前回のアメンバー限定記事で紹介した方法は、これは珍しく「頑張る」ようにしてくださいね。
こつこつと続けたら、きっと変化に気づくようになると思いますので。


これまで、油・砂糖・化学調味料によって食べ物の魅力が極端に高くなっていて、食べ過ぎてしまう大きな原因となっているということを伝えてきました。

単独では、それら3つほどの魅力はないけれど、食べ物の魅力を高めるのに重要な働きをしているものに「塩」があります。

塩は、「油・砂糖・化学調味料」などとセットになって、食べ物の魅力をさらに高めているのです。

たとえば、砂糖だけだと、単純に甘いと感じて、いかにも砂糖の甘さだなあと感じるのですが、いっしょに塩が入っていると、より甘さを強く感じられるうえに、味に深みが出て、「砂糖の単純な甘さ」というふうには感じなくなるのです。

そのため、塩がたくさん入っていると、たとえ砂糖がたくさん入っていても、「砂糖の単純な甘さ」を感じないので、砂糖がたくさん入っていることに気づきにくくなってしまいます。
これもとても怖いことです。

スナック菓子や加工食品(たとえばカレーとかチャーハンとかスパゲティソースなど無数)などはまさにその典型です。


このように、加工食品にとって欠かせない塩ですが、とり過ぎると高血圧の問題など、健康によくありません。

そのため、塩分の摂取量は1日に10g以下にしましょうとされています。

ここで、ぜひとも知っておいて欲しい重要なことがあります。

それは、「ナトリウム量」と「塩分量」の関係についてです。

カップラーメンなど、インスタント食品の表示を見ると、「ナトリウム量」と表示されているのが目に入るはずです。

ナトリウム量:3.0g というふうに書かれています。

カップラーメンを食べて、塩の摂取量が3gぐらいなら、まあそんなに問題がなさそうだなあと感じると思いますにひひ

ところが、ここに大きな問題があるのです叫び

実は、「ナトリウム量」=「塩分量」ではないのです。

塩は、正確には塩化ナトリウムといって、化学式はNaClで、ナトリウム(Na)と塩素(Cl)が合わさってできています。

原子の重さをあらわす原子量は、ナトリウムが23で、塩素が35.5です。
そのため、もしナトリウム量が23グラムだとしたら、NaClの量は23+35.5=58.5となるので、塩分量は全体で58.5グラムということになります。


塩分量をナトリウム量で割ると、2.54となります。

58.5÷23=2.54

すなわち、塩分の量は、ナトリウム量の数値を2.54倍したものなのです。

難しいことは抜きにして、塩の量は、ナトリウムの数字の2.5倍だとおぼえておいてください。ビックリマーク


だから、カップラーメンにナトリウム量が3.0gと書いてあったら、実はそのカップラーメンの塩分相当量は7.5gだということなのです。


ナトリウム量を見て、「塩分の量が意外と低いなあ」と感じていたかもしれませんが、実は2.5倍しないといけなかったのです。

消費者アンケートでも、ナトリウム量を塩分量だと思っていた人が、50%以上もいたということなので、けっこう勘違いしている人が多いだろうと思います。

ナトリウム量だけで表記されていることが多いので、この表記方法にはくれぐれも気をつけてくださいね。

やっぱり、実際の塩分量の数字よりもナトリウム量の表示にしたほうが、塩分の量を少ないと思ってもらえるので、そのほうが都合がよいことも多いということなのでしょう。

ナトリウム量と書いてあったら、塩の量はその2.5倍です。

知らないと本当に怖いですよ。



次回も塩の話の続きです。
加工食品で当たり前のように使われている塩をたくさんとっていると、意外なことで、ダイエットにおける問題が生じているということをお伝えしたいと思います。

あなたがダイエットでたびたび感じていた問題が、実は塩と関係が深かったかもというお話です。

気づいていないと、けっこう怖い話です。

でも、ちょっと気をつけるだけで、かなり変わると思います。