今回は、おすすめの心療内科、精神科医をお伝えしたいと思います。ビックリマーク

以前から、「おすすめの精神科医はいないでしょうか?」と数え切れないほどたずねられてきました。

そのたびに「残念ながら、現状では厳しいです。」と答えてきて、こちらも悲しい思いをしてきました。

たくさんの病院巡りをしては、無力感にさいなまれるという経験をしてきた人に、希望の無い言葉を返さなければいけないのですから。

いろいろな心療内科や精神科を受診しても、話を聞いてもらって、薬が出されるだけで、ちっともよくならないし、原因もさっぱりわからない。

それどころか、摂食障害の人などは、「努力が足りない、わがままだ、甘えだ」などなど、傷つく言葉を投げかけられて、余計に状態が悪くなったりしてしまう。

そういった話を聞くたびに、悲しい思いになるばかりでした。

もう、医者には期待できないと割り切っている人も多いくらい、精神面に関する問題、特に摂食障害などは、今の医学ではあまり力になれないという現実があります。

「それでも、医学の力でもうちょっと何とかならないものなのか」といら立ちを感じずにはいられませんでした。

しかし、「心と脳に関する問題はものすごく難しい」ということは動かしようの無い事実。

そして、特に摂食障害に関する問題について、学べば学ぶほど、その難しさに驚かされるようになっていきました。

これでは、的外れな診療だったとしても仕方の無い面も多くて、あまり責められないなあと思うようになりました。


現状の医学や科学のレベルでは、摂食障害など特に難しい問題に関しては、あまり力になれないというのは、受け入れるしかないだろう。

でも、今後には期待できるのだろうか?

そう考えると、現状には納得しつつも、やっぱりこのままではまずいと思わざるを得ませんでした。

特に、医師の目新しい雑多な情報に対する無関心さにはいら立ちを強く感じました。

たとえば、次のような経験をしました。

私の開発した青色ダイエットめがねが、「うつ病ドリル」といううつ病情報を発信する有力サイトにおいて、うつ病で苦しんでいる人たちに使ってもらって、アンケートをとったところ、意外なほど好評で、これはけっこう面白い効果が期待できるのではとなりました。

そこで、「無料で送るので、ちょっと試してみてもらえませんか」とたくさんの医師にコンタクトをとろうとしました。

ところが、まったく無視されるだけで、何の反応も無いまま。

たしかに、すごく忙しいだろうし、こんな1,890円なんかで売っているわけのわからないおもちゃみたいなものが効果があったところで、経済的にはメリットにもならないだろうし、無視したくなるのは当然なのだろうとは思いました。

ただ、もしかしたら患者の利益になるかもしれないものを、ややこしい話は一切無視という姿勢には、むなしさをおぼえました。

この青色めがねはつまらないものかもしれないけれど、新しい可能性にまったく興味も示さないような姿勢ならば、大きな変化も無く、将来的にもあまり期待はできないだろうと思いました。

こんなもんなんだなとむなしさを感じました。

これほど患者の方を向いていない医師たちには期待する方が間違っているのだろうな。

やっぱり自分が本気で取り組むほうがはるかに可能性があるということなのだろうとあらためて使命感を強くおぼえたのでした。


そんなふうに医師の姿勢に残念な思いを感じるようになって何年かすぎ、アメブロで記事を書き始めてすぐの頃(2010年の前半です)、ある精神科医の方が、私のブログのダイエット情報に関する記事に関心を持ってくれました。

その精神科医とは、高 卓士(こう たくさ)氏です。

そして、「耳栓ダイエット」というへんてこりんなグルっぽも作ったのですが、そこにも入ってくれて、不思議なほど情報への意識が高い方で、驚いたのでした。

(グルっぽは全然更新できなくてすいません。いつか、みんなが忘れた頃に、ちょろちょろ書いてみたいと思っています。)

たいていの医師は、医学雑誌をはじめとした業界内の情報収集には熱心だと思うのですが、外野の雑多な情報にはあまり関心を示さないことが多いものです。

まあ、実際、そういった外野の情報ははずれが大半になるので、そういう姿勢でもそんなに間違いはないのだろうと思います。

そんななか、面白そうな情報には、部内部外関係なく、関心を持つ姿勢で、不思議なほど情報への意識が高いので、本当に特別な人だなと驚いたのでした。

それから、いろいろと情報交換をさせてもらうようになって、やっぱり特別な存在なのは、理由があったのだと思うようになりました。

「ほぼ問診だけですまし、あとは薬を出すだけという100年以上昔とほとんど変わらないことをしている旧態依然とした科」と精神科が揶揄されている状況を何とかして変えたいという強い思いを持っている方だったのです。

具体的には、最先端の脳科学の知見を精神医療に取り入れて、より客観性を持った、精度の高い診療治療をしたいという思いを持って、精神科医療に革新をもたらしたいと考えておられたのです。

道理で、現状への問題意識が強くて、情報への感度が極端に高いわけだと納得するとともに、ぜひとも実現させて欲しいと強く思いました。

ただ、その時点では、あるクリニックの副院長をされていて、それほど裁量権があるわけではなく、自分の思いを実現させられる環境ではありませんでした。


そんなわけで、「いつか独立されて、脳科学の進歩を取り入れた、画期的な診療を行うクリニックを始めてくれたなら、素晴らしいだろうになあ」と勝手に妄想するようになっていました。

実際にそういう夢を見たこともあったくらいです。 

そして、去年の年末についに独自のクリニックを新たに開業されるという内容で、アメブロの記事が久しぶり(ほぼ1年ぶりですよ)に更新されたのでした。

神奈川県横浜市中区長者町で、「ビーレイン・クリニック」という心療内科・精神科のクリニックを開院されたのです。


「おお、ついに現実になるんだな」と本当に嬉しく思いました。

ビーレインクリニック(B-rain Clinic)という名前は、まさしく脳(Brain)のクリニックですが、脳(Brain)に美(B)のホルモンが、雨(rain)のように降り注ぐというイメージで名づけたということです。

カフェやサロンをイメージして、リラックスできる空間を重視したというクリニックの雰囲気を見るだけでも、かなり先を見ているということが分かると思います。

http://ameblo.jp/taxannel/entry-11435143756.html


実際の診療も、もちろん先進的なものです。

なるべく薬に頼らないという方針のもと、脳SPECT画像診断も補助的に活用しながら、栄養面、身体面など、総合的な観点から、個人の状態に合わせて治療法を選択していくということです。


脳SPECT(スペクト)画像診断は、特別に希望した人だけが、提携先の大きな病院で検査を受けることになるということで、保険適用の場合は、2万円前後、自費の場合だと5~6万円くらいだそうです。

1台数億円の装置ですから、検査料も相当高額だろうと考えていたのですが、
まあまあ手ごろな料金で、自分の脳の状態が客観的に見られるようになってきたのだと思いました。

いろいろな心療内科や精神科のクリニックを訪ね歩いても、自分の病状がはっきりと判明しないで困っている人にとっては、大きな助けとなるでしょうから、全国津々浦々から患者さんが訪れるというのも当然だろうと思います。


ADD、ADHD(注意欠陥障害、注意欠陥多動性障害)やアスペルガー症候群などの補助的判定(決して確定させられるわけではありません。)にも脳画像診断は力を発揮するようです。

http://www.b-rain-clinic.com/blog/2013/09/post-13-611456.html

広汎性発達障害(自閉症・アスペルガー障害を含む)の方の脳SPECT画像を見ると、「上側頭回(じょうそくとうかい)」、内側前頭前野(ないそくぜんとうぜんや)、弁蓋部(べんがいぶ、相手の動作と同じように反応するミラーニューロンの中枢部と考えられています。)などのあたりの血流が通常の人よりも落ちているということが分かるということです。

最先端の治療法などが紹介されているテレビ番組などをなるべく見るようにしていて、うつ病に関しては脳画像による診断が行われるのもよく見かけるようになりましたが、アスペルガー症候群などの脳画像診断などは、テレビで取り上げられているのをまだ見たことがありません。


まだまだ確定した理論というわけではないようですが、最新の研究からも、それなりに信頼性は高そうだということはうかがえると思います。

京都大学が2012年8月に発表した研究結果でも、自閉症スペクトラム障害(自閉症やアスペルガー障害の総称)の人の脳の働きの特徴に関して、ミラーニューロンがうまく機能していないことがうかがえるということが示唆されるというように、ほぼ同じような結論が導き出されています。

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120815_1.htm


ビーレイン・クリニックの脳SPECT画像診断は、アメリカの脳画像診断の第一人者である精神科医ダニエル・エイメン博士(精神科の臨床に脳画像診断を取り入れたパイオニアでもあります。)が20年以上にわたって蓄積してきた数万人分の分析データを元に診断が行われるということです。

エイメン氏は、過食症のタイプ分けの研究でも有名な方です。


エイメン氏が蓄積してきた脳画像診断のデータとは、たとえば下のサイトで紹介されているようなものです。

http://www.ieji.org/archive/spect-images.html


ちなみに、脳画像診断という新しい試みに対して、いろいろと反発も少なくないようです。
http://susumu-akashi.com/2013/08/add/


でも、そういう強い反発が起きるというのも無理はないだろうと思います。

というのも、脳画像診断というものはあまりにも革新的すぎるものだからです。

現代の精神医学の元になっている精神病理学は、100年以上も前のフロイトの研究などが源流となっていて、それほど大きく変化してきたわけではありません。

そして、不満が多く寄せられているとはいえ、問診と薬を出す診療が中心という精神科診療でも、十分に成り立ってきているという現状があります。

そこに、昔から精神病理学と対立する生物学的精神医学の最たるものである脳画像で客観的に分かるという考え方は、あまりにも革新的すぎるのです。

精神科医としての長年の経験的判断能力よりも、脳画像の方が信頼性が高いとなってしまえば、これまでの経験が否定されかねないのですから。

大きな視点から見ると、精神医学の進歩となるはずですが、実際にたずさわっている人からすると、まるで別の診療科となるくらいの激変と感じることでしょう。


まあ、この変化はすぐに起きるわけではないでしょうが、患者の立場を重視するならば、やはりより客観性の高い診療の方向に向かうのは当然だろうと思います。


そして、高卓士氏は、まさにそういう患者重視の診療を推し進めようとしている医師の一人であるということです。

クリニックのブログはこちらです。

http://www.b-rain-clinic.com/blog/blog01/

興味深い話がいろいろと分かりやすく語られています。


アメブロはこちらで、ここで読者登録をしておけば、クリニックのブログの更新を知らせてもらえると思います。
http://ameblo.jp/taxannel/


ヤマモトユウヤさんという方のブログにて、「おすすめの栄養療法クリニック(おすすめの心療内科クリニック)」の記事でわかりやすく紹介されていました。
http://ameblo.jp/s0-what/theme-10062906176.html

ヤマモトさんは、新田勝貴(にった かつよし)さんの「うつ病ドリル」というサイトで情報を得て、そして、うつ病克服につなげていったということです。

「うつ病ドリル」
http://u-drill.jp/

「うつ病ドリル」の新田さんは、この人がいなかったらこうやって続けてはいられなかっただろうなあという私にとっても大いなる恩人なわけで、意外なところでつながっていて、世間て広いようで狭いものだなあと思います。

他でもこういう風に思うことが多いのですが、いいものを探していくと、行き着くのはたいてい同じものというのは、それだけ、「よいものは少ない」ということを意味しているのだと思うようになりました。


それから、うつ病などの治療にも用いられる「栄養療法」に興味のある方は、私がああだこうだ説明するよりも、こちらのヤマモトさんのブログを読んでいただく方が、ずっと分かりやすいと思います。(注意点も含めて)

【 うつ病克服マニュアル 】
http://ameblo.jp/s0-what/


今回は、おすすめの心療内科、精神科医として、高卓士医師を紹介しました。

ただ、現時点であまり期待しすぎるのは勘弁してくださいね。

脳科学の進歩によって、ようやく脳と心の関係を解明する入り口に立つことができたという段階であって、いろいろなメンタルの病気が簡単に治るようになったというわけでは、決してありませんから。

ただ、これまでの医師の経験や勘に頼った診療から、より客観的な判断による診療に変わってきたことによって、改善する可能性が着実に高くなっているということは言えます。

そして、特に重要なのが、こういうタイプの患者には、こういう治療が効果があって、こういう治療は効果が得られなかったという客観的なデータが蓄積され続けていき、年々、レベルが上がっていくことが期待できるということです。

このことはすごく大きいと思います。

うつ病など、メンタル面の病気は、将来に希望が持てるかどうかということが、ものすごく重要な要素になってくるからです。

現在が悲惨な状態であっても、将来は良くなるかもしれないと思えたら、希望が持てて、前向きになれたりするでしょう。

しかし、先々はもっと悪くなるとしか思えないのならば、絶望感にさいなまれてしまうことでしょう。

時間は掛かるかもしれませんが、着実に進歩していってくれるのですから、先々にも大いに期待が持てると思います。

そして、近い将来に、こういった先進的な心療内科、メンタルクリニックが全国に少しずつ広がっていくだろうと思っています。


うつ病に関しては、先日のNHKスペシャル「病の起源」もかなり興味深い内容でしたし、いろいろと語りたいことがありますので、近いうちに記事にしたいと思っています。

次回は、軽々しく語れないので、あえてずっと避けてきた摂食障害に関して久しぶりに語りたいと思います。

少しだけ、期待しておいてください。


P.S.
高卓士医師から、ダイエットレポートに関してなど、推薦文をいただきました。
http://www.diet-seminar.com
このサイトで、レポートのプレゼントもしています。