再会 | モーフィアスのブログ

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以前にも書いた事ですが。。

昔、某NGO団体の会長と云うのを10年間やってた時期があった。

 

個人的にはボランティアって言葉はあまり好きではない。。

支援する側とされる側で上下関係みたいなものが生じるが、それが嫌だった。

常に対等の関係を築きたかった。

私達は物理的な支援をしてたけど、それだけでなく現地ではスラムの子供たちの心の豊かさに触れ

お金では買う事のできない経験をさせてもらった。

本当の豊かさって何だろう?

そうした経験をさせてもらった。

心と心の関係性を築いて来た。

現地の子供の中には英語も話せない子もいた。

お互いに理解し合うのに言葉って不要だった。

私達は現地でかけがえのない財産を戴いた。

 

 

ただ普通に友が困っていたら何かできる事をしたい。

きっかけはそれだけでした。

 

ミッション系の大学のシスターが学生と細々と活動していた。

そこで、ちゃんと組織化してNGO団体として活動していきたいと私に声がかかった。

 

周りは学生ばかりで社会人が少なかった事もあり

私自身も組織と云うものを作ることに興味があった。

当時は無知だったけど、その時の自分の経験を活かして何かできるだろう。。

そんな気持ちだった。

 

そして分散していた活動をまとめて

大学生を中心とした団体を作っていった。

1年に1度催していたスタディツアーで

フィリピンのセブ、マニラのスラムを訪ねて

ホームステイをしたり、宿舎では同じ釜の飯を食べて自分たちの体験をシェアする。

特に異国では日本の常識は通用しない。

その国の法律で行動しなければならない。

そんな生活を約2週間もすると「心」の繋がりってできて来る。

 

活動内容の一環でスカラシップ(奨学金制度)があった。

貧困や家庭環境等の問題で学校に行きたくても行けない子供を支援する。

それは私が関わる前から数人の子供を対象に既に行われていた。。

組織にした事で寄付金も増えてスカラシップの枠を増やして1人でも多くの子供に希望を!とやって来た。

ただ、寄付金に頼るにはあまりに不安定で

(寄付金は水物で、状況によって変動がある)

個人的にスポンサーを募っていけば、より多くの子供に希望を与える事ができるのでは?と方針も変えた。

 

私が携わった時期には30名近くのスポンサーを集めたか、、?

小学校から大学卒業まで学費を支援する。

フィリピンの物価は日本の十分の一。

1人で支えられない不安がある人には2~3人で1人をサポートする。

 

そんなこんなで私が関わってる期間にかなり多くの子が学校に行けたらしい。(少々、記憶が曖昧ですが。。)

 

私は10年間、活動してその後は会長職を降ろしてもらった。(仕事も忙しかったため)

 

前置きが長くなりましたが。。

 

今年のGW、スカラシップでセブ側の代表をしてくれてる方とスカラの卒業生が来日した。

招待をしたのは別の団体ですが、私達にも会いたいと時間を作ってくれて先日Welcome Partyが開かれた。

 

 

私も10数年振りの再会でした。

 

現地の報告やスカラの卒業生の現状

そして今でも受け継がれて奨学金で学校に通ってる人達の事など、報告も含めて懐かしい面々と再会!!

 

 

 

 

 

 

スラムで明日生きる保証もなく飢餓で亡くなる方も多い中で奨学金で学校に通う事ができて就職もして結婚と、日本では普通の事がフィリピンでは普通ではないんですね。。

 

卒業生の1人が代表して、その事を涙を流しながら語ってくれた。

一緒にいた方も当時を思い出して皆、涙を浮かべていた。

それだけ貧困と云う世界から一歩抜け出して希望と共に生きて来れたことに感謝の気持ちを伝えてくれた。

 

私は彼らの生活の一部しか見ていなかったけど

本当に大変な生活から抜け出す事ができたんだと

今更だけど実感する事ができた。

 

フィリピンの人って基本、すごく明るい。

スラムに行くと子供の目がキラキラ輝いていて

歌とダンスがとにかく大好き!

洋楽の情報は日本より早いし、そして歌の上手い子はプロ並みに凄い!!

 

私は10年間で8回かな?

現地を毎年のように訪問してたけど

辛い顔ひとつせず、いつも笑顔で明るく接してくれていた。

 

月日は経って当時まだ学生だった人も今ではいい歳に。。

と云う私もかなりいい歳になってしまったが。。笑

 

代表の方が来日した事は数回あったけど

スカラの卒業生が来日するケースは今回が初めて!

 

まさか、こんな日が来るとは夢にも思わなかった。

 

私個人は大した事は何もしていない。。

ただ、一緒に肩を並べて活動をしてくれた方々がいて互いに協力し合ってできた形。

 

そして、毎年スタディツアーで日本の学生を歓迎してくれて、そこでできた「絆」

 

私が辞めた後もこうして繋がってるって凄い事だし

今回、こうして再会できたのも奇蹟としか想えない

そんな時間でした。

 

 

この日、新旧メンバー約50名だったかな?

集まって嬉しく、楽しい時間を過ごす事ができた。

 

こちらこそ本当に「感謝!!」

 

明後日に帰国予定のため

明日の晩、もう1度会いに行って来るつもりです。

 

長文お付き合い下さりありがとうございます。

文章まとまってたかな。。笑