たしかにそそられるタイトルだし、ベストセラーにもなってるしということで、けっこう期待していた。
でも、ダメだったなあ。
特に、サブタイトル「身近な疑問から始める会計学」っていうのは、「かなり違うぞ」って感じ。
全然会計学の視点からの話じゃないし。
さおだけ屋がなぜ潰れないかについては、プロパンガスが以前から想像していた、おそらく多くの人も同様に想像していた、まさにその通りの理由が書いてあるだけだし。
エピソード6「あの人はなぜいつもワリカンの支払い役になるのか?」では、カードを使うことがミソだとまで言及しているのに、肝心要のあの理由に触れるのを忘れている。
ま、これだけ中身のない本でもしっかり部数を伸ばせる光文社文庫っていうのは、かなり商売が上手いよな。