「次回からは、もう少し軽い内容で、気軽に書いていきたいと思っています」とか言っていたのに、軽く書けない内容なので、どんどん遅くなってしまいました。


「やしきたかじんさんがハンバーガーを食べない理由」ハンバーガー

今回は特にまとまりの無い内容ですが、お許しを。


歌手のやしきたかじんさんが1月3日に亡くなって、1か月以上が経ちました。

時間とともに悲しみは薄れていくものだと思っていました。

でも、いろいろとテレビ番組を見ていると、その存在の偉大さをあらためてというか、日に日にその偉大さを強く思い知らされるようになってきています。

あまり大げさではなく、日本の言論の自由とか(どんな考えであれ、誰もが思っていることを自由に言い合える雰囲気とか)、日本人のおおらかさとか、そんなレベルの話にも大きく影響する存在だったからです。


たかじんさんの動画で、ダイエットの話とも深く関係してくるものがあったので、以前から紹介したいと思っていました。

その動画は「やしきたかじんがハンバーガーを食べない理由(ワケ)」というものなのですが、とても感動させられて、涙なしには見られません。


「食べ物は単なるものではない、もっとはるかに深い存在なのだ。」

「人間と食べ物の関係は、いろいろな経験、歴史、そういうものをすべて背負っているものなのだ。」

そういうことを思い知らされる内容で、いろいろと考えさせられました。

この動画をずっと前から紹介したいと思いながらも、どういう流れで紹介するのが自然なのかなあと考えているうちに、どんどん後回しになっていきました。

そして、今回になるわけですが、結果的に、「やしきたかじんがハンバーガを食べなかった理由」となってしまいました。


正月明けにニュースでも訃報が大きく取り上げられ、「やしきたかじん」って誰?って思った人も少なくなかったと思います。

ほとんど知らない人なのに、多くの芸能人も号泣で、わけがわからなかったかもしれません。

ちなみに、漢字は家敷隆仁と書いて、やしきた・かじんではないです。

タージンでもないです。

安倍首相もfacebookの記事にたかじんさんの写真を載せて、「本当に悲しい思いです。」とコメントされていました。

そして、ちょうど、今日のニュースで見たのですが、安倍首相は、3月3日のお別れ会の発起人にもなられるそうです。なんとまあ。

とてもやさしそうな写真なので、勝手に借りて載せさせてもらいたいと思います。


やしきたかじん




よく知っている芸能人や有名人が亡くなると、悲しく思うということはたびたびありました。

でも、こんなに泣かされたのは初めてです。


もともと、荒っぽくて言いたい放題の口の悪い人というイメージで、そんなに好きではありませんでした。

でも、男性女性問わず、年配の人たちになぜか異様なほどに人気がありました。

歌も上手い、しゃべりもすごい、でもだからってそこまでカリスマ的な人気があるのは不思議だなあと思っていました。

年々、彼のすごさは理解できるようになってきていたつもりでしたが、この「やしきたかじんがハンバーガーを食べない理由(ワケ)」という動画を見て、自分が知っていたのはほんの断片だったのだと思い知らされました。


この動画は、たかじんさんがまだ元気な頃に見ても泣かされましたが、今見ると、さらに号泣させられてしまいます。

やしきたかじんがハンバーガーを食べないワケ。
http://www.youtube.com/watch?v=oNIIncqBEfo

高校を出てすぐに親から勘当されて、追い詰められた状況の中、それでも歌手になりたいともがいていた頃に出会ったハンバーガー・・・

詳しい背景は、こちらのブログの記事を参考にしてください。(ちなみに、フィレオフィッシュはよく食べていたということです。)

http://ameblo.jp/kirakumiraku/entry-11746072276.html


歌も本当に上手いんです。

感情が高ぶりすぎて歌えなくなるため、コンサートで歌うのを封印して、そして、引退コンサートのラストで歌うと約束していたけれど・・・という曲です。

背景を知ったら、そりゃあ歌えなくても無理はないと思いました。

やしきたかじん・あんた
http://www.youtube.com/watch?v=nZl3QZUkhjM



破天荒かつ破滅的な生き方をする人であって、そんなに長生きはできないと自分でもよく言っていました。

自分の健康を大切にしてくれたら、もっと長生きしてくれただろうにと思うものの、そんなことにこだわらない人だからこれほど魅力のある存在になったのでしょうから、それは言っても仕方のないことでしょう。


伝説的なエピソードもたくさん残しておられます。

苦労に苦労を重ねて、ようやくレコードデビューを果たしたのに、かなり理不尽なクレームで販売禁止に。

歌手なのに、上方お笑い大賞の審査員特別賞を受賞。(お笑い芸人の方たちを差し置いて大賞を受賞したらシャレにならないということで、審査員特別賞にということにしてもらったみたいです。)


豪快そうに見えるけれど、ものすごく繊細な面を持っていて、食事をとっているところを見られるのを極端に恥ずかしがって、人前では食事をとらなかったそうです。

相当親しい人でも、ワインをバカバカ飲みながらつまみを食べるのは見たことがあっても、つまみ以外のふつうの食事をとっているところを見たことはないと。

潔癖症的な面やこうだと決めたら徹底的(あまり融通がきかないというか、こだわりの強い完璧主義者というか)というような性質も強かったそうで、摂食障害で苦しんでいる人と似ている面もあるなあと思ってしまいます。


そして、気の向くままに自由に振る舞っているように見せつつ、実際はものすごい努力家なんですよね。

たくさんのテレビとハードディスクレコーダーを設置していて、全局のテレビ番組を録画して、大量にチェック。 

テレビ番組について語る以上は、それはやっておくのが当然のことと考えていたのでしょう。

誰よりもテレビ番組について詳しい人であったと思います。

関西の視聴率男とよばれるようになったのも、そういうかげの努力が実を結んだ結果なのでしょう。


1月3日に亡くなっていたけれど、「正月のお祝いムードに水を差さないように」ともともと指示があったということで、7日の深夜まで発表を遅らせたということからも、ものすごく繊細な面も持っていて、気づかいの人だということが、うかがえるのではないかと思います。


亡くなってからすでに1カ月以上たつというのに、関西では、先週、月曜日から土曜日まで、毎日追悼番組をやっていました。(笑)

もう、こんなすごい人は現れないんだろうなあと痛感させられています。


あれこれと語ってきましたが、
自分と食べ物の関係というものをいろいろと見直してみてください。

食べ物は単なる食品というものではなく、いろいろな経験や感情を呼び起こす存在であるということです。

やしきたかじんがハンバーガーを食べないワケ。
http://www.youtube.com/watch?v=oNIIncqBEfo



次回は、大切なことをいつも忘れないで思い出すコツ、意識を高いレベルで保ち続けるコツをお伝えしたいと思います。

ダイエットもモチベーションが保てなくて、ついつい楽な方に流されて、ひどくリバウンドしてしまったりするものです。

意識を高いレベルで保つことができたならば、ダイエットもずっと簡単になるし、他の大切なこともどんどんうまく進んでいくようになるでしょう。


そのための使えるノウハウをお伝えします。

宗教の本質(宗教のメリット)とも深く関わるような話になります。

本当は、特別な人たち向けの限定情報(少なくともアメンバー限定記事)にしようと思っていたのですが、更新がすごく遅くなってしまったので、そのお詫びも兼ねてということで。



たかじんさんに関する動画をいろいろと見てみて欲しいと思います。

こんなすごい人がいたんだよ、実はこんなにすごかったんだよっていうのを知ってもらいたいなあと。

「全部見て」ということではないですが、特におすすめのものを紹介してみます。

明石家さんま、やしきたかじんさんとの思い出を語る「あの恩は一生忘れない...」
これって偶然なのかなあ、不思議だなあと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=8KlfLTG8EVo

「さんまのまんま」の出演回もすごく面白かったのですが、残念ながら削除されてしまいました。


たかじん × 鶴瓶 (かなり長いです。)
「俺とお前が組んだら、怖いもんないなあって本当に思う」
「俺とお前が組んでいろんなとこで打って出るっていうのが、俺は本当にやりたいのよ」
鶴瓶さんの気持ちも痛いほど分かります。
実際、もしこの2人が組んでいたら、すごいことになっていただろうと思います。
(43分台のところです。)

最後のたかじんさんの「お前はお前やし、俺は俺やねんから」という言葉がずっしりと響きます。
そんなに器用な人間ではないというところが魅力でもあったのだろうと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=a9fIsT8sbWY


「やしきたかじん」 が語る 「伝説の味の素事件」
http://www.youtube.com/watch?v=X8NdFXK06bg
すごく面白いので、削除される前にどうぞ。

「たかじん 追悼」、「たかじん 死去」などで検索すると、興味深い動画がたくさん見つかるので、ぜひ見てみてください。


ダイエットに関するより詳しい話は、こちらでお伝えしています。
http://www.diet-seminar.com


大変遅くなってすみません。

ここのところ、重要ノウハウ厳選集というものをまとめていました。

該当者の方には、12月8日にメールでお送りしましたので、必ず確認しておいてください。

楽に眠るためのテクニックも強烈におすすめできるものが新たに見つかりましたので、それを紹介しています。

いろいろと試しまくっていて、たまたま気づいたのですが、これは自分でもけっこう驚きです。

こんなのあったんだなあって。

リラックス目的にもかなり使えると思いますので、うまく活用してください。

現在、おすすめの食べ物厳選集を作っていまして、あと1週間くらいは掛かると思いますが、完成したら、またお送りしますので、しばらくお待ちください。



さて、今回は、前回に続き、摂食障害の原因についての内容です。

前回は、「摂食障害の原因と克服方法」でした。
http://ameblo.jp/pink-diet/entry-11691860859.html


摂食障害の原因については、主に下の4つがよく語られています。


・極端なダイエットなど食事面(栄養面)の問題

・幼少期のトラウマなども含む個人の心理面(極端な考え方など)の問題

・人間関係(特に家族関係)の問題

・社会的な価値観(ジェンダー関連、やせ体型の過剰な礼賛などなど)の問題


の4つです。

それぞれ、実際にこういう要因が深く関係しているケースも多いと思います。

いずれにせよ、これらの要因については、たいていの摂食障害の本で詳しく書かれているので、私がここであえて解説する必要もないだろうと思います。

それらの専門家の本を読んでください。


今回、私が触れたいのは、一般的な解説では、なぜか無視されてしまっているもっと恐ろしい要素についてです。

摂食障害に関して解説がなされている厚生労働省のサイトをあらためて見てみましたが、やはりまったくふれられていませんでした。

まったく無視されてはいますが、それは、私が、摂食障害の原因において、とても重要だと考えていることです。


これまで、多くの人の相談を受けてきて、どうしても納得がいかないという思いを抱き続けてきました。

摂食障害に関するたくさんの本を必死に読み漁っても、上のような原因が語られることがほとんどで、あまり目新しい発見も無く、どうしようもないほどに難しいと感じていました。

でも、本当にそれだけの原因で、これほどひどい悪循環にはまって、どうにもならないほど苦しむなんていうふうになるものなのだろうかと。

「痩せていれば痩せているほど素晴らしいなんていう痩せ信仰などおかしい」と頭では確かに分かっているはずのに、そこからどうしても離れられない・・・

これほどおかしいと思いつつ逃れられないなんて、いったいどうなっているのだろうかと・・・

本当に不思議でなりませんでした。


いろいろと調べても分からず、いろいろと考えても分からず、どういう状況なのかいろいろと聞いても分からず、本当に真っ暗闇のようでした。

そこで、摂食障害で苦しんでいる人の状況を冷静にできるだけ客観的にとらえてみようと考えました。

そうしたところ、「あれっ?何かに似ていないか?」と思うようになりました。

「うん、似てる。すごく似てる。というか、そっくりそのものじゃないのか」と。


何に似ているのか?


それは、「洗脳」というものです。

洗脳と言えば、最近では、オセロの中島知子さんの洗脳騒動で、「洗脳」や「マインドコントロール」という言葉がよく聞かれましたね。

洗脳(brainwashing)とマインドコントロール(mind control)は、一応区別されています。

洗脳は、物理的な行為を伴う強引なものであるのに対して、マインドコントロールは強制力をともなわずに、誘導して 自分からそうなるように仕向けるものというふうに区別されています。

まあ、実際は、区別は難しいし、ほとんど同じようなものとして語られることも多いです。


彼女が実際に洗脳されていたのかどうかは分かりませんが、宗教や政治思想関連だけではなく、占いとかカウンセリングといったところからでも、そういう洗脳の被害者になることは十分にありうることなので、気をつけなければいけません。

洗脳というものは、私たちの身の回りに意外なほどあふれているものですからね。


では、カルト宗教などにおいて、洗脳を行うときは、どのような方法がとられると思いますか?

どのようにすれば、より速くより確実に洗脳を完了させられるでしょうか?
という質問と同じかもしれません。

それは、食べさせない、眠らせないようにして、本来の判断力を失わせておいてから、その人が持っているこれまでの価値観が大きな間違いだと気づかせ、何が何か分からなくなったところに、洗脳する側に都合のよい価値観を新たに植えつけていくのです。

逆に、こういうふうに、食事と睡眠を徹底的に制限して(場合によっては排せつ行為までコントロールして)、まともな精神状態を保てないようにしなければ、人は極端な考え方・価値観など受け入れずに、簡単に拒否することができてしまいます。

だから、食事と睡眠を奪い、極限状態に追い込んで、徹底的に本来の判断能力を弱らせるようにしているわけです。

このように、本来持っている健全な判断能力を奪われてしまえば、人間は悲しいかなもろいものなのです。



ここで、何か気づくのではないでしょうか?

摂食障害で苦しんでいる人は、どのような状況になっているでしょうか?

拒食症の人も過食症の人もどちらも、ふつうに食べることができず、ひたすら食事を我慢して、まさに限界を越えるようなところまで我慢しているのではないでしょうか?

そして、場合によっては、理性のレベルではコントロールなどできない過食衝動(生存本能の働きによる)という形で、食べるというよりも強引に食べさせられてとなっています。


さらに、このように食事面で大きな問題をかかえていると、ほぼ例外がないくらい睡眠もうまくとれなくなっていってしまいます。

睡眠がうまくとれていないと、満腹感・満足感も得られにくくなってしまうため、ますます食べることが怖くなっていきます。


このように、食事と睡眠はどちらかがうまくいかなくなると、両方がうまくいかなくなってしまうという性質があるのです。


そして、この食事と睡眠が徹底的に制限された状態で、「太ってしまったら、人として認めてもらえなくなる。」、「徹底的にやせていなければ、自分には生きる価値さえない。」というような極端な考え方を強烈に思い続けていたら、いったいどうなるでしょうか?


これは、まさに洗脳ではないでしょうか?

それも何年、何十年もまったく逃げ場のない恐ろしい拷問を続けられながらの、徹底的な洗脳なのではないでしょうか?

摂食障害には洗脳というものが大きく関わってきていると考えると、いろいろとつじつまが合うと感じました。

たとえば、「とにかく徹底的に痩せていなければいけない」というような極端な価値観を同じように持っていても、それほど問題にならない人もいれば、恐ろしい悪循環のわなにはまってひどく苦しんでいる人もいるわけです。

これほど極端な差ができるのが上であげた4つの原因だけでは納得できなかったのですが、洗脳という要素が関わっているのであれば、このような極端なまでの大きな差ができるのもむしろ当然だろうと感じるようになりました。

弱ったところに極端な価値観、さらに弱っていき、そこにまた極端な価値観と延々とループしていきます。

しかも、ガラスの10代と言われるように、実にもろい価値観の10代とかからずっとですよ。

こんな恐ろしい洗脳行為を続けていて、何も問題が起きないなんて、とても思えません。


摂食障害という問題には、どうやら洗脳ということが関わっているみたいだということは、ある程度納得してもらえたでしょうか?


では、なぜ、摂食障害について語られている本をたくさん読んでも、この恐ろしい洗脳ということについて、語られてはいないのでしょうか?

いや、「マスメディアがやせていなければいけないというような価値観を植え付けてくる」とか、社会的な洗脳についてはたくさんの本で語られていますね。

そういった価値観に関する社会的な洗脳ではなく、強制的な行為のともなう brainwashing的な洗脳についてです。

恐ろしい拷問のように、食事と睡眠を奪って極限状態に追い込んで、極端な価値観を植えつけていくという行為を、毎日朝から晩までひたすら続けているということは、洗脳以外の何ものでもないのではということについてです。



気づいているのか、それとも気づいていないのかは分かりませんが、これらの重要なことが無視されているのは、いったいなぜなのでしょうか?

これには、はっきりと理由があると考えています。

あなたは、スタンフォード監獄実験という言葉を聞いたことがありますか?

ドイツ映画の「es(エス)」、アメリカハリウッド映画の「エクスペリメント」など、たびたび映画化もされている有名な心理実験です。

1971年にスタンフォード大学でおこなわれた実験で、アルバイトで応募してきた大学生たちをコイントスによって看守と囚人に分けて、それぞれどのように変化していくかを調べたものです。

実験が始まると、看守役たちは、囚人役たちに虐待行為をおこなうなど、どんどん暴力行為がエスカレートしていきました。

あまりにもエスカレートしていく虐待行為に、囚人役たちは精神的に追い詰められていき、実験は2週間の予定だったのですが、1週間も持たずに終了となりました。

その後、10年間にわたって、被験者たちの心理カウンセリングが必要なほど、実験の影響は深刻なものでした。

そして、これ以降、こういった実験を行うことは厳しく禁止されるようになりました。

もともと、この実験は米海軍が海兵隊刑務所での相次ぐ虐待行為などの問題を解決するために依頼した実験で、ミルグラム実験、別名アイヒマン実験(権威者に命令されると、どこまで強い電圧で罰を与えていくかを調べた実験です。)を参考にして行われました。


これらの実験からも分かるように、人間は、役割を与えられて、圧倒的に強い権力を持つと、ブレーキがかからず、どんどんエスカレートしていってしまうという性質があるということです。

さらに言うと、人間は、役割を与えられたり、命令を下されたりすると、動物よりもはるかに残虐なことを平然とおこなってしまう存在であるということです。

これは、タブー中のタブーなのです。

なぜ、タブーなのでしょうか?

科学は、真実を追い求めていくものだと一般的に思われていますが、実は必ずしもそうではありません。

「科学は、人間が神聖で崇高な存在であるということを証明するためのもの」であって、そうではないということを示すようなものはタブー以外の何ものでもないのです。

だから、そのようなものは現実にはあったとしても無いことにしなければいけないということです。

表向きは誰も研究することは許されませんということです。

そして、洗脳ということについても、人間のもろさ、危険さを示すものであり、タブーに近いものであって(どちらかというとオカルト的なあつかい)、科学や医学の分野ではあまり積極的に研究されることはありません。


この洗脳について本格的に研究しているのは、軍事関係(主に捕虜の洗脳やスパイ活動などのため)やカルト宗教関係くらいでしょう。

このように、真っ当とされる科学や医学において、洗脳というものが重視されることはないのです。

だから、科学や医学が進んでいるはずの欧米諸国においても、摂食障害などに関する研究情報はあまり進んでいかないのです。


摂食障害の問題が、洗脳というタブーと関わっていたなんて、やっかいなものですよね。

でも、ある程度方向性は見えてきたと思いませんか?

今回、ここではまだ克服方法(脱洗脳の具体的な方法論など)までは語れませんが、悪循環の泥沼にはまってしまうのも無理はなかったのだということを少しは納得してもらえたのではないかと思います。

まずは、摂食障害の問題にはどうやら洗脳という要素が深く関係していたみたいだよということを知ってもらいたいです。

具体的には、食事と睡眠を極限まで制限していくと、人間は洗脳を受けやすい状態になり、「太ってしまったら、人として認めてもらえなくなる。」、「徹底的にやせていなければ、自分には生きる価値さえない。」、「また過食してしまった、自分はなんてダメな人間なんだ」などの極端な価値観を受け入れてしまい、ますます極端な状態におちいってしまうということです。

そして、摂食障害で苦しんでいる人は、自分自身の行為を少しだけ客観的にとらえてみるようにしてみて欲しいと思っています。


それから、タブーだらけなので、あまり現状の科学や医学に期待できないと説明しましたが、実際には可能性を秘めている分野があります。

今後、脳画像診断など客観的な事実を元にした研究が進んでいけば、人間はこうであって欲しいというような観念論を突き破って、状況を大きく変えてくれる可能性があると期待しています。

客観的なデータで語られるようになっていけば、タブーとかなんとか、言っていられなくなって、科学や医学は大きく進歩していくかもしれません。


洗脳について、まだまだ語りたいことがたくさんあったのですが、あまり長くなってしまうと、何が言いたいのかぼやけてしまうので、またの機会にしたいと思います。

ただ、タブーの話にふれることも多くなってしまい、表では語りにくいこともたくさんあるので、もっと深い内容を知りたい方は、こちら に登録しておいてください。

http://www.diet-seminar.com

次回からは、もう少し軽い内容で、気軽に書いていきたいと思っています。


遅くなってしまいました。

ようやく摂食障害についての話です。

とても難しい話なので、先延ばしになってしまったということに加えて、なんとか完成させたいと思っていたものがあったので、そちらに取り組んでいました。

その完成させたいと思っていたものは、かなりきれいにまとまってきてくれました。

しかも、すごく覚えやすくできました。

長い年月を掛けてやってきたことがここまでまとめられるようになるとは、自分でも思っていませんでした。

これがもうあと数日くらいで完成すると思うので、該当者の方たちにはプレゼントしたいと思っています。

楽しみにしておいてくださいね。

詳しくはメールでも報告いたします。



それでは、摂食障害について、「摂食障害の原因と克服方法について」です。


「ダイエットについて、けっこう分かるようになってきたな」と思えるようになった6年くらい前から、メルマガを始めました。

そうしたところ、「摂食障害で苦しんでいて、空腹感や満腹感が分かりません。どうすればいいでしょうか?」という質問をたくさん受けるようになりました。

「え?空腹感が分からない?」

「いったいどんな感じだというんだろう?」

摂食障害に関する本もすでにある程度は読んでいたものの、当時は、これほど難しいものとは思っていませんでした。

それから、摂食障害に関する本も必死で読むようになったものの、やっぱり分からないことだらけ・・・

「うーん、読めば読むほど、いろんな情報があって、混乱してわけがわからなくなってくる。」

それからも、「空腹感はまったく無いけれど、ずっと食べないでいると、猛烈に食べたくなって、止まらなくなってしまいます。」、「過食症で困っています。過食衝動を止める方法を教えてください。」等々、摂食障害関連の質問をたくさん受けてきました。

そこで、むしろ、こっちが教えて欲しいと思って、いろいろと情報交換をさせてもらうようになりました。

分かることは教えられるけれど、空腹感がまったく分からないとか、苦しいという感覚自体をあまり感じなくなっているとか、実感として理解できないレベルの話なので、いろいろと教えてくださいと頼んできました。


それで、本を読んで学んできたことと、実感レベルの話でいろいろと教えてもらってきたことを合わせて、知識としては、それなりに分かるようになってきたかなと感じるようになりました。

それでも、「ずっと空腹感が無いまま」という感覚がやっぱり実感として分からないから、知識レベルの話になってしまうなあと思っていました。

そんなところに、思わぬ学びがもたらされました。

今年の7月の前半に、ウイルス性か細菌性か分かりませんが、急性の胃腸炎になって、苦しくて食欲がまったく無いという状態になりました。

食べたら元気になれるかもと思って無理矢理食べても、吐いてしまう。

水とポカリスウェットだけはなんとか飲むことができました。

結局、ほぼ丸1週間、まったく空腹感も無くて、何も食べないままで過ごしました。

「これが、空腹感がまったく無いという感覚なのか」とようやく実感として理解できるようになりました。

子供の頃とかにはたびたびあったのだろうと思いますが、ダイエット問題や空腹感について真剣に意識するようになってからは初めてのことでした。

2,3日でも空腹感を我慢して耐えていたら、本当に空腹感は簡単に消失してしまうものなんだなあということを痛感させられました。

だから、こんなに「空腹感がありません」という相談がたくさん寄せられるんだなあと。

「こうなったら、体の声を聞くもへったくれもないよなあ。何にも頼れないから、大変なのは当然だなあ」と。


丸1週間食べずにすごしたときは、その後もずっと食べずに過ごすことが余裕でできそうな感じでした。

これでは食べないでもなんともないと感じてしまうだろうし、食べるべき理由も見つからなかったりするかもしれないので、怖いと思いました。

「空腹感が無い、食欲も無い」という状況で、「これは本当に元に戻るのか?」とちょっと不安でしたが、少しずつ食べるようにしていったところ、ちゃんと食欲と空腹感も戻ってきてくれました。

ただ、食べ始めて2,3日は、空腹感や満腹感の感覚がいつもと違っていて、うまく感じられなくて、「ああ、こんな感じだから、怖くて食べられない、食べない方が安心」となってしまうのだろうなあと思いました。

この経験によって、食欲、空腹感、満腹感はうまく育てていくべきものなのだということが実感としてよく分かるようになりました。


極端な炭水化物抜きダイエット(リセットダイエット、糖質制限ダイエット)や断食などをして、しばらく苦しいのを耐えていると、空腹感の喪失という状態になって、何も食べなくてもなんともないという状態に意外と簡単になれます。

そして、自分の本能的な欲求をコントロールできているという全能感も得られて、ダイエットハイの状態となるのです。

でも、やっぱりこれは極端な状態であって、かなり危険なものだと思います。

こういう状態を長く続けていると、空腹感や満腹感がうまく感じ取れなくなっていくので、ますますふつうに食べるのが怖いとなってしまいかねないからです。


こういった極端な状態(極端な食事制限ダイエットだけではなく、体調不良なども)を経て、ふつうに食べることができなくなる摂食障害におちいってしまう人が本当にたくさんいます。

摂食障害の問題は、一般的に次のように言われています。
「摂食障害において、ダイエットは、単なるきっかけにすぎず、それ以前から心の問題などをかかえているケースが多い。」と。

実際、そういうケースもとても多いです。

もともと心の苦しさがあって、ダイエットで体重を減らすことができているとき、達成感や充実感によって心の苦しさから逃れられるように感じて、どんどんのめり込んでいき、心と体の状態がとても悪くなってしまうのです。


一方で、心理面では特に問題を感じていなかったけれど、極端なダイエットなどをきっかけとして、摂食障害となってしまい、心理面などにも大きな問題をかかえるようになってしまったという人もたくさんいます。


心理面の問題が原因なのでしょうか、それとも食事の面の問題が原因なのでしょうか?

原因が分かれば、摂食障害の克服方法も見えてくるでしょうから、とても重要な問題です。


摂食障害の原因について、たくさん本を読んでも、読めば読むほど難しく感じるというような、そんな気がしていました。

摂食障害の原因に関して、大きく分けると4つの原因があると考えられることが多いです。

個人の性格的・心理的な問題

家族関係(特に母親との関係)の問題

社会の問題(価値観、体型の押し付け感、ジェンダーの役割押し付けや息苦しさなど)

過度なダイエットなど食事の問題

の4つです。

個人の性格的・心理的な問題とは、0か100かという極端な考え方をしてしまう、ちょっとしたことでもネガティブにとらえすぎてしまう、自分には価値がないように感じてしまう、などなどです。


それぞれ思い当たる要素があったりするかもしれません。


摂食障害関連の本をたくさん読めば読むほど、混乱していく可能性が高くて、とてもやっかいなのですが、そんなふうに混乱しやすくなる理由も知っておいて欲しいと思います。

著者が、「摂食障害は自分の専門分野の問題である」ということを強く主張したがるため、それぞれの著者の立場によって、言っていることが大きく変わってしまうという問題があるのです。

精神病理学の専門家は精神・心理面の影響の大きさを過大評価したがります。

家族療法の専門家は家族関係の影響の大きさを過大評価したがります。

社会学やフェミニズム学の研究者はそれぞれの社会問題を過大評価したがります。

このように、「摂食障害は自分の専門分野の問題である」ということを過剰に主張したがる傾向が非常に強いので、くれぐれも気をつけてください。

それらを真に受けすぎると、余計に問題が深刻になっていくと思われてなりません。

実際のところ、流行があって、時代によって主流の説がかなり変化してきました。

その説によって、自分が楽になったり、人間関係が良くなったりするようならば、その説を採用すればよいし、逆にマイナスに作用するようならば、そんな説はまったく無視すればよいのです。

いずれも単なる説にすぎないのですから。


摂食障害の本を読むことはとても勉強になりますが、読めば読むほど混乱して、逆にわなにはまりかねないので、内容次第では、無視するようにしてくださいね。


うつ病の問題なども深く関わってきたりして、簡単に解説できるような話ではないので、ここでは結論は避けますが、回復できた人たちの共通点などを探っていくと、かなり傾向は見えてきていると言えます。

少なくとも、単なる甘えの問題ではないことは確かでしょう。

特に、割合的には少ない摂食障害で苦しんでいる男性の特徴を見ると、かなりはっきりとした傾向が浮かんできます。

自分を追い込む傾向が強くて、いい意味でも悪い意味でも頑張りすぎる人でなければ、摂食障害にまで至れないということが分かります。

極端に自分を追い込んで、体の問題と心の問題の両方をかかえることになってしまうのです。

そして、そんな自分を情けないとさらに責めて、ますます追い込んでいってしまいます。



そんな摂食障害で苦しんでいる人たちからの相談を受けてきて、この点は、本当に例外なく共通していると感じていたことがあります。

それはいったいどういう要素だと思いますか?


答えは、「自信が無い。」、そして、そんなマイナス思考の自分を情けなく思って、ひたすら責めているということです。

まあ、食事量などをコントロールしたい思いがすごく強いのに、それが全然できないとなれば、自信を失うのも無理はないと思うのですが。

でも、マイナス思考でネガティブな自分はとにかくダメ、プラス思考でポジティブにならなければいけないのに・・・と

「うーーん」と思ってしまいます。


一般的に大切と言われていることですが、摂食障害から立ち直りたいならば特に大切と言われていることがあります。

それは

・自信を持つことが大切だ。

・自尊心を高めることが大切だ。

・ネガティブなマイナス思考から抜け出して、ポジティブなプラス思考ができるようになりましょう。

・ありのままの自分を受け入れられるようになりましょう。

などなどです。

心理関係の本や、自己啓発書などで、絶対的な真理のように言われているので、あなたもよく見かけると思います。


でも、どう思いますか?

自信を持ちましょう。

自尊心を高めましょう。

ありのままの自分を受け入れられるようになりましょう。

結論としては、間違ってはいないとは思うものの、そんなこと単純にすすめていい話なのかと思ってしまいます。


そういった本を読んでいても、「あれ?」と思うことが頻繁にあります。

「自分をちょっとでもよく見せようと無理を重ねてしまうのは、ありのままの自分を受け入れられていないということです。ありのままの自分を受け入れられるようになるためには、まず自信を持てるようになることが大切なのです。」

え?

そもそも自信を持てていたら、自分をちょっとでもよく見せようと無理をしたりなんてしないのでは?

なんだか堂々巡りだなあ、結局どうすればいいのかさっぱり分からないとなってしまいます。


良い悪いなどを単純に決め付ける心の癖に気づいて、それをうまく修正していけるようになりましょうという認知行動療法などは、うまく合えば非常にすぐれた心理療法だと思います。

でも、「努力をして、もっとポジティブになって、自信を持てるようになろう。自尊心を高めよう。」というふうに頑張ってみたら、どうなるでしょうか?

真剣に考えてみたら、だいたい予想はつくと思います。

「なんとかプラス思考を心がけて、もっとポジティブになって、自信を持てるようになろう。自尊心も高めよう。」

「でも、やっぱり自分のマイナス点にばかり目がいってしまって、自信を持てない自分が情けなく感じてしまう。こんなマイナス思考ばかりしてしまう自分はだめだ・・・」

こんなふうになってしまう可能性が高いのではないでしょうか。



だから、「努力をして、自信を持てるようになりましょう、自尊心を高めましょう。」というふうに、無理に頑張って変えていこうとする方向性はあまり望ましくないと思っています。

頑張るのではなく、それらの性質など、知識を得ることの方がずっと大切だと考えています。

そんなわけで、自信うんぬんなど、これらの要素は、実際に非常に重要だと思っているので、「ポジティブシンキングの真実」というレポートを作ったのです。

摂食障害で苦しんでいる人は、本当に例外がないくらい、自信が無くて・・・、ポジティブ・プラス思考、ネガティブ・マイナス思考うんぬんでいろいろと悩みをかかえているので、この点をなんとかしたいと考えていたからです。

結局、50ページ近い長いレポートになってしまったのですが、これらの自信がどうこうということについて詳しく語りました。

持っている方は、そちらを読んでくださいね。

ちなみに、昔、ここでも紹介したレポートです。
http://ameblo.jp/pink-diet/entry-11554368751.html

http://ameblo.jp/pink-diet/entry-11561901982.html
(メルマガのバックナンバーは通常は非表示にしていますが、11月14日から16日までは表示するように戻しておきます。)



そして、自信がどうこう、自尊心がどうこうといった話も大切だとは思うのですが、そもそも論の方がはるかに重要だと考えています。

なぜ、そんなふうになってしまっているのかについてです。

自信がどうこう、自尊心がどうこうといった話以前に、そもそも私たちがどういう環境を生きているのかということを知っておく必要があると強く思っています。

摂食障害とも思いっきり関係が深いことです。

そういうことを知らない人があまりにも多すぎるというか、ふつうは知らないというか、気づかないのでしょうね。


ジェンダーがどうとか、母親との親子関係がどうとか、体型の押し付けがどうとか、正直言って、そんなことよりもはるかに重要だと思っていることがあるということです。

そして、それらはとてつもなく恐ろしいことでもあります。

実に根本的なことなのに、学校でも決して教えてもらえませんし、本などでも書かれているのを見たことはほとんど記憶にありません。そして、テレビで教えてくれることもありえません。

残念ながら、ここでは、軽々しく語れません。

いろいろと差し障りがありすぎるからです。

この話を聞いた人は、「言われてみると、その通り過ぎて怖いですね。考えたこともありませんでした。」、「おぉー!これは表で語るのには無理がありますね。」というふうに納得してくれます。

実際、あまりしたい話ではありません。

でも、摂食障害で苦しんでいる人ならば、知らないというのはとても悲しいことだと思います。


世の中において、表で語られる話は、どうしてもあたりさわりのない話ばかりになってしまいます。


ここ最近の食品関連の誤表示問題、もしくは偽装問題にしても、あなたはどう思われましたか?

私は、最初から、なんだかなあと思って、実にむなしい気分でした。

誤表示だの偽装だのではなく、表に出てくる情報なんて、100のうちの1もないにもかかわらず、表に出てきている情報だけで、ああだこうだと表面的に語られているのを見て、むなしくなってしまっていたのでした。

まあ、表でできる話なんて、そんなもんなんでしょうけどね。

というわけで、ここではあまり突っ込んだ話はできないのですが、こちらではもっと具体的な話もしています。
http://www.diet-seminar.com

とても重要なそもそも論とは具体的にどういうことかが知りたい方は、こちら でどうぞ。

根本的で非常に重要なことなのだけれど、それゆえ表では実に語りにくい内容です。

そして、それらを知らずに、摂食障害の原因や克服方法を探ろうとするのは、あまり賢いことではないと思っています。


次回は、摂食障害に関して、私は非常に重要だと考えていることなのですが、なぜかまったくといっていいほど重要視されていない点についてです。

無視されすぎていて、実に不思議だと思っていることです。

理性ではおかしいと思いながらも、抜け出せない理由について、具体的にイメージがしやすくなると思います。

これは、ぜひとも知っておいて欲しいことです。