博多辛子明太子を日本で初めて開発し広めた「ふくや」の創業者の川原俊夫さんの生誕100年に、ふくや特別協賛でドラマ「めんたいぴりり」が放送され、その6年後に映画「めんたいぴりり」が公開されました。

私の両親祖父母も福岡県出身で親戚も福岡県に多いので、明太子といえば他にお気に入りのお店があっても、「ふくや」さんには最も敬意を抱いています。

川原さんの素晴らしいところは、明太子が売れ始めても❝明太子はお惣菜である❞として明太子の製法に関して特許を取得せず、望むものには誰にでも製法を教え、明太子で博多を盛り上げたいと考えていたところです。

最後の仕上げの隠し味だけはお互いに内緒にしよう、その方が色んな味が出来てお客さんも喜ぶと提案していたところもたまらなく粋です・・・。

映画の中でもこの点がとても印象的に描かれていました。

主演の博多華丸さんが川原俊夫さんをモデルとした海野俊之役を演じています。

妻の千代子役は富田靖子さんです。

富田さんは安定の味わい深い演技でステキだったのは当然なのですが、華丸さんもとても演技が上手でビックリしました。

芸人さんはやはり表現力&演技力が高い方が多いですねー!

第二次世界大戦の終戦後、釜山から引き上げて来た海野俊之と千代子夫婦は、博多の中洲に小さな食料品店「ふくのや」を開き、幼い息子たちや住み込みの従業員たちと賑やかに暮らしていました。

当主の俊之は超が付くほどのお人好しで赤の他人の世話を焼きつつ、釜山で知った味を「明太子」と銘打って日本人向けに改良し、広めようと研究に励む人物です。

店では貧しさ故にソーセージを盗んだ少女・ひな子を見逃した上にお土産に明太子まで持たせてしまいます。

俊之が食べ物を売る店にこだわるのは、戦争で兵士として戦った日々の空腹と悲惨な光景の記憶ゆえでした。

空腹な人を無くしたい、戦後自分たちを受け入れてくれた博多の街に恩返しがしたい、その情熱で時には苦しい家計を圧迫しつつも日々奮闘する俊之は、地元の大祭である博多祇園山笠にも熱狂的に参加して❝中洲流❞も支え続けるのでした。

ドラマ作品のほうは監督には福岡を拠点に活動する映像作家の江口カンを起用したほか、出演者には主演の博多華丸や富田靖子、友情出演として華丸の相方である博多大吉など福岡県出身者や、寿一実、ケン坊田中、斉藤優(パラシュート部隊)、ゴリけんといった福岡県を拠点に活躍するローカルタレントが多数出演し、ロケ地なども❝福岡産❞に拘って制作されたのだそうです。

なお、ふくやさんの公式HPのふくやヒストリーのコーナーで「博多明太子物語 ふくやの50年」という漫画が公開されているので、もっと詳しく知りたい方は是非!

昨年販売開始した明太せんべい ふわぴりりもオススメですハート