追悼 時天空慶晃 | 鶴竜大好き!ナオりゅうのブログ

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大相撲・井筒部屋の鶴竜関を応援するブログです☆


こういうとき

黙っているのがいいのか
僅かでもなにか語った方がいいのか

どちらが正しいのか なんて
多分どれほど考えてみても答えが出せないので


《友達を励ましたい》


ただ、その思いのため筆をとることにします



まず……


時天空慶晃 殿

あなたはなんて濃い人生を駆け抜けたことでしょう

わたしがまだ学生だった時分
幼き頃から好きだった“大相撲”は、いささか停滞の味を帯びて
マンネリ化していたというのか
単に外国勢が台頭しすぎて食傷気味になっていたというのか
理由は分かりませんけれども……とにかく
取組を見ても面白いと思える一番が少なくなっていた時期がありました


そんなとき

私の目を引くNewフェイスとして登場してきたのが
颯爽と足技を繰り広げる「時天空」、あなただったのです

後年になって
ご贔屓力士の鶴竜に足技を仕掛けられたときは
『アッ!こんにゃろ~ やったな!?』と、思いましたが
それでも一瞬の、芸術さながらの華麗な足裁きに
驚嘆は隠しきれず、思わず吹き出してしまうこともありました


憎めない“くせ者” 

それが、私にとってのあなたでした


どの世界に於いても
なかなか自分のカラーを発揮できずに埋もれる人が多い中で
あなたはいつしか完全に『自分スタイル』を確立し、
見る者の目を惹きつけましたね

土俵に上がった時のしぐさから
「今日はなにか考えているかな」とその表情を読んだり
つっかけた様を見て
「ホラっ!やっぱりなにかしようとしてたんだよ、今!」などと
あれやこれやツッ込んだりして

土俵にいてくれるだけで
ワクワクさせてくれる、貴重な、稀代の力士のひとりでした


巡業先で見掛けたときも
予想に反して(?)黙々とストレッチしていたり
『はいはいはーい』と熱心に手を挙げて
ぶつかり稽古を志願していましたね

そんな、マジメで元気なあなたの姿を
つい昨日見掛けたかのように、鮮明に思い出します


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そして、行司さん

そんな味わい深い力士・時天空と
いつしかセットで切り離せない存在となったのがあなたです

あなたはいつも面白可笑しく相撲ネタをイジッては
紙幅の許す限り我々ファンを笑いへと誘ってくれる、
まさにプロライターのごとき存在ですが

その語りの3ミリほど下に隠された
しかし隠しきれていない時天空への熱い熱い情熱もまた
我々ファンに心地良く「相撲ファンであること」の温みを
いつも感じさせてくれます

個性的で温かいあなたの文章には いつも
これまた個性的な時天空への愛がたくさん詰まっていますね

これまで、何度お似合いな二人だと思ったことか^^
そして、どれほどその愛に
イチ読者でしかない私自身が救われたか分かりません

そんな
味わい深い時天空ファンのあなたが

今、どれほど深い悲しみのなかにいるのかと思うと
いたたまれない気持ちでいっぱいなのです


どうか、行司さん
こころを強く持って

そうして、どうか時天空を忘れないでいてあげてください


亡くなることは辛いけれど
人は何が辛いかといって、
人に忘れられることが一番辛いんじゃないかなと思う

ここから急に私情満載になっちゃうから
先にお赦し頂きたいんだけれども


忘れないで
どうか、私の生きた証、忘れないで



私が死ぬなら
きっとそう思うと思う


立場変われば

病に倒れた悔しさも
病に勝てなかった無念さも

本人を苦しめるもの
どれひとつ引き受けてあげることが出来ない無力なれど

あなたを大好きだよという気持ちや
あなたを絶対忘れないよという気持ちは
次に私がそっちにいくまで全力で抱えて生きていく

常に私はそう思っている

大好きだった父親を癌で亡くして13年経つけれど
私はそう堅く信じています
そうして、1日も父を忘れたことはないの

だから、行司さん
行司さんも、時天空のこと、忘れないで

そして、向こうへ行ったら「早すぎる」って文句いいましょ
それで、また華麗な足裁きを見せてもらいましょ
それから、時天空を囲んで、お蕎麦と日本酒で一杯やりましょ

その時はぜひ、私も交ぜてね



行司さん、私の勝手な思いを押しつけてごめんなさい
だけど、あなた自身にも
あなたのブログをこよなく愛する私たち相撲ファンという応援団がいることを
どうか忘れずにいてほしいのです


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彼女に、1%でもこの想いが届きますように
こころから願ってやみません

ナオりゅう拝