#1372 円安 | プロパンガス

プロパンガス

いっしょうけんめい働いた人が
せめてビールぐらいは安心して
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omi



金利っていうのは、言ってみれば通貨価値の下落率のこと。


たとえばプロパンガス王国の通貨・プロパの金利が年率10%だとすると、今の100プロパと1年後の110プロパの現在価値は等しいと考えるのが、会計や金融の世界では常識。


なので、高金利通貨に投資するということは、そっくりそのまま、価値の下落率の高い通貨に投資するということになる。


そんなバカげたこともないと想うのだが、ともかく高金利通貨に投資するのが好きで好きでたまらないという人がいるのも確か。


で、そういう変わった人がごく少数しかいなければ、その変わった人たちが痛手を負うことになるんだけど、変わった人たちがあまりに多いと、需給のバランスそのものが崩れてしまう。


高金利通貨を買うことの妥当性とは関係なく、需要が多くなれば実際に値は上がる。


それがまさに、ここ1年半ぐらいずっと続いている外貨高・円安。


どうかと想う。


ただ。


高金利通貨を買うことのバカバカしさをじゅうぶんに理解した上で、「理由はともあれ、上がるもんなら買ってみよう」というのは、短期売買の手法としてはきわめて正しい。


もちろん、こんなデタラメ、いつか1日で10円落ちたりとかって感じで大シッペ返しがあるんだけど、その前に(あるいは兆候が見えた段階で)飛び降りればいいだけのこと。


で、みんなが心配しているのが、今月9日・10日に開かれるG7がそのシッペ返しのきっかけになるんじゃないかってこと。


G7で何が討議されるかなんてこと、プロパンガス如きには知る由もないんだけど、まあ、出るぞ出るぞと言ってる時は、大抵、何も出ないもんだ。


本音では、出て欲しいんだけどね。


外貨投資して調子に乗っちゃってる人たちにお灸を据えてやりたいなんていうイジワルな感情ではなく、偏に、自国通貨高は直接に国と国民の利益になるからだよ。