「親が中学受験経験者だと有利か」というテーマで個人の感想を書きたいと思います。

 

 

地方公立育ちの私にとって、自分が経験したことのない中学受験の伴走は終始手探りという感覚でした。しかし仮に中学受験を経験していたとしても、30年以上も経っているとどのみち情報が古過ぎるだろうなとも、途中からは思いました。

 

 

よく言われることですが、中学受験の特に算数では、難問対策を考える塾と入試問題を作る学校のたちごっこの結果として、20年、30年前の最難関校の入試問題が今では標準問題として扱われるほど難易度が上がっています。理科や社会でも、最近はリード文が非常に長くなり、単純な知識だけでは答えられないような論述の問題が増えました。入試問題の質も難易度も、ここ数十年でかなり変化しています。

 

オリンピックの体操が数十年でまるで別競技のようになってしまった(!)ように。

 

一方で、中学受験でなくとも何かしら「本気の受験」(特に大学受験)を経験していると有利な場合がある」だろうとは感じました。受験に対する戦略の練り方や勉強の仕方といった点では共通する経験が生かせるからです。結局のところ、難関中の入試問題は難関国立大の二次試験と似た雰囲気、方向性の出題が多いと最後には思いました。

 

とは言え、わざわざ「場合がある」という書き方をしたのは、やはり当人として経験する受験と親として伴走する中学受験ではだいぶ事情が違うからです。時間がなくなってしまったので、次回にまた続きを書きます。