のりまさPの最前列ど真ん中!本館 -165ページ目

え~!

意外な結果になりました。第28回香港電影金像奨ですよ!予想は結構当たりましたが、作品賞の「葉問」は一番ビックリです!全くのノーマークと言うか、一番可能性が低いと思っていた作品でしたから本当に驚きました。原語版は見ました。しかし、「レッドクリフ」や「生きていく日々」より優れている作品とは思えませんでした。言葉が分からないとはいえ、作品全体の雰囲気は伝わるし、いい作品は”ピンと!”来るものです。それがありませんでした。今もって不思議です。

主な受賞作品は以下の通りです。詳しくは「中国、香港、台湾映画を見る会」コミュhttp://www.walkerplus.com/community/community.cgi/3075/ にて解説いたします。

◆最佳電影(作品賞)

「葉問」

◆最佳導演(監督賞)

許鞍華(アン・ホイ)「天水圍的日與夜(生きていく日々)」

◆最佳編劇(脚本賞)

呂筱華「天水圍的日與夜(生きていく日々)」

◆最佳男主角(主演男優賞)

張家輝(ニック・チョン)「証人」

◆最佳女主角(主演女優賞)

鮑起静(パオ・ヘイチン)「天水圍的日與夜(生きていく日々)」

◆最佳男配角(助演男優賞)

廖啓智(リウ・カイチ)「証人」

◆最佳女配角(助演女優賞)

陳麗雲(チャン・ライワン)「天水圍的日與夜(生きていく日々)」

◆最佳新演員

徐嬌 (シュー・チャオ)「長江7號(ミラクル7号)」

◆最佳動作設計(アクション賞)

洪金寶、梁小熊「葉問」

◆最佳原創電影歌曲(主題歌賞)

畫心「画皮」
 作曲:藤原育郎、填詞:陳少[王其]、主唱:張[青見]穎(ジェーン・チャン)

◆新晉導演(新進監督賞)

郭子健(デレク・クォック)「青苔」

◆最佳亜州電影(アジア映画賞)

「集結號」(戦場のレクイエム)

◆終身成就獎(功労賞)

蕭芳芳(ジョセフィーン・シャオ)

「レッドクリフ」は技術部問で6個の受賞も主要部門はゼロ。「生きていく日々」が4部門の受賞。作品賞の「葉問」はアクション賞と合わせて2部門。「証人」が主演、助演の男優部門独占で2部門、「画皮」はオリジナル主題歌と撮影の2部門と割れました。



のりまさPの最前列ど真ん中!別館


ブルース・リ-の師匠の生涯を描いた「葉問」が作品賞に。



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主要部門はこの作品が取りました「生きていく日々」



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最多6部門の受賞も主要部門はゼロと完敗だった「レッドクリフ」



キネカ大森



水曜日はレディースデーで女性は大半の劇場で1000円で見れるが、中には男性も1000円で見れる劇場も都内には結構ある。テアトル系の劇場もその割引を行っていてテアトルダイヤを除くグループ劇場は水曜日は男性も1000円。で、キネカ大森で単館公開中の「私のなかの8ミリ」を見てきた。


この作品は俳優の大鶴義丹の監督作品。「となりのボブ・マーリー」に次ぐ久々の第2作目のはず。撮影をスチールカメラマンとして有名な桐島ローランドが担当しているのも話題の作品だ。チラシを見る限り、バイクで旅をするロードムービーの様だが、あまり情報を頭に入れずに見ることにした。


なるほどロードムービーだ。しかも主人公は女性。ん?チラシでは高杉瑞穂の方が大きく写っていたようだが岡田理江が主役のロードムービーだ。 主役の岡田理江なる女優は初めて見る(過去に見ているかも知れないが印象には無い)が、私好みの顔立ちで、時折見せる笑い顔が何とも言えず“可愛い!”年齢的には20代後半?30代か?いずれにしても“アラサー”世代の女優だ。演技が特に上手い訳でもないが、決して下手ではない中途半端なのである。が、私の好みの顔だから許す!(笑)        


海外赴任のためにやむなく別れた彼氏が帰国後に死んでいた事を知り、彼の実家までバイクで訪ねるというストーリー。単純だがその中に心の揺れ動きなどを上手く描いていて大鶴監督なかなかである。また、桐島ローランドのカメラがいい!日本海の風景も美しいし、劇中に挿入される8ミリ画像(これはタイトルにもあるように非常に重要!)が効果的で飽きる事はない。この8ミリ画像での岡田理江の表情がいいのである。


欲を言えば65分という上映時間をもう少し使って主役二人のバックグラウンドの説明がもう少し欲しかった気がする。そうする事によって作品全体に奥行きと深みが出たような気がしたのでコンパクトにし過ぎた感は否め無かった。そこが少し勿体なかった様に思う。 しかしながら、思った以上にいい作品で、この手の話が好きな方は是非見た方がいい作品。劇場公開は17日で終了したが、DVDでもいいので見る価値はあると思う作品。私は意外と好きですね!



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劇中は主人公の2人の場面がほとんど。バイクには詳しくない私だが、格好良さはわかる。



のりまさPの最前列ど真ん中!別館


主役の岡田理江。本文ではアラサー世代?と書いたが35歳で微妙。でも若く見えました。



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高杉瑞穂はどう見ても”年下の彼氏”実際も岡田理江の方が5つ年上でした。


TOHOシネマズ六本木ヒルズ2

「レッドクリフPart2」を見て、満足したところに、もう一本見るのが私らしいですよね。レイトショーで見たのは「クローズZEROⅡ」そう、あの大ヒット作品「クローズZERO」の続編です。前作は”素人受け”する作品で、お客さんは集まりましたが、玄人にはあまり評判は良くなかったとか?聞いています。私は大好きだったんですがね、どこがいけなかったんでしょうか?不思議です。


今作は「クローズZERO」の本当の続きです。前作のラストから始まってます。そう、リンダマンとの戦いからのスタートです!いや、これは乗っていけますね。こういうところは三池監督上手いんですよね。「ヤッターマン」でもそうでしたが三池監督はちょっとした事で”マニアごころをくすぐる”と言うか、結構芸が細かいですよね。で、リンダマンには惨敗の源治。で、ここから話は始まっていきます。


前作に比べてアクションシーンは少し押さえ気味のスタートなんですが、その分、各キャラクターの描写に重きを置くあたりもこれは細かい芸です。前作から1年半経ってますから、復習の意味を込めて&Ⅱから見た人への配慮が上手くなされています。話はどんどん進み、もうノリノリで見ている私。楽しくって仕方ありません!クライマックスの決闘シーンも飽きさせる事無くメリハリが付いて文句無し!今回も”痛かった!”です。


パートⅡはパートⅠに比べてどうしても作品の質が落ちてしまいがちですが、この作品は落ちるどころか逆に上がっているような気がしますね。どちらが好きか?と聞かれたら私は今作と答えます。それ位良かったですね。ヒロインの黒木メイサの出番が少な過ぎた!という不満はあるものの、実は一番好きなシーンはその黒木メイサと小栗旬の踊り場でのシーンだったりするのでまあ、気にしないでおきましょう!


暴力シーンも結構派手ですので、さすがに万人にはお薦め出来るとは言いませんが、必見の作品であることは間違いありません!今作は”玄人受け”すると思いますが、果たしてどうでしょう?私的には間違い無く”傑作”です!



のりまさPの最前列ど真ん中!別館


前売り特典として付いたポスター。こちらは赤。裏面はイラスト版のリバーシブルだそうです。



のりまさPの最前列ど真ん中!別館


こちらは黒ヴァージョン。デザインが物凄くいいですね。裏面はこちらもイラストです。

TOHOシネマズ六本木ヒルズ1

毎月14日はTOHO(トー・フォーという意味だそうです)の日。TOHOシネマズおよび東宝の直営館は誰でも1000円で映画が見れます。今年に入って、14日は何か用事が入って見に行けていなかったのだが、今月はようやく見ることが出来ました。で、平日なのにレイトショーを含め2本見ました。「レッドクリフPart2 未来への最終決戦」(どうでもいいけどこのサブタイトル何とかならないの?センスの欠片も無い!)と「クローズZEROⅡ」です。偶然にも両方とも”Part2”ですね。では、「レッドクリフ」から感想を。


もう、何も言う事はございません!素晴しいです!ジョン・ウーのマジックに2時間25分はまりっぱなしでしたね。前半、中盤、後半とそれぞれに見せ場を作り、かつ俳優の配置もうまく計算して話を進めていく。クライマックスの決戦シーンの迫力はさすがは”ハリウッド監督”と言えるものだったし、終わり方も問題無い。見事な”エンターテインメント作品”でしたね。


巷間では色々と”つっこみどころ”があるように言われてますが、そんなものありません!っていうかそんなこと気にしてみるなんて勿体無いです。史実とか、何とかごちゃごちゃ言わんと、思いっ切り楽しめよ!と言いたいですね。大体、西暦208年の話なんだから”史実”そのものが本当かどうかは誰にも分からない。それぞれに有力な説が”歴史”として認識されているだけで”間違い”なんて言葉はこの時代には無いに等しいのですよ。それを重箱の隅を突っつくような粗捜しして何が楽しいのでしょうか?この作品はそんなことせずに、ただ黙って楽しんで見る。見終わった後に”あ~楽しかった!”と言う。これで十分でしょう。


六本木ヒルズのスクリーン7は日本でも1,2を争う大スクリーン。その充実した施設で最高に面白い作品が見れた。私は十分に満足しました。もちろん、万人にお薦め出来る作品ですので、まだの方はぜひ劇場に足を運んでみてくださいね!


「クローズZEROⅡ」の感想は”TOHOシネマズ六本木ヒルズ2”で書きます。



のりまさPの最前列ど真ん中!別館


主要人物が勢ぞろいのポスター。



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こちらは主役の3人をフューチャーしたもの。



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台湾版のポスター。金城武、リン・チーリン、チャン・チェンは台湾出身ですね!



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金城武のみをフューチャーしたこちらも台湾版ポスター。



シネマート六本木2

2本目は気になっていた「女子女子OVER8」です。今回の”OVER8"のテーマは”女子!”女子を2人以上使って作品を作る”が絶対条件の8本のオムニバス作品です。若手の監督たちのオムニバスですので少し”優しい目”で見ました。感想です。


8本は多すぎます!せめて6本ぐらいにしないと集中出来ません!オムニバスなので”当たり外れ”があります。15分1本でも8本見るのは正直きついです。全くの外れも3本!お気に入りは3本、中でもラストの「やまないカーテンコール」は抜けて面白かったですね。後の2本は最初の「土井さんの不幸」と2本目の「ramify」です。


上映後に連日行われているトークショーがあり偶然にもお気に入り作品「土井さんの不幸」の監督・西條雅敏さんと「ramify」の監督・山田光栄さんが登場しました。山田監督は女性でした!それぞれに貴重な話が聞けてますます今後に期待が持てる2人の監督さんだと思いました。


こういう作品は”先物買い”的要素も強いのですが、それだけで評価を手控えてはいけないのできちんとしてあげました。8本の採点表は以下の通りです。


「土井さんの不幸」☆☆☆☆

「ramify」☆☆☆☆

「街の右側」☆☆☆

「アメリカ女」☆☆☆

「記憶という名のバスと真冬のリディム」☆☆☆

「月照の歌」☆☆

「ライツオブリトルタウンズ」☆☆

「やまないカーテンコール」☆☆☆☆☆


以上です。



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都会に行った女性と田舎に残った女性の温度の違いを上手く表してくれた「ramify」

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人の不幸は蜜の味?面白い群像劇だった「土井さんの不幸」

のりまさPの最前列ど真ん中!別館


MIKAと中原祥子の演技と話の持って行き方が抜群に良かった「やまないカーテンコール」