※時々【再掲シリーズ】を投稿しています。

この4-5年で随分と読者様も変わったこと、そして内容自体も私自身が大切であると思った分を再確認するため備忘録として投稿しています。お付き合いくだされば嬉しく思います。<(_ _)>

 

 

 

(2015/7/6投稿分)

 

今日は、私の人生観を変えた言葉を紹介したいと思います。

聖書の言葉でも著名人の言葉でもありません。少し重たいですが、よかったら聞いてください。

 

 

今から5~6年前位の出来事です。

 

 

病院の玄関前に立派な七夕飾りがあったので見てました。

しかしやはりそこは病院。

早く病気が治るように、とか、みんな健康で、などの願い事が多かったです。中には少し面白い(?)のもあって、「おばあちゃんが、早く、無事に天国へ行けますように」とか書いてあるのもありました。ブラックジョークなのか、子どもゆえの無知なのか…それでも微笑ましく見ていました。

 

 

さて、ある時、ICU(集中治療室)に用事があって行ったのですが、そこでふと目に入った短冊… 。
へ~…病棟でも七夕とかしてるんだ…と思いながら、どんな事書いてるのかなぁ…と覗いた。

 


 

※画像はイメージです。


 

ICUですので写真のような物々しい雰囲気です。個室ではなくオープン病床なので、ICUに入ればその光景がまず目に飛び込んできます。「生」と「死」の狭間に立たされている患者さんに対し、ご本人、ドクター、看護師、全てが奮闘しておられます。

 


そこで私の目に入ってきた言葉…。

 


………。………。 ………。



◆ママ、死なないで
 

 

子どもの字で、どうだろ…小学生低学年位かな…そんな字で書いてありました。

 

 

一瞬でガツン!と落とされてしまい、気が滅入りました。
 

 

2、3カ月引きずりました。何をしていてもその言葉がのしかかってくるような感覚です。

 

 

 

当事者にとっては必死の願いです。 その心中を想像するとドラマや映画ではない厳しい現実の一面を突き付けられました。


 


加えて、そうした状況に対して、可哀想だとか頑張れとか…そんな稚拙な言葉しか浮かんでこない自分にも少し自己嫌悪…。


 


相手にとって本当に慰めや励ましになる言葉をかける事は実は非常に難しいことであることも痛感しました。仮にその場所にその子供がいたとしたら…泣いてたら…何て声をかけてあげれるのか…、今でも答えはわからないです。

 

 

私にとっては、本当に金属バットで後頭部殴られた位の衝撃でした。

 



 

「命」について…

「生」と「死」について…

「親」と「子」について…

「人」と「人」について…

「生きる意味」について…

 

 

 

頭の中で、わかっていたと思ってたものが、見事に音を立てて崩れ落ちていきました。しかし同時に全てを考え直すきっかけを与えてくれた出来事でした。

 

 

 

もちろん、今でも完全な答えはわかりません。答えを探していくことが人生なのだ、そのようにも思いました。もしかすると私が‘脱JW宣言’をしたのも、この出来事が多少なりとも、きっかけになっているのかもしれません。



 

7月7日の七夕の日は、

 

日常の生活で‘普通に生活を送る’ことや特になにもない’っていうことがどれだけ幸せなことであるかを再認識し、それをきちんと子供たちにも伝えていこう! そのように決意をする日になりました。

 

 

 

それが「人」としての務めだと思います。

.たくさんの‘気づき’を与えてくれた感謝すべき七夕の短冊ですが、あまりに衝撃的でしたので、それ以降は病院では短冊は見ないようにしています。( ̄Д ̄;;

 

 

あの短冊に書かれた親子がきっと今では楽しく過ごしているであろうことを信じたいと思います。