Q&A1139 自然妊娠で流産2回、薬剤使用で出産2回 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 妻31才、多嚢胞性卵巣(PCOS)。夫31才、精子運動率低下(一番悪い時は運動率3%)、結婚8年目、妊娠4回、出産2回、流産2回
出産までいった妊娠は、不妊専門病院でクロミッドの処方やhCG注射などを受けタイミング法で妊娠しました。また、流産をした2回の妊娠は自然妊娠です。
この場合、私の卵子がPCOSで未熟だったため流産した可能性はありますか。もし、もう一度妊娠を望むのであれば病院に通って薬などを飲みながら妊娠を待った方が良いのでしょうか。

A 妊娠が成立したのであれば、たとえ流産になったとしても未熟卵であることはないでしょう。しかし、PCOSの方は流産率が上昇するとの報告もありますので、出産した時と同じ方法、つまりクロミッドの処方やhCG注射などをされるのがより良いと思います。