チャネルとは販売経路のこと。
チャンネルとは言いません。
企業が効率的かつ効果的に商品を消費者に届けるために、コミュニケーション、流通、販売の3つのチャネルを組み合わせて行います。
これをビールで見ていきます。
キリンビールには、日本全国に張り巡らされた酒屋という強力な販売チャネルがありました。
一方、アサヒビールには、それがありませんでした。
ビールは従来、酒店規制などで守られてきた酒屋だけで販売がされてきました。
しかし、規制緩和の流れの中で、加えてコンビニがあちこちで立地されて、キリンは酒屋との関係から、敵対するコンビニに肩入れできません。
そこにアサヒが入ってきました。
ビールはコンビニや食品スーパーでも売られるようになり、消費者は酒屋に注文して届けてもらうような面倒なことはしません。
アサヒはコンビニのチャネルを強化しました。
キリンの強みだった酒屋という販売チャネルは、環境変化によって弱みになってしまいました。
一方、アサヒはこの環境変化にうまく対応したともいえます。
過去の強みは現在の弱みとなったわけです。
アサヒのスーパードライは消費者ニーズに合っていたから、売れたといえるかもしれませんが、消費者によるチャネルのシフトも相当大きかったともいえます。
★奥田経営支援センター
http://ameblo.jp/okudakeiei/