子どもが3人いると、この先色々な受験を経験することになりそうですので、余裕ができたこのタイミングで少し自分の考えを整理しておきたいと思って書いています。
中学受験「伴走」のメンタル面での一番の難しさは、志望校に合格させてあげたい気持ちとありのままの頑張っている姿を認めてあげたい気持ちとの葛藤にあると個人的には思っています。目標(志望校の合格に必要な学力)と現在地の開きが大きいほど辛い受験になるでしょう。
何事においても、目標を達成しようと思ったら闇雲に頑張っても非効率で、ゴールから逆算して戦略や計画を練るのが鉄則です。受験でも「本人が」何がなんでもと考えるなら、志望校の合格から逆算して考えて戦略と計画を立て、それを頑張って実行していくことが有効です。大学受験なら自分でそれができる人も少なくないでしょう。
しかし中学受験の時点ではまず、本人がどれだけ自分事になっているかという話もありますし、遺伝だ何だということ以外にも精神的な大人度(幼さ/早熟さ)の影響も大きく、「無理なものは無理」ということが多々あります。ましてや受験には時の運もかなりありますから、どれだけ手を尽くしても思い通りの結果にならないかも知れません。
逆算思考に対して積み上げ思考は、効率や合理性を重視する現代では否定的な文脈で用いられることが多いのですが、上記のような事情を考えると、逆算思考だけでなく積み上げの考え方「も」大事だと私は思っています。すなわち、戦略や計画は逆算思考で立てつつも、「本人なりに」努力を積み上げてご縁があったところに行けばいいというのが、長男の伴走をする前から変わらない私の大方針です。
次回、もう少し補足を書きます。
Mr.Children / 祈り~涙の軌道
メロディも歌詞も美しくて大好きな曲です。
悲しみが寂しさが時々こぼれても 涙の軌道は綺麗な川に変わる
そこに笹舟のような祈りを浮かべればいい