歓喜のさえずりを発することができなくなって

いったいどの位時が過ぎただろう

ずっと嘴を堅く閉ざし

薄暗い籠の中に閉じこもっていた

生きていることの意味を見失っていた

進むべき方向が定まらない

どこに向かって一歩踏み出せばいいのかわからない

だから前に進むことを諦め

ただじっとしていた

来る日も来る日も

黙って じっとしていた