参院選での民主党大敗後、初めての国会論戦が衆院予算委員会で始まった。内容はと言うとそれほど実のない内容であったので代わりに菅総理の記者会見を。/p>

[2日 朝日]「建設的な議論ができるんではないかと」2日の菅首相



菅直人首相が2日夜、首相官邸で記者団の質問に答えた内容は、以下の通り。



「はい、こんにちは。はいどうも」



――よろしくお願いします。



「はい」



【初めての予算委】



――菅政権として初めての予算委員会。初日を終えてどうだったか。低姿勢だったがねじれ国会や代表選を意識しているのか。



「あの、特に、谷垣(禎一・自民党)総裁との議論ではですね、総裁の側からもあのー、過去の日銀総裁決定などのことも例に引いて、国民的な立場で議論したいということを言っていただきました。ま、そういう点では、あの、私からもそういう趣旨のことを申し上げましたが、これからも国民的な立場での建設的な議論が、あのー、できるんじゃないかなと、そういう風に感じました」



――意識の中にねじれ国会や代表選のことはなかったか。



「ま、ねじれ国会であるということは、あの、もちろんよくわかっておりますし、そういう意味で今申し上げたように、そういう中でも逆に言えば野党の皆さんも、おー、すべてをノーと言えば物事が決まらないわけですけれども、そういう立場を取らないで国民的な立場で議論をしようと言っていただきましたし、えー、私の立場、与党の立場もですね、しっかり、いー、この、丁寧に議論をする中で合意を求めていきたいということを申し上げましたので、あの、そういうこの姿勢は、あのー、谷垣総裁の方にもありがたいことにそういう姿勢を持っておられますので、建設的な議論が、あー、これからもできるんではないかと、そういう感想を持ちました」



【普天間問題】



――予算委で「沖縄の理解を得ることを含めていくつかのプロセスがさらに必要になると認識している」と発言。政治決着は11月の沖縄知事選後になると考えるか。



「まず、日米での合意を踏まえて、そして同時に沖縄の皆さんの負担の軽減をできる限りはかっていくと。ま、この基本姿勢で、あの、この問題には臨んでいきます。何かこう、おー、沖縄の皆さん、えー、をですね、こう頭越しで決着するといったような、そういう形は考えておりません」



――決着の時期を定める考えはあるか。



「いろんな時期にいろんな事柄が、あの、あることは、あの、もちろん知っ、理解をしております。つまりは11月にはAPEC(アジア太平洋経済協力会議)にオバマ大統領が来られるわけですし、えー、それぞれいろんな政治日程があることはわかっておりますが、だからいつまでにこうする、あるいはこうなるということはですね、あのー、これはほんとに先ほど冒頭申し上げたような姿勢で誠心誠意やっていくということ以上のことは、あのー、言えない状況だと思っています」



【野党の意見反映(1)】



――今日は野党に対して「意見を採り入れさせていただきたい」という旨の発言があった。予算原案を示すのではなく、つくる過程で野党の意見を吸い上げるということはあるのか。



「あの、私が申し上げた場面は確か、与党の松原(仁)議員が、あの、デフレに関する議論などで話があった時に、えー、もちろん与党の皆さんの議論もいろいろ聞くけれども、ま、この問題ではあのー、割と野党の皆さんにもですね、同じようなスタンスで、あの、主張される方もかなりおられることを、私、以前からの財務大臣時代からの審議で知っておりますので、そういう皆さんの議論も、ま、念頭において、ま、一般的な意味であの、いろんな方の意見をよく聞いてですね、それをあのー、政策に、えー、考える時には参考にというか、そういう議論を受け止めていきたいということを申し上げたわけで、一般的な意味で申し上げたということです」



【議員定数削減】



――議員定数削減で、野党からは比例定数削減の反対論が出ている。また1票の格差の是正には選挙区割りの見直しも必要だが、踏み込む可能性はあるのか。



「あの、私が先日申し上げた、あー、ことのまず第1の趣旨はですね、やはり、いー、いろんな意味でこのムダの削減を進める中で、やはり国会議員自身もですね、自分たちの身を削る努力をしなければならないと。ま、そういう点で、えー、定数是正については、あー、すでにマニフェストにも盛り込んでおりますので、そういうことをしっかりと取り組んで欲しいということをですね、幹事長をはじめ、えー、党関係者に、えー、支持をしたと、そういうことであります」



(秘書官「はい、ありがとうございましたー」)



【野党の意見反映(2)】



――先ほどの予算の件だが、野党の意見を吸い上げるにはどんな場を考えているか。



「ですから国会などの議論を、今日の場面も含めてですね、いろいろ拝聴さしていただくと。そういうことが、えー、一つの大きな場になるんじゃないかと、こう思っています」



(秘書官「はい、まいります。ありがとうございましたー」)

はっきり言ってこれを聞いても一体総理が何を言いたいのかよく分からないのである。具体的にはWHO(誰が)WHAT(何を)WHEN(いつ)WHERE(どこで)WHY(どうして)ということである。

つまりロードマップがないのだ。マニフェストはどうしたのだろうか。次期衆院選までの目標が決まっているのだから次に決めるべきは中間目標となろう。

中間目標が決まればその期間でのクリティカル・パスの明確化である。そして具体的な実施方法となろう。

まずは最低でもいつまでにという区切りを明確にする努力をしてほしいものだ。