お金が市中にだぼついてくるのは間違いありません。世界中にだぼついているのに、日本もじゃぶじゃぶにしていくわけですし。


日銀は今回の政策の中で、J-REITは年間約300億円、ETFは年間約1兆円に相当するペースで増加するよう買い入れを行うと表明しています。


よって、J-REITは何があっても上がるそうです。


理由としては、日本の営業日が、祝日や土日除いて、300日あったとしたら、一日1億円買うといっているわけです。200日だとしたら一日1.5億です。これは異様です。


J-REITの商品は、一日1億も入ったらストップ高になる商品も多いです。受け皿がそもそもそんなに大きくないわけですので。


新聞見て、速攻でこの事狙っていて、有り金全て使って、買いに走った人もいたみたいですね。聞いてて、これは賢いなぁと思いました。


また、J-REITの受け皿になるような都心の10億超の物件は、非常にチャンスがくる気がひしひししています。


ちなみに2005年から2007年12末までの不動産ミニバブルの勢いは大体半年から1年かけて加速してきました。
今回のこのアベノミクスの影響は如実に出てくるかと思いますが、それが何時まで続くのか、どういった形で市場に現れてくるのかは、まだ分かりません。


成長戦略自体がどれだけ効果を発揮できるか、否定論も多いですが、今まで駄目だった分、こちらも反動で期待値が膨らんでいる気がしています。


ミニバブル再来はなるのでしょうか?間違いなくなりそうですね。


キャピタルゲイン狙いで成り立たなくなってきたら、不動産は危険信号です。上手く売り切れれば相当儲かるので、今年の動き方次第で大分変わるところも出てくるかもしれません。


過去の経験もありますので、そう馬鹿みたいにバブルになることはないと思いますが、都心でお金の受け皿になるものは間違いなくこれからも、あがっていくと思います。


都心はますます買いづらくなっていくんでしょうね。



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