今回は、食欲と音(聴覚)の関係についてです。

おなかがすいているのかどうか、おなかがいっぱいかどうか、体の声を聞きましょうとよく言われます。

体は声を発するのでしょうか?


実際には、声や音で伝えてくるわけではないです。

伝えてくる信号は、あくまで感覚です。

おなかがすいて苦しいとか、おなかいっぱいでもう食べたくないとか、体の感覚で伝えてきます。

でも、うるさかったり、興奮した状態だと、その体の感覚をうまく感じ取れないのです。

静かな状態で、落ち着いた状態であるときには、その感覚を感じ取ることができます。

だから、体の声というふうに表現するのは、とても理にかなっていると思います。


ここ数年、餃子の王将がとても話題になりましたが、10年程前には、倒産寸前に追い込まれたことがあります。

コスト削減のため、セントラルキッチン形式で、一般的なファミリーレストラン風の店にしました。
しかし、王将の魅力が失われて、ますますお客さんが離れていってしまいました。

餃子の王将の長所であった活気のある雰囲気を取り戻そうということで、注文を大きな声で伝え合い、厨房で料理しているところが見えるようにして、騒がしい雰囲気の店に戻しました。

そして、活気のある状態を取り戻して、客数が大幅に増えたのでした。


大きな音で騒がしい雰囲気というのは、食欲を増進させるのです。

大きな音だと、脳が興奮状態になるため、満腹感のか弱い信号はかき消されるうえに、にせものの空腹感も刺激されて、わけがわからない状態になってしまい、食欲が増大してしまいやすいのです。


だから、電車のガード下のうるさい環境というのは、飲食店には意外と好立地だったりするのです。

静かな店は食欲が無駄に刺激されることがないので、お店の側としては、あまり望ましくはありません。

飲み屋さんはガード下というのは、とても理にかなっているのです。



BGMもそれぞれのお店で目的に合っていることがわかると思います。

高級なレストランは、ゆったりと落ち着いた雰囲気を出すために、クラシック音楽などのゆっくりした音楽が流れていたりします。

もしも、たくさん食べて欲しいならば、活気のあるような曲が向いているのがわかるでしょう。


パチンコ屋さんは、科学的だなあといつも思います。

興奮する赤色系や光の点滅、そして軍艦マーチに象徴される心拍数が上がるBGM。

ものすごく合理的に人の状態がコントロールされています。


これらのことから、ダイエットを意識している人ならば、どうすればよいかは、わかりますよね。

なるべく静かな環境に身をおきましょう。

特に食べるときはそうです。

食べるときは、できればテレビを消して、消せないならば小さな音にして、なるべく静かな環境で、ゆっくりと食べるようにしてください。

会話を楽しむというのは、とてもよいですが、ガチャガチャとうるさすぎる環境は、食べ過ぎになりやすいです。

体の声が聞こえなくなりますからね。


ゆったりするようなBGMを流すのもよいと思います。



でも、家族で食べるときに、テレビの音が大きくて、どう頑張っても静かな環境を作れないという相談をたくさん受けました。

そこで、耳栓をするというのも対応策としてよいですとおすすめしました。

実際に耳栓をして食べたところ、いつもと違って、自分が食べているという実感が強く感じられて、体の感覚がより強く感じられるようになったという人も多くいました。
静かになることで、体の声が聞こえやすくなったのだと思いました。

片耳にするだけでも、効果を感じたという感想もけっこうありました。


「耳栓ダイエット」なんていうふうに、言えるのではないかと思います。

耳栓ダイエットのグルっぽというのを作ったのですが、ほったらかしにして、すいませんです。
http://group.ameba.jp/group/3YLo1EGUMKNx/

ほとんど忘れてしまっていて・・・

また、書きたいと思っています。



今回は、食欲と音(聴覚)の関係についてでした。

静かな環境で、落ち着いた状態でないと、体の声を聞き取ることはできません。

これまで、体の声が聞こえなくて困っていたならば、体の声が聞き取れるような状態だったかどうかを確認してみてください。