「国」という行政機関ってホントにあるの? | ♪ILL be right here♪~♡あなたに言の葉の処方箋♡

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~何気ない言葉の中には貴女に知ってもらいたいメッセージが沢山込められています。学校では教えられない和の伝言をここに綴ります♪~

これはもうずーっと以前から気になっていたことです・・・・。

 

報道を見ていると、当たり前のように「国を相手取って」とか「県が○○しました」といった表現をします。

 

最近では平素の会話においても、「国がダメだから」といった言い方をよく耳にするようになりました。

 

私ごときがいちいち「それは違いますよ~」なんて言えば角が立ちますので、聞き流してはおりますが、国史上「国」という行政機関がどこに存在したのかと常に頭を傾げてしまいます雨雨

 

まず「国(くに)」なる語源ですが、これは未だ研究途上であり、これといった決定的な答えにはたどり着いてはおりません。

しかしながら、多くの諸説には一定の共通性を見ることはできます。

 

まず「国」とは「処土(くな)」の事であり、これは農作物がよく育つ肥沃の大地という意味でしょう。

 

次に「境(くに)」「垣(くに)」「空木(くね)・・植物に一種」「杭(くね)」などの説がございまして、これらすべてを加味すれば「それぞれの区画整理された空間内の四季の恵みを受けて育つ植物や米などが育つ肥沃な大地」という意味になりますびっくりマーク

 

こう要約すれば多くの方々は納得いただけるのではないのでしょうかOK

 

さて、意味をご理解いただいた上で、実は一つ重要な意味が内包されていることにお気づき頂きたいのです。

 

それは「四季の恵みを受けている大地」という点で、言い換えれば「誕生してから今日までの時間経過」と理解出来るのです。

 

つまり国は単なる土地の意味ではなく、そこに暮らしてきた数え切られないほどの先祖の喜怒哀楽なる営みをも含んだ年月の総称なのです。

 

こうした先人の営みに更に踏み込んだ習慣に一つが「政治(まつりごと=祭事)」であり、それは自然の営みに逆らことなく、しかし人々の向かうところを明瞭にすべく人為的に結成された議決機関ですルンルン

 

したがって、私たちが「国」という言葉を発する際には、それはあくまでも「先祖が歩み、これから先を生きる子孫が風土にあった生活を営む大地(空間)」の意であり、決して「行政機関の総称」ではないことは理解しなければいけません・・・。

 

 

「そんなに大げさに騒がなくともいいじゃん・・」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんよね。

 

でも、本ブログをご理解いただいたうえで、全国や地域のニュースをもう1度よくご覧いただきたいのです。

 

おそらく「国」や「県」とキャスターが口した話題って、ほとんどが視聴者に、日本という国にマイナスイメージをいだかせていることにお気づきいただけると思います・・・。

 

「国を相手取って」とか「県を相手取って訴訟」なんて言ったり、「国の担当者が間違えをおこした」などと聞けば、誰だってネガティブなイメージにしか捉えることが出来ません・・・泣泣

 

本来ならば行政機関の長である「政府をあいてどって」とか「県庁や市役所をあいてどって」と言うのが正解です。

 

なぜゆえ、先人が必死に生き抜いてきた時間に対して、このようなマイナスイメージを抱かせる表現を「あえて」使用するのかは分かりませんが、自分が生きてきた時間を子や孫に否定されていると想像したら、それってとても残酷な行為だと一人でも気づいて欲しいなと思います。

 

先祖が歩んできた時間という「道」に感謝し、報いると書いて「報道」と解釈すれば、言葉を生業にし、言葉をもっとも大事に使用しなければならないご職業に携わる方々は、どうかご理解賜りますようお願い申し上げるしだいでございます。