月命日に思うこと | 心筋緻密化障害の兄弟の奇跡☆

心筋緻密化障害の兄弟の奇跡☆

3人の母です。

次男と三男は心筋緻密化障害(心筋症)をもって生まれてきました。

次男と三男の闘病記録と、亡くなった後の私の日々の気持ちを書いています。


2年前の今頃


敦希を妊娠していた私は幸せしか見ていなかった。


これから家族4人の新しい生活が始まることを信じて疑わなかった。


流産を2度している私でも、安定期に入り順調に臨月を迎えたら、


無事に出産して母子ともに元気に退院することを当たり前のように考えていた。


でも、当たり前じゃないことを知った。


敦希に心臓の病気があることが分かった時、不安でたくさん涙も流したけど、


今思えばあの頃の私は幸せやったなぁ。


だって敦希に会えてたんやもん。


不安な日々を私たちは家族みんなで乗り越えた。


何より元気に生きる敦希の姿に励まされた。


敦希が退院した日は一生忘れられない日。


夢にまで見た家族4人の生活。


やっとやっと敦希を腕に抱き、自宅に帰れる時の幸せな感触。


本当に本当に嬉しかった


家で一緒に過ごした時間はたったの4ヵ月だったけれど、私の人生の中でダントツで一番幸せな時間だった。


でも、もうその時間は二度と戻らない。


私の願いも叶うことはない。


本当に夢のような時間。


でも夢じゃない。だから苦しいし辛い。


幸せな時間を知っているから。


だからと言って私は決して敦希に出会わなければ良かっただなんて思わない。


「そんなに悲しいなら最初から生まなかったら良かったやん」なんて言う人もいたけどさ…
ひどいよね。ひどすぎ。

私は敦希を生むことができて本当に良かった。それは間違いない。





あれから1年3ヵ月。


私はいろんなことを装い、目を背けて生きるようになった。


見た目はきっと普通に明るいママなはず…


嫌でも目に入る他のにぎやかな家族の姿。


敦希が生きていたら、長男と元気よく走り回ってたんやろなぁ。


そう思わずにはいられない。





何でなんやろう…


敦希は私の腕の中にいたのに…


どうして敦希はいないんやろう


何で他の家族には当たり前のように子どもがたくさんいるんやろう


何で私たちだけなんやろう





長男のために弟か妹を…


誰に言われなくとも考えたことはある。


でも違う。


はっきり分かったことがある。


赤ちゃんは長男のために望むんじゃない。


私たち夫婦のために望むこと。


敦希以外の赤ちゃんはまだまだ考えられない。


まずは今の生活を大事に、今を生きる。


他人にいろいろ言われてきたけれど、これからを決めるのは私たち。


周りの言葉なんかに惑わされちゃいけない。


強く自分をもたなきゃね!





敦希は今どうしているんやろう?


亡くなったら無だと思っていた私でも、我が子に限ってはそうは思えないし思いたくない。


お母さんやお父さんの抱っこが大好きだった敦希


まだまだ赤ちゃんだった敦希


そんな敦希を一人で逝かせてしまったことを思うと、本当に胸が苦しくなって涙が止まらない。


もっともっと抱っこしてあげたかった


もっともっとおっぱいもあげたかったし、美味しいものをたくさん食べさせてあげたかった


いろんなところに連れて行ってあげたかった


何より、もっともっと生きていてほしかった。


一番悔しいのは敦希


それを分かっているから、


私は敦希の分まで強く生きる。



かーちゃん、弱いけど、


負けないよ。


でも…やっぱり敦希に会いたい


会いたいなぁ。


可愛い可愛いあっくんに