後夜祭・5-2 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。











「だからそれを掻き出してたのになんでまた中に出すのっ?!」

「えへっ」

「えへっじゃなぁーいっ!」



一応怒った振りをしたけど、なんだか楽しかった


懐かしい想いがあって、新たに構築されていく想いがある


以前は怖いと感じていた変化を、今は純粋に嬉しく思えていた




「恋だったのかぁ」



お互いの身体を拭きあって、部屋に戻った



「ずっと憧れてたんだけどね?憧れてたことも忘れてた、自分でもびっくりしちゃった」

「念願叶った今はどんなかんじ?」

「うーん…」

「実感ない?」

「それはある、全身で思い切り実感させられた直後だし」

「んふふっ」

「でも、こんなもんか、ってかんじかなぁ」

「…こんなもん?俺との恋は想像以下ってこと?!」

「違うよー、憧れてた恋は全体が曖昧でさ、それこそ桃源郷みたいに幻っぽい感じだったんだよね」


「幻…」


「でも今はこうしてベッドで裸で寝転がってさ、手なんか繋いじゃってるじゃん?」

「うん、繋いでる、俺は幻じゃない、もう離さない」

「ふふっ それだと思うよ、こんなもんな感じは」

「お前の言葉は時々意味が分からないんだよなぁ…」

「ふふふ~」



分からなくていいんだよ

だって、自分でもよく分かってないんだもん

でも一つだけ自信を持って言えることがあるよ



「あ~、恋っていいな~」

「よし、今度は何を言ってるのか分かった」

「幸せかも~」

「それも分かった」

「あなたは…幸せですか?」

「当たり前だろっ」

「ふふっ」

「んふふ」



これからも辛いことはあると思う

また地下に籠りたくなることもあると思う

でも、飛び方を忘れなければ、飛ぶ勇気を持っていれば、きっと大丈夫



「そーいえば、さっきこの部屋入る時に新しいイメージが見えたんだよね」

「イメージって?」

「こう…なんて言うかな、繊細なんだけどカラフルなお前がパーッと浮かんできた」

「もしかして、絵の?」

「うん、今後も続けて描いてみよっかな」

「いいじゃん!見たぁーい!」

「完成したら持ってくるよ」

「うんっ」



この人はいつでも自分の力で飛べてしまうから

俺も負けないように頑張ろう!



「少し寝るか?」

「いっぱい寝る、朝まで一緒に寝よ?」

「お前さ、かわいさが急激に増してんぞ?」

「そう?」

「だから寝る前にもう一発だけ…」

「はぁ?!バカなのっ?!」

「恋ってやつをもっと堪能しよう」

「もう充分堪能してるからっ」

「完成した絵を見たいんだろ?さっき見えたイメージをより明確に頭に刻んでおかないと」


「待って…ほんとにもう出ないからね?!」


「大丈夫、大丈夫~」


「だめぇー!むりーっ!」


「ここもここも俺と一緒に恋をいっぱい堪能しましょーねー」

「あっ…ばかっ…触るなって…ぁん…はぁん…んっ」



思っていた通り、憧れていた恋は幻だった


だって現実の恋は…



「ぁあっ」


「ぅうっ」



すっごく疲れるっ!





















終わり