前回は、「なぜ、芸能人はやせられるのか?」でした。
http://ameblo.jp/pink-diet/entry-10583244891.html
仕事だからモチベーションのレベルがまったく違うということに加えて、やせるということが最大目標ではなくて、通過点にすぎないので、無茶なダイエットであっても続けられたりするのです。
やせることにあまりに執着しすぎると、食べることに執着心が高まってしまって、ダイエットはうまくいかなくなってしまいます。
自分の心が食べることに執着心が高まるようなダイエットになっていないか、見直してみてください。
今回は、「飢餓スイッチとダイエットの関係」です。
一般的に、摂取カロリーを減らすとやせられる、というのは確かなのですが、減らせば減らすほどやせられるのかというと、生き物の体はそんなに単純ではありません。
摂取カロリーを減らすと、その減った分でなんとかやっていけるように、基礎代謝を下げ(体温を下げたり、生命維持に必要のない働きを弱めて)、消費カロリーを減らして対応するのです。
やせようとして、必死に食べる量を減らすと、最初は面白いようにやせられるのですが、だんだんやせにくくなっていってしまいます。
頑張っているのにあまり体重が減らなくなって、イライラしてリバウンドしてしまい、また必死に食べる量を減らすけれど、結局リバウンドというふうに悪循環にはまってしまいます。
恐ろしいことに、食べる量を減らしすぎると、体は飢餓感を感じて、飢餓スイッチが入ってしまい、栄養を必死に蓄えようとするのです
体に入ってくるわずかな栄養分を脂肪として蓄えて、やせないように必死に頑張るのです。
ここで、動物の世界を見てみましょう。
野生動物で無駄に太っているものなどはいませんと言っていますが、脂肪をたくさん蓄えている生き物はいます。
ラクダの大きなこぶは、あれは脂肪のかたまりなのです。
あのこぶの脂肪を分解することで、水分や栄養をまかなうことができるようになっているのです。
なぜ、あのような大きなこぶがあるのかは、わかりますよね。
砂漠という水分や栄養を補給できない厳しい環境で生きられるように、脂肪を背中にたっぷりと蓄えるようになったのです。
飢餓の環境に耐えられるように、体が適応したのです。
飢餓の環境で過ごせば過ごすほど、その環境でも生きられるように、体は脂肪を蓄えようとするということです。
すなわち、無茶な食事制限ダイエットを頑張れば頑張るほど、体は必死に脂肪を蓄えようとしてしまうということです。
だから、飢餓感を感じるような苦しい食事制限ダイエットはやめて欲しいと思っています。
苦しいうえに、太りやすくなってしまうからです。
本当に生き物の体は賢いのです。
クマは冬の間、約3ヶ月間冬眠します。その間、いっさい飲まず食わずなのに、20%くらいしか体重は減らないのです。冬眠前に100キロだったとすると、3ヶ月間何も食べなくても、80キロくらいにしかならないのです。
生き物の体が本気で飢餓に対応しようとすると、これくらいのことは見事に乗り切ってしまいます。
生き物の体が飢餓に耐える能力がすごいという例は、他にもたくさんあるのですが、長くなるのでまたの機会にしたいと思います。
摂取カロリーを減らせば減らすほどやせられる、と頑張りたくなる気持ちはわかりますが、生き物の体はとても賢いのです。飢餓感を感じないように、体が必要としている栄養分はしっかりと摂取するようにしてください。
体が本当に求めている本物の食欲に従って食べることが大切です。
無理やり、やせさせようとするのではなく、体に自分からやせようとしてもらうことが大切です。
まるで、太陽と北風のお話のようですね。
次回は、強引な食事制限ダイエットの怖さについて書いてみたいと思います。
体や心がボロボロになってしまうというようなレベルの話ではありません。
想像以上に怖い話ですよ。
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