先日、仕事中でのこと。
僕は今、スーパーの駐車場警備をしています。
駐車場入口の隣りには駐輪場があり、そこにお母さんに連れられてきた幼稚園児くらいの女のコがふたりで買い物にきていました。
…まぁ、ここでタイトルと、このシチュエーションを併せて考えると、どんな内容か分かっちゃうと思いますが(汗)
その女のコが僕に近づき、お店で買ったミルキーを僕に見せてくれました。
「これ、私大好きなんだー」
「そうなんだ。ミルキー美味しいよねー!おじちゃんも大好きだよー」
「えー、本当?」
「うん!ミルキーは、おじちゃんが子供の頃からあるんだよ」
「そうなんだー」
「でも、歯についちゃうんだよなー」
「あはは、そうそう」
「でもやっぱり美味しいんだよなー」
「ねー!」
と、会話が弾んでしばらくするとそのコはお母さんのもとへ戻って行きました。
僕はそのまま帰るんだろうと思いました。
お客さんも少なかったので(T_T)、駐輪場から出る時に改めてご挨拶しようかなと思ったら、またそのコが僕の所へやってきました。
「どうしたの?」と僕。
「はい、これ!」
と、そのコがミルキーをみっつ、僕に渡してくれました。
「え?!こ、これ…?!」
「おじちゃんにあげる!」
「いやいやいやいやいやいや!おじちゃんが貰っちゃったら、その分減っちゃうじゃない!」
「いいのー」
と言って、またお母さんの方へ戻って行きました。
僕はお母さんに「あの…宜しいんでしょうか…?」聞くと
「あ、はい。どうぞ」
と、ニッコリお母さん。
戸惑いながらも「あ、ありがとうございます!美味しくいただきます…!」
と、お礼をしました。
自転車に乗って帰る際も、そのコは元気よく「おじちゃん、ばいばーい」と挨拶してくれました。
もちろん僕もそれに応えて、大きく手を振りました。
なんか…泣きそうでした。
これまで警備の仕事をしていて、お客様から色々いただくことはあります。
でも、あんな小さいコからもらったのは初めてでした。
いやぁ…破壊力ありますねぇ…凄まじいほどに。
これまで食べたミルキーのなかで、いちばん美味しかったです。
お名前、分からないけど、
ありがとうね…!