前回まで、油と化学調味料について書いてきました。

今回は砂糖についてです。

砂糖は、恐ろしい中毒性があって、特に白砂糖は恐ろしい毒だと言われることが少なくありません。

体に悪い点があるのも事実ですが、実際のところ、どれくらい問題があるのか、よくわかっていません。

詳しいことはよくわかっていないにしても、あまりたくさん摂取するのがよくないのは、確かです。

そんなわけで、砂糖はなるべく摂取しないようにしようと意識している人もかなり多いでしょう。


しかし、なるべく砂糖を摂取していないつもりでも、実は砂糖まみれの食品をたくさん食べていることに気づいていないだけなのです。


ちょっと言い過ぎかもしれませんが、ほとんどすべての加工食品に、砂糖が加えられています。


砂糖(砂糖でなくても、何らかの糖分)を加えることによって、味に広がりが出て、味をのどの奥、より深い部分に届けることができるようになるからです。

砂糖が加わるだけで、おいしさが格段に上がるように感じるからです。


「これまで意識していなかったけれど、もしかしたらすごく甘いのかもしれない」と意識しながら、なにか加工食品を食べてみてください。

たとえばチャーハンとかカップ焼きそばとかを甘さにこだわって食べてみると、その甘さに気づくでしょう。

現代の食品は、ひたすら甘くなっているのです。

ものすごく甘くておいしくなっているのに、それを当たり前のことだと思ってしまい、ほとんど気づかないままになっているのです。

それが一番の問題だと思っています。

あらゆる加工食品を食べるときに、「甘い、砂糖最高」と思いながら、甘さをしっかりと感じるようにして、食べるようにしてください。


お寿司やカレー、焼肉のたれなども、油の魅力に加えて、砂糖が入っていることによって、劇的に魅力が増しているのです。

砂糖が一切使われていないご飯(しゃり)で、お寿司を作ったら、魅力は激減してしまいます。


油と化学調味料と砂糖、あと香料(エキス)、これらが使われていると、ものすごくおいしいと感じて、脳は激しく興奮させられます。

それを本物の空腹感だと思ってしまったら、大変なことになってしまうのも当然です。

甘さの魅力、砂糖の魅力にだまされないようにしてください。

砂糖中毒の話をここから書いていきたいのですが、長くなるので、次回にさせてください。
今度こそ早めに書きますので。