ネスレといえばコーヒー。
このネスレが日本でチョコレートを販売していることはあまり知られていません。
スイスに本部を置くネスレは、イメージを高めるため、ユニークなグローバルブランド戦略を採っています。
日本ではコーヒー、アメリカではチョコレート、ドイツでは調味料で、イメージを確立しました。
アメリカ人にとって、ネスレはチョコレートのキットカット。
日本人にもキットカットはなじみがあるものの、ブランドから抱くコーヒーのネスレとは結びつきませんね。
ブランド戦略は製品差別化戦略。
すなわち、製品に差をつけて、選択的な需要を形成しようと企図しています。
ネスレはこれが見事に成功して、日本人にとって、コーヒーはネスレ。
多くの家庭では、ネスレのコーヒーを飲んでいます。
ブランドロイヤルティ(忠誠心)を日本人に骨の髄まで浸透させましたね。
ネスレは、チョコレート、キットカットを瓶詰めにして、日本全国で本格的に自販機で販売することもしました。
この狙いは、普及率世界一といわれる国内にある飲料自販機、約270万台に目をつけ、売上アップを目論んだわけです。
ネスレの企業戦略、事業戦略、経営戦略は、よく練られています。
★奥田経営支援センター
http://ameblo.jp/okudakeiei/