弟 44 | ネガティブ、アナログ人間 Ⅱ

ネガティブ、アナログ人間 Ⅱ

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東方神起二人が大好きです。
主に妄想小説を書いております。

実際の二人とはなんの関係もありません。

以前のお話はこちらこそです。

http://s.ameblo.jp/chocochipu-0406/



「何があったか、聞いていいか?」

チャンミンが勝手に降りたあと、キャプテンが俺に聞いてきた。

「俺が口挟むのもなんだが、どうもお前達の間の確執を知っておかなければ、この先も何かあったとき対応しきれない。」

「すみません。」

「いや、おまえは悪くない。あいつが怒ってるのは、おまえの親父さんに対してみたいだし。」

「いや、俺がいけないんです。」

「ユノ、すべてを抱え込むといつか爆発するぞ。俺じゃなくてもいいから、少しは回りに吐き出した方がいい。」

「すみません。」

「とにかく、俺もここで降りる。チャンミンのことは任せてくれ。」

「ありがとうございます。あの、、、キャプテン。」

「何だ?」

「そんなに親身になってチャンミンの世話をやいてくれるのは、キャプテンだからですか?」

「う~ん。それもひとつだが、、、。」

キャプテンは少し考えて

「気になるんだよな。きっと初めから。」

そのとき、わずかに嫌な予感がした。

「たぶん、弟ように思うからかな。」

「弟のようにですか?」

「違うな。俺もこんな感情、初めてだからわからない。とにかくほっとけない。
一人で頑張ってる姿を見ていると、無条件に応援したくなる。
あいつが、女だったら、惚れていたかもな。」

嫌な予感は少しばかり的中した。

「キャプテンは、彼女いないんですか?」

「なんだよ、いきなり、唐突だな。」

「いえ、こんな人格者、周りも放っておかないだろうなって。」

「おいおい、どうした?何もでねぇぞ。まあ、おまえの質問に真摯に答えるとしたら、少し前までいたが、今は、フリーだ。」

嫌な予感はさらに大きくなる。

「まさか、本気でチャンミンのこと、、、。」

「ハハハハ。笑わせるな。あいつは男だ。」

「そうですよね。」

少し安心したのも束の間、
「男なんだよな、、、。」
ぼそっと、キャプテンが口にした言葉を聞き逃さなかった。