中国ドラマ 孤城閉〜仁宗、その愛と大義〜 | 明日は明日の風が吹く  ~多発性筋炎の毎日~

中国ドラマ 孤城閉〜仁宗、その愛と大義〜

原題:清平楽  2020 全69話

  • 趙禎(ちょうてい、第四代皇帝・仁宗)役 ワン・カイ(王凱) 
  • 曹丹姝(そうたんしゅ)役 ジャン・シューイン(江疏影) 
  • 徽柔(きじゅう)役 レン・ミン(任敏) 
  • 梁懐吉(りょう・かいきつ)役 ビエン・チェン(辺程)

 

 

 

 

こちらのドラマでワン・カイさんの事を知り、孤城閉を見て見たのですが、

私にはとても難しいドラマだった。

 

政治関係は話が難しいので、陛下や皇后、側室に目を向けて

見ました。

 

特に皇后目線で見たので、可哀そうでした。

 

 

 

北栄・第4代皇帝仁宗の半生を皇帝としてだけではなく、

夫として父として、一人の人間として丁寧に掘り下げて描いた本格時代劇です。

静かな中にも緊張感を感じる重厚な作品でした。

 

本当にゆっくりとした丁寧な描写のおかげか、

自分もドラマの中に入ったような不思議な気持ちになることもありました。

 

明蘭のスタッフたちが手掛けたらしいので、ドラマの雰囲気は

明蘭にそっくりです。

 

 

登場人物はかなり多く、子役から大人へという変化もあるので

最初は少し苦労しました。

 

ただ展開はゆっくりなので思いのほか混乱なく見ることが出来ました。

政治的ないざこざや後宮の問題などありますが、ドロドロした感じはありません。

 

 

 

北栄の時代、幼くして皇位を継ぎ第4代皇帝となった趙禎(ちょうてい)

は自分の生母が別にいることを知り、また自分だけがその事実を

知らなかったことに憤る。

 

そして、生母に孝を尽くせなかったことを悔やんだ。

 

育ての親の太后(劉我)は依然と垂簾政治を行い実権を握っており、

 

 

趙禎は我慢を強いられていた。

 

それでも趙禎は誰もが慕う君主となるにはどうしたら良いかと模索していた。

一方、書院で男子と共に学んだ曹丹姝(そうたんしゅ)は都に戻り

趙禎の評判を聞き、自分が男ならすぐにでも仕官したいと思うようになり、

その思いはいつしか恋心に変わっていった。

 

 

後宮の諍いで皇后が廃され新たに皇后を選ぶことになった時、

白羽の矢が立ったのは丹姝だった。

 

喜びを隠せない丹姝だったが、入内して数日経っても趙禎は顔を見せず、

初夜にも現れなかった。

 

趙禎は丹姝が醜女だという噂を信じ会う気になれなかったのだ。

胸をときめかせて宮中に入った丹姝だったが、妻としてではなく臣下として

趙禎に尽くそうと考えるようになる。

 

 

私は最初は皇后となる曹丹姝(そう・たんしゅ)の目線で物語を追っていたので、

ものすごく辛かったです。

好きな人に嫁げる幸せを胸いっぱいにして宮中に入ったにも関わらず、

夫となる趙禎とはうまくかみ合わず、何をしても裏目に出てしまいます。

 

趙禎は勝手に決められた結婚が気に入らない上に変な噂を信じて丹姝を避けるんですが、

顔を合わせてあれ?って思ったときにすぐに関係を修復できていればと悔やまれます。

 

男としての趙禎に私は好感が持てませんでした。

 

幼馴染との恋に浮かれていても迎えたのは皇后になる人だし、ひどい仕打ちです。

 

 

 

ひねくれても仕方のないところですが、丹姝は趙禎のことを思い、

かえって距離をとるようになってしまったんですよね。

 

その後張妼晗(ちょう・ひつかん)が登場すると、

私は趙禎がますます嫌いになったし許せなかったです。

もちろん張妼晗も嫌いだったけれど。

 

 

 

「しっかりした君は一人でも大丈夫だろ、でもあの娘は僕がいないとダメなんだ・・」

 

みたいな・・思い出してもムカついてきます。

皇帝といっても人間だし、好きと言う気持ちはどうしようもないですけど。

なんでもそつなく完璧な丹姝には少し気後れして近寄りがたかったのかな。

 

 

 

心の奥底では恐れる部分もあったかも。

こんな風なので丹姝の目線で物語を見ていると胸が苦しくなるということに気づき、

それからは趙禎の立場で見るようにしました。

そうすると今度は何をやっても思い通りにいかない趙禎の苦しさが迫り、

我慢を強いられる姿に同情しました。

いろいろとあった趙禎と丹姝だったけれど、中盤辺りから距離も縮まりお互い

にはっきりと口に出さずとも慕い合っている様子も見えたので良かったです。

最初から仲睦まじい夫婦となっていたら歴史も変わったのかなぁと思ったりしました。