観た映画 2022年4月 | BTJJ

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■2022年4月に観た映画

22本(劇場、配信、レンタル、見直した作品を含む)

 

・カモン カモン (原題:C'mon C'mon) - 3.9/5.0 (109シネマズ名古屋/2022.4.27)

監督 脚本:マイク・ミルズ。2021年。日本公開2022年。誰にでもありうるコミュニケーションの話だがモノクロ画面と作劇の丁寧さで、話を大袈裟にせずでもしっかり優しく他者との関わりの面白さや不思議さを教えてくれる。自分にもあった子供の頃やこれから来るオッさん期を前にとても興味深く観た。面白かった。

 

・ハッチング―孵化― (原題:Pahanhautoj) - 3.0/5.0 (伏見ミリオン座/2022.4.26)

監督:ハンナ・ベルイホルム。 脚本:Ilja Rautsi。2022年。如何にもなジャンルものですが、それだけだったなぁという印象。全体の尺が短いのでテンポ良いのが救いですがこれと言ってフックになる様な画も作劇上の捻りも無く、とにかく鳥が気持ち悪いくらいしか感想が無かった。

 

・ベルイマン島にて (原題:Bergman Island) - 3.2/5.0 (伏見ミリオン座/2022.4.26)

監督 脚本:ミア・ハンセン=ラヴ。2021年。日本公開2022年。盤までは面白く観たが劇中劇のパートに入ってからの長さと本編との絡みの微妙さに徐々にテンションダウン。最終的に何が言いたいのかよく分からないし、劇中で悩んでいた結末も見せないままの終わりに何だかなという鑑賞後感しか残らなかった。

 

・ブンミおじさんの森 (原題:UNCLE BOONMEE WHO CAN RECALL HIS PAST LIVES) - 3.8/5.0 (伏見ミリオン座/2022.4.25)

監督 脚本:アピチャッポン・ウィーラセタクン。2010年。日本公開2016年。実在と虚像の境界線が曖昧になると共に現実と非現実が曖昧になっていく様は正に"映画を観ている"としか言えない体験で、それだけで作品全体を先導する原動力になっている。とても優しくてロマンティックなモノを観たと感じる。
 

 

・汚れた血 (原題:Mauvais sang) - 3.9/5.0 (DVD/2022.4.25)

監督 脚本:レオス・カラックス。1986年。日本公開1988年。

 

・川の底からこんにちは - 4.0/5.0 (U-NEXT/2022.4.23)

監督 脚本:石井裕也。2010年。

 

・椿三十郎 - 3.9/5.0 (U-NEXT/2022.4.23)

監督 脚本:黒澤明。脚本:菊島隆三。小国英雄。原作:山本周五郎。1962年。

 

・ボーイ ミーツ ガール (原題:BOY MEETS GIRL) - 3.5/5.0 (DVD/2022.4.20)

監督 脚本:レオス・カラックス。1983年。日本公開1988年。

 

・アネット (原題:Annette) - 3.8/5.0 (伏見ミリオン座/2022.4.19)

監督:レオス・カラックス。脚本:ロン・マエル。ラッセル・マエル。2022年。絵本の様にファンタジーかつ決まったショットの連続に思わず前のめりに。話の微妙さはまあ置いといて、表現として幅の広さや懐の深さに改めて感服。面白かった。

 

・キッチン - 3.3/5.0 (Blu-ray/2022.4.18)

監督 脚本:森田芳光。1989年。

 

・エル ELLE (原題:Elle) - 3.6/5.0 (WOWOW/2022.4.16)

監督 脚本:ポール・ヴァーホーヴェン。脚本:フィリップ・ディジャン。デヴィッド・バクスト。2017年。

 

・女子高生に殺されたい - 3.6/5.0 (109シネマズ名古屋/2022.4.13)

監督 脚本:城定秀夫。原作:古屋兎丸。2022年。思わず、城定監督も大変だっただろうなぁと思いながら観た。原作未読なのでどこまでそのままなのか分かりませんが(割とそのままそう)肝心な所がいかにも漫画な設定でそこに関してはノリ切れなかった。そういうモノだと割り切れればそれなりに楽しめるが。

 

・欲望のあいまいな対象 (原題:CET OBSCUR OBJET DU DESIR) - 3.9/5.0 (シネマテーク/2022.4.12)

監督 脚本:ルイス・ブニュエル。脚本:ジャン=クロード・カリエール。1977年。日本公開1984年。特集上映にて。二人一役はマチューの想い(や記憶)のあいまいさを表現すると同時にコンチータの二面性も表すという離れ業をやってのける。それだけで凄いのに貞操帯と格闘する10分エピソードや爆発ラストなどパンチありすぎな遺作。面白かった。

 

・シャドウ イン クラウド (原題:Shadow in the Cloud) - 3.4/5.0 (ミッドランドスクエアシネマ2/2022.4.11)

監督 脚本:ロザンヌ・リァン。2020年。日本公開2022年。ジャンル映画と括ってしまえば潔すぎる83分。序盤のクロエのみ画面に映り続ける30分ほど?はどんな実験映画なんだと。最終的に無茶苦茶だし何を書いていいのかよく分かんないけどクロエは仕事を選んだ方が良いと思う。

 

・愛と平成の色男 - 2.7/5.0 (Blu-ray/2022.4.10)

監督 脚本:森田芳光。1989年。

 

・ファナティック ハリウッドの狂愛者 (原題:The Fanatic) - 3.0/5.0 (WOWOW/2022.4.9)

監督 脚本:フレッド・ダースト。2020年。

 

・ブルジョワジーの秘かな愉しみ (原題:LE CHARME DISCRET DE LA BOURGEOISIE) - 未採点 (シネマテーク/2022.4.6)

監督 脚本:ルイス・ブニュエル。脚本:ジャン=クロード・カリエール。1972年。ついにルイス・ブニュエルに挑戦だ!と意気込んで観たが、見事に撃沈。寝ました。中盤までは記憶があったのですが最終的にわりと過去上位に入るくらいに寝た。エンドロールまるっと観てないくらい寝たのは、「ドントブリーズ2」以来か。前情報入れずに臨んだのが仇となり、これは完全に失敗。繰り返しというか、かなりシュールな作劇だったので全体の仕組みをわかって覚悟した上で観るべきだった。

 

・英雄の証明 (原題:A Hero) - 3.0/5.0 (伏見ミリオン座/2022.4.5)

監督 脚本:アスガー・ファルハディ。2021年。正直、物語が進めば進むほど話のしょうもなさに段々とどうでもよくなってしまった。主人公をはじめ登場人物が全員アホすぎる。ラストカットの他の囚人を眺めてからまた刑務所に戻っていく長回しは結末の寂しさとしては良かったと思う。

 

・TITANE/チタン (原題:Titane) - 3.8/5.0 (伏見ミリオン座/2022.4.5)

監督 脚本:ジュリア・デュクルノー。2021年。どこからツッコんでいいやらという感じですが痛そうで堪らない&これからどうなってしまうのかワクワクした前半に比べると正直、後半失速した感は多少否めないですがそれでもこんなトンでも話をドヤ顔で作り上げる熱量にそれだけで◎。面白かった。

 

・ポゼッサー (原題:Possessor) - 3.4/5.0 (シネマテーク/2022.4.4)

監督 脚本:ブランドン・クローネンバーグ。2020年。日本公開2022年。アトロクか何かで聴いたのか予告編を観たのかは忘れましたが気になっていたので滑り込み鑑賞。あのクローネンバーグのご子息だという事で。映像がかなり美しく整った画面、色調で驚いた。オヤジ譲りのパッション優先の話運びをしてくのかと思いきや、非常にインテリな、というか何となくクリストファーノーラン映画の様な"アタマでっかち感"も感じたり。ということは、私はあまり得意ではない。という事で。正直、映像や切り口は好みだったのですがいつまでもグダグダ似たような事を繰り返す作劇にちょっとついていけなかったなあというのが感想。テンポが合わなかった。もう一度観て観たい気もする(が多分観ないんだろうな)。

 

・仮面/ペルソナ (原題:PERSONA) - 未採点 (U-NEXT/2022.4.3)

監督 脚本:イングマール・ベルイマン。1967年。自宅にて時間があったので久しぶりにベルイマンをと思い鑑賞。正直、集中力が低かったのかマジでなんの話をしているのかさっぱり分からなかった。眠くはならなかったのですがちょっと理解する事が出来なかった。考察を読んでもイマイチ。。。我が映画リテラシーでは限界突破していたのでまたいつかリベンジをしたいと思う。

 

・ハッピーアワー - 3.8/5.0 (シネマスコーレ/2022.4.2)

監督 脚本:濱口竜介。脚本:野原位。高橋知由。2015年。シネマスコーレにて『濱口竜介特集上映 言葉と乗り物』が上映中ということで、「偶然と想像」「PASSION」「親密さ」に続き鑑賞。5時間17分にも及ぶ劇映画を作るその体力と執念にまず驚く。2部にあった小説朗読における登場人物とその作者の関係の話が濱口監督の作家性とも正にリンクしており重厚な説得力を生むなと感じたり、時折非常にハッとする様なシークエンスや話が出て来るのですが、いかんせん長すぎてあまり細部まで覚えていないという。3部からは腑に落ちない点が多かったのが個人的には失速に繋がり残念だった。それでもこんな作品を作ってしまうのだから恐れ入ります。超長編対決は「親密さ」が大きく引き離して勝った。