夜間救急 | 徒然ぱんだ ~ダウン症★育児日記~

徒然ぱんだ ~ダウン症★育児日記~

  
2011年1月11日生まれの息子、ももたろはダウン症です。

先天性の心室中隔欠損+肥大型心筋症という合併症。そして喘息もち。

育児、ダウン症についてなど、思いつくまま書いてます。

土曜夜、ワシの実家へ家

とは言え、近くなので、そんなに大げさなお出かけではないのですが。

車に乗せる前からグズグズしているももたろ。

腹がへってるんだろうと思いながら、実家に着いたらミルクを飲ませるつもりで、車に乗せました。

しかし…実家に着いてもグズグズあせる

母とオットとワシとで代わる代わる抱っこしてあやしても泣いているあせるあせる

心臓が悪いのだからそんなに泣き続ける体力はないだろうに、泣き止まないあせるあせるあせる

腹がへっているだろうに、飲まない。

そして喉の奥でゼロゼロして、荒い呼吸DASH!

母は医者病院に連れて行けと言い、オットは大丈夫カゼだろうと言い、ワシはオロオロ叫び

土曜日の20時…救急にかかるほどのものなのか?

とりあえず熱を計ってみてから →→→ 38度6分。

夜間受診できるか電話で確認して、病院に向かいました。


* * * * *

「今夜はこのままこちらで入院していただいてもいいですし、自宅に戻って様子をみていただいてもいいです。
でも、このグズりようだと、ご自宅でのケアは大変かもしれませんね。お姉ちゃんもいることですし。」

と先生は言うので、入院をお願いしました病院

「ただ風邪をひいただけか、もっと重い病気の可能性も考えてレントゲンと血液検査をしましょう。」

重い病気って…

「怖いのは、髄膜炎です」




* * * * *

病棟のある階に上がり、娘は入れないので家族控え室で母と待つように言いましたが…

「かあちゃんがいい!」

ワシはこの妊娠・出産で、娘には一番辛い思いをさせてしまったと負い目があることと、もうすぐ3歳でものごころがついてくる時期なので、置き去りにされたような記憶を残したくないので、交代で病棟に入ろうと言ったのですが、オットは母に任せるよう主張。

結局、オットは妥協してくれず、泣きじゃくる娘を母に預けて病棟に入らざるを得ませんでした。

このことは、次の日からの娘の異常な甘えぶりとなって、ワシに跳ね返ってくることになるのですが。


* * * * *

病棟に入ってすぐにももたろは検査に連れて行かれて、オットと私は病室で待つだけ。

無言です。

ゴールデンウイークで人混みに連れ出したのがいけなかったのか

一日中、家に2人でいるストレスに耐えられず、毎日買い物だの散歩だの連れ出したのがいけなかったのか

まだヒブワクチン打ってなかった

控え室で待っている娘は、まだ泣いているのかな

ただでさえ発達の遅いダウン子なのに、髄膜炎で後遺症なんて

でもまだ決まったわけじゃないし…

…頭の中はメチャクチャです。

入院について説明に来た看護師さんの説明も上の空。

この病院でももたろは生まれて、NICUに入院し、ダウン症の告知を受けたので、辛い思い出が多く、どうしても発想が悪い方へとばかり。

ももたろが戻ってきて、検査の結果をお待ちくださいと先生は去り、息づかいの荒いももたろを抱っこしているしかありませんでした。


* * * * *

1時間近く待ったのでしょうか。

先生が言うには
「肺は一部白っぽくなっているところがあるが空気は入っているようだし、心臓の肥大もないので、悪くなっていません。

血液検査の結果、白血球の値が増えており、夕方から発熱したわりには増え方が早いような気がするので、髄膜炎の可能性は否定できません。

より正確に診断をつけたいので、髄液を採取して検査させてください。時間との勝負です。

ただの風邪ということも多いですが、もし、髄膜炎なら、大量の抗生剤をなるべく早く投与しなければ、重篤な後遺症を残す恐れがあります。3ヶ月くらいというのは、危ない時期なんです。

痛くて泣くとは思いますが、心肺の状態は良いようですし、検査で泣くくらいは問題ないと思います。泣くことのリスクよりも、髄膜炎を見逃すリスクの方が大きいです。」


* * * * *

痛そうだな。

生まれてからすぐ入院して、採血だ点滴だと体中穴を開けられ、そのうえ骨髄にまで。

そんなにまでして、医療は人を生かすんだ。

…とても、複雑な、気持ちなのですが…

検査をお願いして、いったん家に戻ることにしました。

もう23時近く。

本当は検査結果を電話で聞くことはできないのだけど、小さい娘をこれ以上待たせるわけにはいかないので。


* * * * *

家に帰り、娘を寝かしつけて、オットと電話を待ちます。

さすがに眠い。

ソファでうとうとしていると、寝かしつけたはずの娘が起きてきてしまいました。

やっぱり、さっき病院で無理矢理離れたのが、彼女の心に不安を与えてるんだよ、オット…

もう一度、娘を寝かしつけいる間に、オットの話し声が聞こえてきました。

でも何を話しているかまではわからず。

その後、オットが来て「髄膜炎ではなかった」と耳打ち。

一安心ぐぅぐぅ


* * * * *

次の日面会に行って、やはり娘が駄々をこねて、ワシは「娘と残るから交代で」と言い、オットは「一緒に入るんだ」と言い、一緒に来てくれた母も「一緒に待ってようね」と言い…

娘の遊び道具は持って行きましたが、渋々なのがよくわかる。

父と母が一緒になって自分を置いていくのは、2歳児にはかなりキツいことなんだと思うよ、オット。


* * * * *

先生は「髄膜炎の可能性は否定されました。発熱は何らかの感染症によるものです。」と仰いましたが…

要は「風邪」でしょ?

ただ、熱はまだ38度以上。下がっていないので、入院は継続だそうな。



ご訪問&長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。