#1 「鎌倉殿の13人」から「どうする家康」に | ステラnet


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「鎌倉殿の13人」×「紅白歌合戦」

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今回の紅白に、1年に渡って主人公・北条義時を演じた小栗旬さんのゲスト出演が決定しました。
紅白で司会を務める大泉洋さんは、物語前半で源頼朝を演じ、その冷徹なキャラクターが大きな話題となりました。その大泉さんとともに、小栗さんが、北条義時を演じ終えた今、「鎌倉殿の13人」への思いを語ります。
さらに、脚本を手がけた三谷幸喜さんから、スペシャルメッセージも。………



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そしてその紅白の審査員席には潤くんがいる!!
いやぁ〜凄いなぁ✨

来年の家康にも触れて下さるでしょうから、楽しみだなぁ💜💜💜


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#1 「鎌倉殿の13人」から「どうする家康」に


あの北条義時(小栗旬)が、家康(松本潤)に大きな影響を与えた!?

「鎌倉殿の13人」の最終回にサプライズ登場した家康(松本潤)。第1回から、若き家康の活躍をお見逃しなく!

年が明けるといよいよ2023年の大河ドラマ「どうする家康」がスタートします。徳川家康といえば、江戸幕府の初代将軍。大河ドラマでもしばしば登場する常連の人物です。

しかし家康自身が主役となるのは、意外にも「徳川家康」(1983年)、「葵 徳川三代」(2000年)以来、23年ぶり3度目の登板だそうです。家康一人が主役を務めるのは、なんと40年ぶりとのこと。

私にとって最初に出会った家康は、子どもの頃に読んだ山岡やまおかそうはち氏『徳川家康』(講談社文庫)に登場する家康です。大河ドラマ「徳川家康」の原作でもあります。幼少時代から幾多の試練に耐え、倹約家で実直、どっしりとした、まさに「重き荷を負うて遠い道を」行く家康でした。

最近の大河ドラマでは、「りんがくる」(2020年)の風間俊介さんが、鋭く賢明な子ども時代から、鬱屈うっくつを抱えて成長したくせのある家康を演じておられました。2016年の「真田丸」で内野聖陽さんが演じたのは、慎重でちょっと小心、ユーモラスな面もある家康。いずれも趣は異なりますが、強く印象に残る人物像でした。

松本潤さんの家康はどんな家康でしょうか。今年のドラマでも、さまざまな人、さまざまな文化と出会い、「どうする」と悩み、成長していく様子が描かれることでしょう。

ところで2022年の大河ドラマは「鎌倉殿の13人」でした。小栗旬さんの北条義時をはじめとする鎌倉の将軍たち・御家人たちが、時代の中で奮闘する様子はご記憶に新しいところでしょう。こうした義時たちの営み、鎌倉幕府の歴史を知ることができる歴史書に『吾妻あずまかがみ』があります。

これは鎌倉時代14世紀初頭に、鎌倉幕府の関係者たちによってへんさんされました。86年の歴史が全52巻に記された大部の書です。畠山重忠しげただの悲劇、和田合戦、承久の乱、ドラマで描かれたエピソードにも、『吾妻鏡』から取材したものがたくさんありました。

この『吾妻鏡』が現在まで広く知られている背景には、実は家康が大きな役割を果たしたことをご存じでしょうか。

『吾妻鏡』は編纂された後、手で書き写される形で広がっていきます。戦国時代には注目されるようになりますが、大部の歴史書を手で写すわけですから、あまり多くの人が知っていたり、読むことはできるものではありませんでした。そうした写本の一つ、国立公文書館に“北条本”と呼ばれる『吾妻鏡』があります。

この“北条本”は、実は家康の蔵書でした。家康は慶長10(1605)年に、“北条本”をもととして『東鑑』(吾妻鏡)を版行させます。活字で刊行されたことによって、江戸時代には『吾妻鏡』のさまざまな逸話が広く知られることになりました。多くの絵師たちが浮世絵の題材ともしています。

さらに現在、『吾妻鏡』を原文で読みたいと思いますと、新訂増補国史大系(吉川弘文館)というシリーズに入っている『吾妻鏡』を手に取ることが多いでしょう。この国史大系『吾妻鏡』も北条本を主なベースとしています。

私たちが「鎌倉殿の13人」の事績を知ることができるのも、家康のおかげと言えるかもしれません。

家康は『吾妻鏡』だけでなく多くの書物を収集し、学んでいました。家康は義時たちの決断をはじめ、過去の歴史を踏まえて、どうするべきか考えていたようです。

こうした学問・文化に対する深い関心は、子ども時代を過ごした駿府今川家の許で育まれた面も大きいでしょう。

家康がどのように人生の選択をしていくのか。ドラマの開始が楽しみです。



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活字で刊行、というところが一番のポイントですよね。
手書きではどう頑張っても限度がありますから。

家康公の凄さは国を平定したことだけでなく、学問・文学・文化などの面にも大きな功績があるということですね。


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