Q&A1295 夫が2年間海外出張します | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 現在37才で、38才になる頃に体外受精で授かった第一子を出産予定です。
まだ気が早いのですが、第二子について計画を立てています(来年から夫が2年間海外赴任する可能性大のため)。第二子計画は、以下どちらが望ましいでしょうか。もしくは他に案がありましたらアドバイスお願いします。


第1案:第一子妊娠時と同じやり方を行う=夫の帰国を待って40才から体外受精
第2案:とにかく早く治療する=出産後、夫の赴任までの4ヶ月の間に精子凍結。または一時帰国の際に精子凍結。私は1年の授乳を経て39才で人工授精→顕微受精(凍結精子の場合は体外より顕微が良いと聞きました)

第一子治療時、人工授精は3回とも陰性でしたし、スプリットICSIでも顕微のほうは分割が進まず、体外の1つが何とか初期胚盤胞になって妊娠したという経緯があります。夫の精子は問題なく、卵管造影と採血の結果から、私に子宮内膜症があるかもとのことでした。

 

A これは、究極の選択です。顕微授精の成績が良ければ、間違いなく第2案を選択しますが、顕微授精の成績が思わしくないとすれば、第1案を選ばざるを得ません。

これ以外に卵子凍結という手段もありますが、顕微授精が必要になるため却下となります。あとは、2年待たずご主人さまに一時帰国してもらい、早目に体外受精を行うのが良いでしょう。