「ムダ」は技術の発展に必要不可欠 | ふるさとを守りたい、子供達の未来を守りたい

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日々頭に浮かんだことを語りたいと思います。

ソウルメイトさんの寄稿コラム「ムダこそ社会の宝」
http://s.ameblo.jp/shingekinosyomin/entry-12171071108.htmlでは、元禄文化の発展という視点で社会における「ムダ」の必要性について論じておられましたが、私は違った視点から「ムダ」の必要性について考えてみたいと思います。


無人探査機により海底資源を自動で調査する新技術を使った調査で、南鳥島周辺の5500mの海底からレアメタルを多く含むコバルトリッチクラストの鉱床を発見したと、今年2月に海洋研究開発機構などが発表しました。レアメタルやレアアース、メタンハイドレートなどの日本近海の海底資源の商用化をぜひとも成功させてほしいと思いますが、技術面や採算面など難しい課題は多くあります。


民主党政権下の「事業仕分け」や、安倍政権で河野行革担当相が行った「行政事業レビュー」では、スーパーコンピューターや宇宙開発などの多くの研究プロジェクトが予算削減など見直しの標的となっており、もし、商用化に失敗した場合、海洋研究開発機構の事業も「無駄遣い」のレッテルを貼られ、厳しい批判にさらされることが予想されます。


しかし、たとえ商用化できなかったとしても、この技術開発は決して無駄にはならないと思います。深い海底で無人で作業をするロボットの開発は次のような分野に応用できる可能性があるからです。


防波堤や橋梁、海底トンネルなどのインフラ整備や、海底火山を利用する地熱発電、潮流発電、洋上風力発電などの海における土木工事。


津波や海底火山の観測装置設置などの防災・減災対策。


深い海底に潜水艦などを探知する装置を設置するなどの国防面における活用。


新薬や再生医療など人類に役立つような深海生物の発見。


軌道上で分解し、運用に失敗したエックス線天文衛星「ひとみ」の代替機打ち上げを宇宙航空研究開発機構が検討しているそうですが、これに対しても財政均衡主義者からの批判が予想されます。


しかし、そもそも、気象観測やGPS、通信衛星など、宇宙開発が今の人類に恩恵をもたらしているのは、様々な失敗を重ねながら改善を続けてきた過去の積み重ねのたまものであり、失敗を恐れていては宇宙開発の進歩はありえません。


「ひとみ」の失敗の教訓を活かして新しいエックス線天文衛星を開発、運用すれば、間違いなく日本の衛星技術が向上し、国民に大きな恩恵がもたらされるはずです。また、衛星開発で培われた技術が様々な民生品や防衛装備品に活かされれば、恩恵はさらに大きなものになります。「ムダ」は人類に恩恵をもたらす技術の進歩に必要不可欠なのです。


積極財政こそ成長戦略
http://s.ameblo.jp/nyako-0924/entry-12127245274.html


積極財政型行政事業レビュー
http://s.ameblo.jp/nyako-0924/entry-12096627036.html



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