学校・教育がテーマの映画(フランス) | みらい まどかの勉強が好きな子を育てるエデュライフ

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こんにちは。

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親勉インストラクター

みらい まどかです。

 

 

学校・教育がテーマのフランス映画を6作紹介します。

 

 

« Entre les murs »
(邦題「パリ20区、僕たちのクラス」)
フランス・2008

 



パリ20区にある中学校の教室。始業ベルが鳴ってもおしゃべりは止まらず、注意をすれば揚げ足をとる“問題あり”の生徒たちに囲まれて、国語教師フランソワの新学期は始まった。移民が多く、母国語も出身国も異なる24人の生徒たちに、フランソワは正しく美しいフランス語を教えようとしていた。しかし、スラングに慣れた生徒たちは反抗的な態度で教科書の朗読さえ拒否する始末。言葉の力を教えたいフランソワは、生徒たちとの何気ない対話の一つ一つが授業と考え、どの生徒にも真正面から向き合うあまり、彼らの未成熟さに苛立ち、悩み、葛藤する・・・。

François est un jeune professeur de français dans un collège difficile. Il n'hésite pas à affronter Esmeralda, Souleymane, Khoumba et les autres dans de stimulantes joutes verbales, comme si la langue elle-même était un véritable enjeu. Mais l'apprentissage de la démocratie peut parfois comporter de vrais risques.



« Les Grands Esprits »

(邦題「12か月の未来図」)
フランス・2017



問題だらけのさまざまな生徒とエリート教師の交流から、移民や貧困などフランスが抱える社会問題をユーモアを交えて描いたドラマ。ベテラン教師のフランソワは名門高校からパリ郊外の教育困難中学へ転任することとなった。移民などさまざまなルーツを持つ生徒たちを前に、これまでは生粋のフランス人の生徒たちを相手にしていたフランソワは、生徒の名前を読み上げるだけでも一苦労というありさま。勝手の違う環境の中で日常的に巻き起こるさまざまな問題をベテラン教師のプライドをもって格闘していた。そんな中、遠足で訪れたベルサイユ宮殿でお調子者のセドゥがトラブルを起こし、退学処分をくだされてしまう。長い教師生活で感じたことのない使命感を抱いたフランソワはセドゥの将来を守るために戦いを挑むが……。

Un jour qu’il pérore sur la nécessité d’envoyer dans les banlieues les meilleurs et les plus expérimentés des professeurs, François Foucault, lui-même enseignant de lettres au très prestigieux lycée parisien Henri-IV, est pris au mot par une représentante du ministère de l’Éducation nationale. Le voilà obligé de quitter son lycée de prestige et de passer le périphérique, direction le collège de banlieue Barbara, à Stains, classé REP +.


« La vie scolaire »
(邦題「スクールライフ パリの空の下で」)
フランス・2019

 



パリ近郊の貧困地帯にある学校に赴任してきたカウンセラー。自分自身の悩みにも向き合いながら、それぞれに事情を抱える問題児たちに寄り添う日々が始まった。

Samia Zibra, jeune et inexpérimentée, débute comme conseillère principale d'éducation (CPE). Originaire de l'Ardèche, elle demande un poste en région parisienne pour des raisons particulières. Elle découvre ainsi le collège en zone d'éducation prioritaire (ZEP) de la cité des Francs-Moisins, à Saint-Denis en Seine-Saint-Denis. Elle y rencontre de nombreux problèmes, notamment le manque de discipline et la réalité sociale du quartier. Elle découvre cependant l'incroyable vitalité et l'humour (des élèves comme des surveillants) qui règnent dans l'établissement. Dans l'équipe des surveillants, Samia peut notamment compter sur Moussa, le « Grand » du quartier, et Dylan, le chambreur. Samia va peu à peu s'adapter à ce nouvel univers. Sa situation personnelle la rapproche de Yanis, un élève vif et intelligent avec un potentiel gâché par son insolence et mis dans la classe des « SOP » (sans options). Samia va cependant essayer de le sortir de son échec scolaire pour lui proposer un avenir meilleur.


上記の3つの映画は、テーマと展開が似ていまして、問題児たちと教師やスクール・カウンセラーといった大人との関わりが主になっています。

 

どの映画もそれぞれいいところがあって甲乙つけがたい!3作ともいい映画だと思います。

 

一番上の「パリ20区、僕たちのクラス」が一番リアルさがあります。ドキュメンタリーに近い感じ。それもそのはず、教師役のフランソワ・ベゴドーが実体験に基づいて脚本及び主演を務めている作品とのこと。

 

最後、1人の女子生徒が教師に訴えかけてくるシーンがあるのですが、そのシーンのせいでハッピー・エンドが遠のく・・。もやもやさせられて突然終わるところが、非常にフランス映画らしい印象を与えていると思います。

 

 

黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫あたま

 

 

次に紹介する映画も、問題児 VS 教師といった構造の映画なのですが、生徒たちが「ショア」(ホロコースト)について学ぶという要素が加わることで、深みがあります。



« Les Héritiers »
(邦題「奇跡の教室」)
フランス・2014

 



実話をもとに、学校から見放された問題児たちの集まるクラスが、ベテラン教師の情熱によって次第に変化していく様を描いたドラマ。

貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校の新学期。様々な人種の生徒たちが集められた落ちこぼれクラスに、厳格な歴史教師アンヌ・ゲゲンが赴任してくる。
「教員歴20年。教えることが大好きで退屈な授業はしないつもり。」 と言う情熱的な彼女は、歴史の裏に隠された真実、立場による物事の見え方の違い、学ぶことの楽しさについて教えようとする。だが生徒達は相変わらず問題ばかり起こしていた。ある日、アンヌ先生は、生徒たちを全国歴史コンクールに参加するように促すが、「アウシュヴィッツ」という難しいテーマに彼らは反発する。ある日、アンヌ先生は、強制収容所の生存者レオン・ズィゲルという人物を授業に招待する。大量虐殺が行われた強制収容所から逃げ出すことができた数少ない生き証人の悲惨な状況を知った生徒たちは、この日を境に変わっていく――。


Basé sur une histoire vraie remontant à 2009, ce film relate l'aventure qui découlera de l'accord, donné à une professeure du lycée Léon-Blum de Créteil (Val-de-Marne) par les élèves de sa classe de seconde réputée la plus faible, de les présenter et de les préparer au Concours national de la résistance et de la déportation, sur le thème : « Les enfants et les adolescents dans le système concentrationnaire nazi ». D'abord houleuse et frustrante, l'atmosphère va bientôt évoluer, au contact d'un rescapé des camps et sous l'intensité dégagée lors de la visite du Mémorial de la Shoah.


強制収容所の生存者として映画に登場するレオン・ズィゲル
氏の言葉をきけるだけでも、非常に価値ある映画だと思います。

 

が、荒れている生徒たちの様子を見るのが、一番きつい映画でもありました。中学生と違って高校生にもなると、暴力的な様子が目に余ります・・。

 

 

牛しっぽ牛からだ牛あたま

 

 

次に紹介する映画は、私が一番感極まって泣きながら見たものです。



« LA COUR DE BABEL »
(邦題「バベルの学校」)
フランス・2014

 



24人の生徒、20の国籍、24のストーリー。
フランス中を感動に包んだドキュメンタリー。
アイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国…。世界中から11歳から15歳の子どもたちがフランスにやって来た。これから1年間、パリ市内にある中学校の同じ適応クラスで一緒に過ごすことになる。 24名の生徒、20の国籍…。この世界の縮図のような多文化学級で、フランスで新生活を始めたばかりの十代の彼らが見せてくれる無邪気さ、熱意、そして悩み。果たして宗教の違いや国籍の違いを乗り越えて友情を育むことは出来るのだろうか。そんな先入観をいい意味で裏切り、私たちに未来への希望を見せてくれる作品。


Ils viennent d’arriver en France. Ils sont Irlandais, Serbes, Brésiliens, Tunisiens, Chinois ou Sénégalais... Pendant un an, Julie Bertuccelli a filmé les échanges, les conflits et les joies de ce groupe de collégiens âgés de 11 à 15 ans, réunis dans une même classe d’accueil pour apprendre le français. Dans ce petit théâtre du monde s’expriment l’innocence, l’énergie et les contradictions de ces adolescents qui, animés par le même désir de changer de vie, remettent en cause beaucoup d’idées reçues sur la jeunesse et l’intégration et nous font espérer en l’avenir…


フランスに移民としてやってきた子どもたちの様子が健気なこと!演技ではなくてドキュメンタリー。カメラが入っている中で、まだうまく話せないフランス語で自分の意見を主張している様子がたくましくもあり、時に痛ましくもありました。

様々な事情でフランスにやってきて、生徒によっては、フランスでの生活も苦労が多い・・。親の苦悩も伝わりました。泣けるシーンの連続で、涙腺ゆるみっぱなしでした。

 

フランスは長年、移民と向き合ってきた国だと思います。でも日本はそうではないので・・。多くの日本人の方に観てほしい作品です。


猫しっぽ猫からだ猫あたま



« Mauvaise Herbes » 
(邦題「バッド・シード」)
フランス/ベルギー・2018

 



つらい過去を抱えた詐欺師の男が、問題児生徒の面倒をみるようになり、自らの過去と重ね生徒と触れ合って行くうちに、変化していく様を描いたドラマ・コメディ作品。

Waël, un ancien enfant des rues, vit en banlieue parisienne de petites arnaques qu’il commet avec Monique, une femme à la retraite qui tient visiblement beaucoup à lui.
Sa vie prend un tournant le jour où un ami de cette dernière, Victor, lui offre, sur insistance de Monique, un petit job bénévole dans son centre d’enfants exclus du système scolaire.
Waël se retrouve peu à peu responsable d’un groupe de six adolescents expulsés pour absentéisme, insolence ou encore port d’arme.
De cette rencontre explosive entre « mauvaises herbes » va naître un véritable miracle.

 

 

この映画は、冒頭、非常につらい回想シーンとなっていて、正直見れない・・と思いました。目を背けそうになったところで、現代のシーンに移り、主人公が詐欺師でコメディ・タッチになっていくためなんとも戸惑いました。なんといってもカトリーヌ・ドヌーヴの存在感がすごい!フランス映画らしい謎の展開で、かなり印象的な作品です。

 

 

宇宙人しっぽ宇宙人からだ宇宙人あたま

 

 

一気に6作紹介させていただきました。

 

学校・教育がテーマのおすすめの映画がありましたら是非教えてくださいニコニコ

 

 

 

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