のりまさPの最前列ど真ん中!本館 -164ページ目

レスリーはスクリーンの中で生き続ける・・・。

シネマート六本木での「イー・トンシン映画祭」の2本目は「夢翔る人/色情男女」。今は亡きレスリーの主演作品です。レスリー作品の90%近くは見ていますが、なぜはこの作品は見る機会に恵まれず、今回が初見。共演がカレン・モクとスー・チーですからこの機会を逃す訳にはいかない!と思い、気合を入れて見ました。



感想です。監督自身の自伝的作品ですね。売れない監督がようやくありついた仕事はポルノ映画。しかも主演女優は我儘な上にヘタクソ、恋人とも上手くいかず、苦悩しながらも作品を作り上げていく。レスリーが実にコミカルにそして味のある演技で監督を演じています。言う事無しですね!



恋人役のカレン・モク。つい最近彼女の主演作「彼岸」を見たのですが、このときはロングヘア。この作品はショートヘア。どちらも魅力的です!ちなみに主題歌も彼女が歌っているのですが、これがなかなかいい!映画の余韻に浸るのにはもってこいの歌です。



そしてスー・チー。この作品ではポルノ女優役と言うことで、ヌードシーンもあるのですが、まさに体当たりで演じています。この作品はスー・チーの香港映画での”メジャーデビュー”作品で以後、スターへの階段を駆け抜けていくのですが、彼女自身の自伝的な役を見事に演じて金像奨では助演女優賞と新人賞の”ダブル受賞”と言う快挙を成し遂げました。見事でした。



イー・トンシン監督?役で友情出演しているラウ・チンワン、売れっ子監督役のアンソニー・ウォンも印象的でしたね。劇中で周防正行監督のデビュー作「変態家族・兄貴の嫁さん」が使われているのも嬉しかったですし、日本の映画監督でポルノ出身の監督がその後いい作品を残している、とのエピソードも私的にはグッと来ました。「おくりびと」の滝田洋二郎監督もポルノ出身ですし、金子修介、那須博之、中原俊、高橋伴明、和泉聖治などあげたらキリがありませんね。ポルノ映画に偏見を持つ人々に見て欲しいです。映画は映画、作り方は一緒です。監督もその点を強調したかったと思います。


それにしてもレスリーが亡くなってからかなりの月日が経ちますが、こうしてスクリーンの中では生きているレスリ-の姿が見られる。今でもスクリーンの中ではレスリーは生き続けているのです、感慨深いです。そして、今生きていれば・・・と言う思いがさらに強くなってしまいました。本当に惜しい人でした。


作品としては映画好きが喜ぶ作品で、万人にはお薦め出来るものではありませんが、興味のある方は是非見て欲しいですね。


その後は池袋に移動。今日最後の作品「フィッシュストーリー」を見たのですが、それはまた次の日記で・・・。



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こちらはポスター絵柄。タイトルとは違う印象のデザインは、違和感ありありです。

見る会成立!

今日(29日です)は3本見ましたが、1本ずつ別立てで鑑賞日記を書いていきます。まずはシネマート六本木の「イー・トンシン映画祭」から「忘れえぬ想い」です。


実はこの作品は24日か26日に見る予定でしたが、どちらも都合が付かず、今日にずれ込みました。で、予告はしていなかったんですが、劇場でwennhui88さんと”バッタリ!”。今日はレディースデーという事もあり、見に来たそうで、急遽、「見る会」が成立いたしました!同じ時間にスクリーン4では水田菜穂さんのトークショーもあったのですが、字幕を担当しているこの作品を見ているのだから水田さんも納得してくれるでしょう!(笑)


で、感想です。ラウ・チンワンいいです!「つきせぬ想い」での演技がさらに10年経って磨きを増した!そんな感じです。この人はシリアス演技もコメディーも本当にいいですね!そして、この作品で金像奨主演女優奨を取ったセシリア・チャン!彼女の熱演も見逃せません。女性の強さと弱さを実によく表現していて、感心します。ストーリー的にも起承転結がハッキリしているし、終わり方もナイス!ホロリ、ジンワリと言うラブストーリーのつぼも心得ていました。友情出演のルイス・クーの格好良さも印象的でしたね。お薦めです!


見終わった後、wennhui88さんをTOHOシネマズ六本木ヒルズまで案内してここでお別れ。私はまたシネマート六本木に戻って「夢翔る人/色情男女」を見たのですが、その話は次の日記で・・・・。



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セシリア・チャンとルイス・クー。



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ポスター。なぜかラウ・チンワンは写っていません!

今年はやらないの?

一昨年、昨年と4月28日に渋谷他の映画館でやった「渋谷(4・2・8)の日」イベントは今年はやらないらしい。何故だろうか?このイベントは渋谷地区の興行組合に所属する映画館が一堂に会して、その日の入場者にプレゼントや割引券などがついたクーポンを配り、GWの渋谷を盛り上げようと言う企画。一昨年は土曜日と言うこともあり、クーポン券はほぼ午前中のうちに無くなってしまったが、昨年は月曜日で、かなりの劇場でクーポンが余ったという事も影響したのかもしれない。今年も火曜日と平日。昨年、一昨年と劇場で見たチラシが今年は無かったので、主催の”渋谷文化プロジェクト”のHPを見たところ、4・28のイベントに関する記述は一切無し。GW公開作品の紹介があるだけであった。


こういうイベントは続けてこそ意義のあるイベントだと思う。たった2年でやめてしまうようなイベントなら最初からやらないほうがいい。多分、劇場側からの反対や、クーポンを提供していたTSUTAYAの事情などが絡んでいる事は想像出来るが、全く持って”お粗末”としか言いようが無い。まずは最低3~5年やってみて直すべきところは直し、より良いイベントにしていかないと意味は無いと思う。劇場側からすれば”黙っていても客の入る時期にイベントなんかやる意味は無い”とでも言いたいのだろうか?そんな考えではいつかお客は離れていき、映画の町・渋谷も風前の灯になる事は無い事ではない。


かつてあれだけ隆盛を誇った新宿歌舞伎町も今や見る影も無い。新宿プラザ、コマ東宝が閉館し、東亜、HUMAX、東急の3チェーンの12館の映画館があるのみで、客は新宿ピカデリーや新宿バルト9にごっそり持っていかれ、閑散とした状態が続いている。ぴあと共同で始めた”歌舞伎町シネシティーメンバーズカード”も1年半でやめてしまった。私が思うに二度と再び歌舞伎町がかつての隆盛を取り戻すことは無いであろう。


渋谷にしても個性的な単館系のミニシアターが多くあると言う”強み”はまだあるものの、郊外のシネコンもミニシアター系の作品の上映に力を入れ始めているだけに、お客をごっそり持っていかれることも十分にありえるのだ。渋谷に行かなくても近くのシネコンでやっていればそこに見に行くのはごく当たり前のこと。そういう危機感が欠如しているとしか思えない、なんとも残念なニュースだ。

公開してくれないの?

我が愛しのチャン・ジンチュー作品、実は結構他国では公開されているのになぜか日本ではまだ、という作品が多い。5月2日からようやく「プロテージ/偽りの絆(門徒)」が公開されるのだが、これも「イー・トンシン映画祭」に限った特別上映で、その後の公開は無いとの事。(DVD発売はするそうです)


さらには今年の金像奨で主演、助演の男優部門を取った「証人」も公開は未定。一昨日紹介した「紅河」ももちろん公開は未定。一番悲しいのは公開されると思っていたドイツ映画「ジョン・ラーベ」。何と!日本での公開は断念したとのコメントが製作者側から発表されました。日本の配給会社の中には作品を見ることすら拒否しているところもあるとか。う~ん、確かに「ジョン・ラーベ」は日本人には触れて欲しくない題材ではあるものの、これを公開しないと意味が無いのでは?という思いは強い。「靖国」も公開は危ぶまれたが何とか公開して成功したし、「太陽」だって成功している。「ジョン・ラーベ」だってきっと成功するはずだ。右翼団体の妨害等はあるだろうが、勇気のある配給会社の登場を待つことにしたいですね。


こちらは唯一、公開の期待が持てる作品「天水囲的夜與霧」。金像奨で4部門を取った「天水囲的日與夜」のアン・ホイ監督の新作でサイモン・ヤムとの共演作。一般公開は先になるだろうが、秋の映画祭シーズンには多分、公開になるはず。東京国際かフィルメックスか、大いに期待したいです。



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5月2日から1週間限定で公開される「プロテージ/偽りの絆(門徒)」



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金像奨では主演、助演の男優賞を独占した「証人」。ここでのジンチューは母親役に挑戦。



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一昨日紹介した「紅河」。これいいです!(半分見ました!)



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日本公開が断念された「ジョン・ラーベ」のジンチュー。ショートカットもいいですね!



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早くも来年の金像奨はこれ!との声が上がっている「天水囲的夜與霧」。テーマはDVと、内容は重いが映画祭等での公開をまずは期待します。

もう、だめです。

この表情、この笑顔、もうだめです。我が愛しきチャン・ジンチューの新作「紅河」のシーンです。彼女演じるのは知的障害のあるベトナム少女。純真無垢なゆえにこういう表情ができるんでしょうね。中国では4月10日に公開されるや大評判!特にチャン・ジンチューの熱演に早くも主演女優賞間違い無しの声が上がっています。共演は金像奨で主演男優賞を取ったばかりのニック・チョン。そう、「証人」に続いての共演です。さらに、ダニー・リーにロレッタ・リー!凄いです。監督は「雲南の花嫁」のチアン・チアルイ。今年中に公開してくれないかな?期待しています!

なお、映画を見た水田菜穂さんのブログに感想が書いてありますのでご参考までに。http://hkaddict.blog26.fc2.com/blog-entry-2693.html

コミュ「中国、香港台湾映画を見る会」にても他写真等公開いたしますのでよろしく!http://www.walkerplus.com/community/topic/topic.cgi/3075/27927/



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見て下さい、この表情!可愛い!何もいうことはありませんね。



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この笑顔、たまりません!



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コケティッシュ!という表現が正しいでしょうか?もう、”萌え死に!”しそうです!



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こちらは「紅河」のメインポスターですね。



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このポスターのチャン・ジンチューの表情はたまりません!