中国ドラマ 玉楼春~君に詠むロマンス~ | 明日は明日の風が吹く  ~多発性筋炎の毎日~

中国ドラマ 玉楼春~君に詠むロマンス~

 

2021年 全43話

 

林少春(りん・しょうしゅん)=白鹿(バイ・ルー)
孫玉楼(そん・ぎょくろう)=王一哲(ワン・イージョー)
孫世傑(そん・せいけつ)=赫雷(ホー・レイ)
呉月紅(ご・げっこう)=辣目洋子(ラームーヤンズ)/リー・ジアチー
許鳳翘(きょ・ほうぎょう)=金晨(ジン・チェン)
孫俊豪(そん・しゅんごう)=周陸啦(チョウ・ルーラ)
姚滴珠(よう・てきしゅ)=鄭湫泓(ジェイド・チェン)
梁京冠(りょう・けいかん)=王茂蕾(ワン・マオレイ)

 

 

 

 

ひたすら切ない恋物語と思いきやそうではなく家族の物語です。

 

悲しみも憂いも、笑いも喜びも、家族の絆、復讐そしてロマンスも入って、

喜怒哀楽が味わえる楽しい人間ドラマでした。

 

次々に新しい物語展開で飽きることなく、笑える場面もあって楽しく見ました。

 

 

登場人物は多いのですが、家族の物語としてみれば

わかりやすくあまり混乱はありませんでした。

 

登場人物それぞれに人間味を感じたし、感情移入もしやすかったです。

 

一人ひとりの個性がはっきりと描かれているので印象に残ります。

キャストがものすごく良かったです。

若手もベテランも充実していて、配役がピッタリ、魅力的な俳優ばかりでした。

 

 

高官だった父が不正の罪で断罪され滅びてしまった林家の娘・少春。

 

父の無実を信じ、いつか仇を討つと心に誓っていた。

まずは完璧に男になりすまし科挙試験を受けるため

あらゆる技芸を学んでいた。

 

ある日少春は自分の芸の実力を試すため、孫家の宴席に忍び込み琵琶を披露する。

その姿を見た孫家の四男・玉楼は彼女に一目惚れして猛アタック。

 

「好きになってはいけないのか?」

 

という玉楼の問いに、少春は成し遂げなければならない事があると彼を遠ざけた。

 

しかし、一途な玉楼の思いにいつしか少春の心も揺れて・・。

 

いよいよ科挙試験当日、男装して会場に向かった少春だったが、

最初に身体検査があると知り試験を諦めざるを得ず別の道を模索する。

 

 

そして科挙に合格し官職を得た玉楼を頼ろうとしたが、彼を危険な目に

なわせたくない少春は後宮入りを決意し秀女選びに参加したが。

 

 

 

 

物語は玉楼と少春の恋物語から始まります。

身分違いで上手くいかないもどかしい恋、結ばれるまでの物語

と思っていましたが違いました。

 

彼女が嫁いでからの孫家の話が主な内容です。

次から次へと孫家を襲う危機を少春が上手に解決し、

家族を盤石なものにしていくという物語です。

 

物語の根底には孫家を敵対視する者との攻防があり

、最後まで緊張もありました。

 

少春が知恵や決断力、感の良さをフル回転させて孫家を

守るために奮闘する姿は頼もしかったし、敵をギャフンと言わせて

くれるのは痛快でした。

 

少春がいなければ大変なことになっていたと思うと、

彼女は孫家の宝と言ってもいいと思います。

 

始めは少春を疎ましく思っていた兄嫁たちもいつしか彼女を信頼し、

いざというときは頼る姿も面白く見ました。

孫家の男性はお父さんはともかく、皆頼りなかったです。

それでも次男なら・・と思ってもいつも家にいませんから。

 

玉楼の父、母も魅力ある人でした。

少春には感謝も言い、恩人とも言ってました。

誠実で立派な人達だったと思います。

 

実は様々な人が絡み合って繋がっているようなところもよく出来た物語でした。

若かりし頃のお父さんのエピソードも良かったし、

孫家の次女・有徳が迎えた結末も良かった。

 

たくさんの危機があったし辛いこともあったけれど、

結局はハートウォーミングなドラマだったという印象です。

 

ただ、ラストはちょっと懲り過ぎではないかなと思いました。

 

どうなっちゃうの?とハラハラさせられた大団円で

、事の次第が私にはよく分からなかったです。

 

大どんでん返しなのですが、計画を知らない家族にはあんまりですよね。

いくら政治のためとは言え、あそこまで徹底する必要があったの?

 

お父さん・・。

 

それも長男の子供があんなに大きくなるまでですから、とんでもないです。

恋あり、夫婦の問題あり、政治的権力争いありと盛りだくさんの内容ですが、

肩肘張らず見ることができ後味も良い作品でした。