樺沢紫苑さんの「読んだら忘れない読書術」にて、2014年で1番おすすめだった本として紹介されていたのがこの本「幸福優位7つの法則」でした。
そこまでおすすめならと思って読んでみましたが、なるほど興味深い1冊でした。
自己啓発の本などを読んでいる方にとっては、決して目新しいと感じられないことも多いと思いますが、驚くべきことはその1つ1つの理論がハーバード大学での心理学の実験によって検証された法則の集大成がこの本になっているのです。
例えば、「引き寄せの法則」という考え方がありますが、ちょっとスピリチュアル系な話ですよね。「思考は現実化する」という言葉もあります。これらは、たしかにそうかもしれないけど、ちょっと怪しいなと感じられる人も多いように思います。
7つの法則のうちの1つ「ハピネス・アドバンテージ」、本書のタイトルのもなっている幸福優位の法則は、「引き寄せの法則」や「思考は現実化する」を裏付ける法則になっているような気がしました。
ほかにも、「7つの習慣」などで紹介されている、主体性のマインドセットの話や、習慣化に関する話、潜在意識の使い方などの話が、それぞれ実験によって確かにそのとおりであると検証した結果が本書では示されているように思えるのです。
具体的に、本書で紹介されている7つの法則というのは
法則1 ハピネス・アドバンテージ
法則2 心のレバレッジ化
法則3 テトリス効果
法則4 再起力
以上の4つは、主にマインドセット・物事の捉え方によって、起きたことをポジティブに考えることによって幸福感を増すための法則になっています。
法則5 ゾロ・サークル
法則6 20秒ルール
以上の2つは習慣化に関する法則です。悪い習慣を良い習慣に変えて、自分がコントロールできる領域を増やすことによる幸福感にフォーカスが当てられています。
法則7 ソーシャルへの投資
では一転して、人間関係についてフォーカスが当てられ、良い人間関係を作ることが幸福の元であり仕事にも良い影響を与えることが書かれています。
まとめると、ポジティブに物事をとらえるマインドセットができていて、好ましい習慣を身につけ、良い人間関係を作って維持していければ幸せになれるということになります。
シンプルなことではありますが、それらを本当の意味で実践できている人はたしかに少ないかもしれません。1つ1つの法則を習慣化して日常的に実行できる人が増え
ると、もっと幸福を感じられる人生を送ることができることでしょう。
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