これまで何度も繰り返して主張してきていることなので、今日は常連さんはスルーしていただいてけっこうです。
自国通貨高は国益という話。
いろんな側面からの説明が可能なんだけど、いちばん単純な話。
つまり、輸入と輸出、どっちがだいじか。
輸入に決まってる。
輸入品は食べたり着たり乗ったりできるけど、輸出品はこの国から出て行ってしまったものだから、どうすることもできない。
より良い品を、より多く、より安く(自国通貨建て)輸入してくるには、自国通貨が高いほうがいい。
こっちが目的。
で、輸出もどうでもいいわけではなくて、できれば振興できたほうがいい。
輸出で外貨をしっかり稼げば、それがそのまま輸入に使えるし、市場で外貨を叩き売れば自国通貨高にも役立つ。
ただ、こっちはあくまでも手段。
目的のための手段であって、手段のために目的を犠牲にするようなことがあってはならない。
貿易赤字をジャンジャン垂れ流しながらでも、世界じゅうからありとあらゆるものを買いまくっている国があるのを見てもわかるように、輸出なんかできなくても輸入することは可能。
それに、自国通貨高によって輸出競争力を削がれることこそが、より高付加価値な製品を生み出そうとする原動力になる。
もちろん、個別の企業や個人を見れば、自国通貨安が好ましいという場合はあるだろう。
だけど、国全体を見れば、自国通貨高こそが国益になる。
もっとも、こんな超円安局面で、自国通貨高の善し悪しを語ってみても、あんまり意味はないんだけどね。
あああ・・・、でもこういう説明、自分自身の生活や家族よりも仕事がだいじだと想っているような人には、理解してもらえないかもね。
あるいは、よりよい仕事のためには、しっかりリフレッシュするための休暇が必要だとか考えているような人もね。
手段と目的が、ひっくりかえっちゃってる。
年に1週間ほどの休暇を楽しむという目的のために、残りの50週間ほど、必死に働くのが、サラリーマンじゃねの?