現在。 | 星屑ノイズ -STARDUST NOISE-


(前記事からの続きです)

3月くらいから急速に食欲が出てきて、
それが嬉しくて7キロ以上太った。
顔が別人だとみんなに言われる。
周りのヒトに助けてもらいながら、なんとか食い繋いでいる。
ありがたや。ありがたや。

4月のあたま、会社の人&先日会社を辞めた人と飲んだ。
外に出て飲む、人に会う、という行為が出来るようになったのも大きな進化だ。
今まででは考えられなかったことだ。
その飲み会で、オレの病気の引き金になった人物が転勤したことを知る。
会社に戻りやすくなったように感じた。

それから3日後、決まっていた転職の面接を受けた。
面白そうなので応募したのだが、年収は150万以上下がってしまうし、
完全に未経験の分野なので不安は大きい。
今の分野で10年以上やって来たものを捨てて、1からやるのは大変だ。
この歳だし、病気じゃなくてもかなり辛いと思うのに大丈夫なのか。
それに以前、婚礼関係にチャンレンジした時にもその難しさを痛感していた。

久しぶりに着るスーツ、緊迫感。
刺激が強くてひどく疲れた。
また、引き金となった人物の転勤により、
会社に戻るという選択肢ができた気がしていたので、
熱意という点ではちょっともやもやしたものもあった。
そういった背景も影響してか、面接はうまく行かなかった。

面接の次の日は休職中の会社との面談だった。
転職の面接が終わり、結局いろいろ悩んでいたら朝が来て
へとへとなのに、一睡もせずに8時半から会社へ行った。

昼前まで超長い話し合いとなった。
内容は過酷なものだった。

とにかくもはや君は信用されていない。
誰にも必要とされていない。
今まで鬱になった人は戻って来れたが、君の場合はそうは行かない。
営業どころか受け入れる場所は無い。

とにかく今までの悪態(会社のために正しいと思うことを意見してきた)と、
1回目の1ヶ月の休職後に
ワガママを聞いてもらって工場復帰したのに2ヶ月で倒れたので、
味方が全然いない。
クビにすべきが大半の意見だ、ということだった。

簡単にいうと
自発的に辞めてほしい
君の為にも辞めた方がいい
という内容で

よっぽど熱意があるならば、少し検討してみようじゃないか、という感じだった。
ただし、体調を気遣うような環境は用意しないし、
性格も依然とはまったく違うような状態で
完全な心身でないならば戻ってくるな、ということだった。

5月頭に人事が一緒に心療内科へ出向き、完治しているのかを確認する。
完治が確認出来たら、
今度は会社の指定した心療内科にまた行ってお墨付きをもらい、
完治となれば、会社も対応を考え、
受け入れ部署があれば復帰。なければクビ。
という結論になった。

でもまず、心療内科が完治です!とは絶対言わないだろう。
そもそも、この病気は今後共存していかなければならない病気であって
完治など簡単にいえる病気ではない。
期限内に完治しないとは分かっててやってくる手だと感じた。

実際、労務士?とかにも相談してて
うまくクビにできるようになってるらしく、
労務士?もクビにしろってアドバイスしてるんだと。
ここまで対応しているのは、うちが優しいからだ、という主張だった。

オレが来て4年近くで営業の半数が病気か退職をしているのに、
この会社はメンタルヘルス問題や内部の問題に
少しでも向きあおうという気がないと感じた。
もともと此処は数字や効率が大事、という会社ではない。
建前だけが全てなのだ。

とにかくこうなったのは全て君の性格のせいであって、
うちのせいではない、ということを繰り返し伝えられた。
みんなが普通に出来ることを君は何故出来ないのだ、と。

その日からひどく体調が悪い状態に戻って行った。
確かに会社のいう通りに感じた。
情けなくて、自分がどうしようもない人間だと恥じた。
とにかく自分を責めまくってしまう病気なのもあるが。
また、以前のような精神状態に陥ってしまったのだ。

ここまでアウェーな状況を覆しながら無理して働くストレスと、
新たな会社になんとか就職して出発&もし休職してたバレたときどーなるか…
とかまで考えると、もはやどちらも地獄にみえた。

とんでもない一日だった。疲れ果てていた。
帰ってしばらく眠れずにいたが
気づけばメガネをかけたまま崩れ落ちるように眠りにおちていた。

だが、1時間もしないうちに心臓がバクバクいって起きてしまった。
やっぱ色々と衝撃がデカすぎたのかもしれない。

オレは泣いていた。
頑張ってきたことが何ひとつ認められなかった現実。
そして未来に広がる永遠とも思える不安の砂漠。
押し潰されそうだ。
そのたびに安定剤を必死に飲みながら、
今はどうすればいいのか、頭をかかえている日々だ。