小売店は人の集まるところに、まず立地する。
何よりも立地。
ところが、そうではなく、商品の物流を優先して、店舗展開する戦略がある。
セブンイレブンやウォールマートがとる物流戦略である。
配送コストの効率を考え、まず物流拠点を先に定め、それを中心に店舗を集中立地させるというものである。
配送時間が短く、車両も少なくすみ、配送キロトンも短くなる。
時間の節約、費用の節約。
すなわち、ガソリン費用、配送コストも低減できる。
物流コストの50%以上は、輸送費といわれている。
そのため、トラック1台で何店舗まで配送可能かという配送効率の視点で立地を図る。
セブンイレブンは、やる気のあるオーナーだけを集い、豊橋から名古屋へとサークルKの金城湯池(きんじょうとうち)に集中立地し、サークルKは軒並み閉店に追い込まれた。
これがドミナント戦略と呼ばれるものである。
これによりセブンイレブンは世界最多の1万店舗を構えることになり、ウォールマートは世界一の売上を誇る小売業となった。