与党の幹事長が国家戦略局の設置につて「決して、これ(法案)をあきらめたわけではないということでありますので、きちっと議論していくということだと思います」とはどういうことなのだろうか。

[1日 日経]国家戦略局の設置「国会で議論の余地」 民主幹事長



民主党の枝野幸男幹事長は1日のNHKの番組で、みんなの党が国家戦略室を「局」に格上げする政治主導確立関連法案に前向きな姿勢を示したことに関して「この政治状況で法案は通りにくいという前提でやっているが、建設的に前に進むことができるなら国会の中で議論の余地がある」と戦略局設置を再検討する考えを示した。



みんなの党の江田憲司幹事長が同番組で「国家戦略局を首相直属にし、政治任用を大勢入れるという修正をしていただければ賛成する」と発言したのに答えた。



枝野氏は同日のテレビ朝日の番組で「どういう修正なら賛成いただけるかなど、9月の国会で協議できるなら当然していく」とも述べた。



民主党が参院選マニフェストで掲げた衆院議員の比例定数80の削減を巡っては、枝野氏はNHKの番組で「必ずしも比例だけの削減にこだわるものではない」と述べ、小選挙区での削減も含め、与野党協議の中で柔軟に対応する考えを示した。

今の民主党の駄目なところは各議員が勝手に大風呂敷を広げて、その後で調整するから玉虫色の決着になるところだ。

まずは最低限の骨格の部分だけでも幹部で議論し、調整し、まとめてから各々が発言すべきではなかろうか。

なぜなら現在の民主党の幹部でそこまでブルドーザーのように押し切る力を持った議員は存在しないからだ。

今回の件でも枝野幹事長はその自覚を持って発言すべきだ。軽はずみな発言は結果として失望を招くことになる。

無駄削減、普天間問題、消費税問題とこれまでの結果を振り返って、何故同じ轍を踏むような愚かな発言をするのだろうか。

結局は発言に責任を持つなら国家戦略局の設置を行うのか行わないのか二者択一しかない。それ以外は意味がない。

国家戦略室の役割を縮小とともに局への格上げを棚上げの方針を固めた菅総理との意思統一はできているのだろうか。

これに比べてみんなの党は実に明確だ。

江田幹事長は「国家戦略局を首相直属の機関とし、政治任用(の人材)を大勢、戦略局に入れるという修正をしていただければ賛成する」とのことだ。

これではどっちが主導権を握っているのかわからなくなりそうだが、ねじれ国会を言い訳にせず政治主導の名のもとに改革を進めてほしい。